上向くDishの運?

2008年からDish Networkは不運であった。2008年第1四半期から成長率が鈍り、第2四半期、第3四半期とマイナス成長となった。その理由の1つはHD化の遅れであった。しかし、2008年4月にHDチャンネルを増やすために予定していた衛星の打ち上げに失敗をする。さらに、Dishが使う、その子会社のEchoStar社製のDVRがTiVoのパテントを侵害しているとの訴訟で、2009年6月に裁判所はEchoStarに1.03億ドルの支払いを命じた。

アナリスト達はDishの不運はさらに続き、2009年第2四半期で131,000世帯を失うとの予想をしていた。しかし、Dishはその第2四半期で、26,000世帯を増やした。売上げは前年同期から0.4%低い、29億ドルで、収益も57%減の2.6億ドルであったが、予想された様な赤字では無かった。

また、TiVoとの訴訟問題でも、EchoStar社の訴えでTiVoのパテントの有効性を調べていた、パテント局その予備結論で、TiVoの「Time Warp」パテントの2つは無効との結果を出した。EchoStarは裁判でTiVoと戦うと共に、別途、パテント局に対して、TiVoのパテントの有効性の調査を依頼していた。もし、TiVoのパテントの重要な部分が無効と判断されれば、当然、裁判の結果にも影響がでる。
しかし、Dishの競合、DirecTVは第2四半期に前年同期より74%も多い224,000世帯を加え、Dishとの差をさらに増やした。

DirecTVもTVアプリのストアを開始

VerizonがFiOS TV向けのWidget Bazaarを開始したが、DirecTVもAppleのApp Storeと同様なコンセプトの、TV Appsと呼ばれるSTBアプリケーションストアを開始した。ストアはブロードバンド接続をしたDirecTV Plus、あるいはDirecTV Plus HD DVRからアクセスをする事が出来る。現在、天気予報、バイオリズム、Twitter、Flickr、星座占い等のアプリケーションが発表されている。

年末までに2500万台のSTBがEBIF対応

ComcastのCOO、スティーブ・バークは、今年中にEBIF対応のSTBは2500万台になり、2010年にはCanoeからの収入が得られるようになると発表した。Comcast、Time Warner Cable、Cablevision、Cox、Charter、Bright Houseの6社はターゲット広告を提供するCanoe LLCに出資している。EBIFはCanoeのターゲット広告を可能にする双方向TVプラットフォームであり、Canoeが実現するにはSTBをEBIF対応にして行かなければならない。

Comcastはアトランタのコンサルティング会社のItaas社を雇い、Comcastの子会社のTVWorksが開発したEBIFソフトウェアをSTBに導入していく方法を開発している。ComcastはこのEBIF導入パッケージを他のケーブルTV事業者に提供する。また、ComcastはEBIFを使った双方向アプリケーションとして、ホームショッピングチャンネルのHSNの番組からリモコン操作で買い物をするサービスを一部の地域でテストし始めた。

その他Comcast関連

  • 固定電話とビデオサービスのダブルプレーを提供する事業者のサービスの1つとして、TVの画面上でのCaller ID(発信者番号通知)がある。Comcastはトリプルプレー加入者にCaller IDをTVとPCの両方に表示するサービスを開始し始めた。STB向けのCaller ID表示ソフトウェアは自動的にインストールされ、PC向けのソフトウェアはComcastのウェブサイトからダウンロードする。
  • Comcastは高速ケーブルモデムサービスのDOCSIS 3.0を2009年末までに同社のシステムの80%に相当する4000万世帯で利用可能にする計画を発表した。これまでの予定では2009年末で3200万世帯であった。DOCSIS 3.0のサービスが開始されている地域ではComcastは2つのサービス層を提供している。Extreme 50は下流50 Mbps、上流10 Mbpsのサービスで、Ultra 22は22 Mbps/5 Mbpsの速度を提供する。通常のケーブルモデムで最も高速なサービスは12 Mbps/2 Mbpsである。

Widget Bazaarのビジネスモデル

Verizonは7月に発表したFiOS TV向けのFacebookとTwitterのアップグレードを発表するプレスリリースの中で、そのWidget Bazaarのビジネスモデルを若干、明らかにした。先月のWall Street紙の記事では、Widget Bazaarは完全にはオープンではなく、公開されるアプリケーションはVerizonが管理をし、最初の6ヶ月間でリリースされるアプリケーションは40本程度に限定されるとなっていたが、プレスリリースではSKD(Software Development Kit)の提供を含め、Verizonによるチェックは入るが、よりオープンなモデルになっている。

また、CNETの記事によると、有料のウィジェットの売上げは、AppleのApp Storeと同じに30/70の比率でVerizonとソフトウェア会社が分けることになる。CNETはSKDの出荷は第4四半期になると報道している。