地上波広告の業界団体、Television Bureau of Advertising (TVB) は2009年第1四半期の地上波放送の広告収入は105億ドルで、前年同期の119億ドルから11.9%の減少をしたと、発表した。TVBによると、ネットワーク広告は4.8%減、シンジケーション広告は0.2%増で、ローカル広告が27.6%減少した。ローカル広告は2008年第1四半期の40億ドルから、29億ドルに減った。広告分野ではトップ1位の自動車関係は52.1%もの減少を見せた。
NBCUが広告のオンライン販売を開始
NBC Universalはその地上波番組、ケーブル番組の広告をMicrosoftのAdmiraを使い、オンラインで全米とローカル広告を販売していく。Admiraはケーブル、DBSから得た視聴者データをほぼリアルタイムで提供し、広告の計画、購入、アップロード、請求をすべてオンラインでする事が出来る。NBC Local Mediaはこの3月からロサンジェルスで、Admiraのテストを行ってきており、サービスの本格的なスタートはこの第4四半期になる。
CableLabsがDCAS開発を引き継ぐ
ケーブルSTBのCASを現在のカード式から、ソフトウェアベースのDCAS(Downloadable CAS)にする技術開発はComcast、Time Warner CableとCoxの3社のジョイントベンチャーのPolyCipherが行ってきたが、PolyCipherは6月に閉鎖になり、DASの開発はCableLabsが引き継ぐことに決まった。PolyCipherは現在のCableCARDよりコストの低い、DASソルーションを開発する為に2004年に設立されたが、DASを実現するには高性能なマイクロプロセッサーが必要で、予想以上のコストになる事で、開発は暗礁に乗り上げた。昨年夏に、PolyCiperは縮小され、開発の主導はCiscoとMotorolaに移った。
TV Everywhereのテストが開始
コンテンツ事業者のTime WarnerとケーブルTV事業者のComcastは、多チャンネル放送向けの番組をウェブ上で配信するTV Everywhereのテストを開始したと発表した。ComcastはそのVODプラットフォームでTime Warner系の多チャンネルネットワークのTNTとTBSの番組を提供し始め、さらにComacast.net、Comcastが運営するポータルサイトのFancast.com、TNT.tv、TBS.comでも配信を開始する。これら番組をウェブサイトで視聴する際は、ComcastのケーブルTVに加入している事を証明する必要がある。多チャンネルネットワーク事業者の収入は広告と視聴者料金が半分づつであり、地上波ネットワークの様に誰にでも配信をする事で、このビジネスモデルが崩れる事を恐れている。Time WarnerとComcastは他のコンテンツ事業者、ケーブルTV事業者、DBS事業者、IPTV事業者にも参加を呼びかけ、オープンなシステムにする事が目的だと発表している。しかし、Media Access Project、Public Knowledge等の団体はこれは大手コンテンツ事業者と大手ケーブルTV事業者の癒着だとして、反対をしている。
VODは2008年に21%成長
VODの視聴者統計を調査しているRentrak社によるとアダルト番組を除いたVODの2008年の注文数は38億で、2007年から21%の成長をした。平均視聴本数は1月で17.8本であった。VODに対応しているSTBの内、有料VODのアクセスがあったのは13%であった。アダルトを除いたVODの内、74%は無料コンテンツ、23%はサブスクリプション、3%は有料コンテンツであった。2007年は無料91%、サブスクリプション6%、有料3%であり、サブスクリプション型のVODが大きくと成長を見せた。Rentrakの調査は同社のサービスに加入しているComcast、Time Warner Cable、Cox、Cablevision、Insight、Verizon等の事業者の合計3500万台のSTBをベースにしている。
