BlockbusterがMotorola電話に映画を配信

DVDレンタル事業者のBlockbusterはMotorola製の携帯電話向けに映画を配信するサービスを開始した。サービスは同社が専用のSTB向けに行っているオンデマンドサービスの一環になるが、サービスの開始時期、価格はまだ発表されていない。Blockbusterは店舗でのDVDレンタルの最大手であるが、Netflixにその売上げを奪われている。同社は専用STBを使う、ブロードバンドでのオンデマンドのサービスも提供し、先月Samsung製のTVにサービスを提供する事を発表しているが、このストリーミングサービスは成功はしていない。また、BlockbusterはRedboxに対抗する為に、1万台のキオスクの設置も発表している。

GoogleがOn2を買う、ラジオ広告事業を売る

Googleはビデオ圧縮技術を開発しているOn2 Technologiesを1.065億ドルで買収した。On2のVP6コーデックはAdobeがそのFlashで採用してる他、Brightcove、Move Networks、Nokia、Infineon、Sun Microsystems、Mediateck、Sonyが採用をしている。On2の2008年の売上げは1620万ドルで、5120万ドルの赤字があった。On2の事務所はクリフォン・パーク(NY州)にあり、106人の従業員がいる。

GoogleはOn2社の買収を発表した直前にそのラジオ広告部門を手放した事も発表した。Google Radio Automationは3,500の顧客を持っているが、ラジオ広告事業はGoogleにより予想したほどの規模にならなく、今年の初めにその売却の意志を示した。これを買ったのはサンフランシスコのWideOrbit社で、同社はラジオ局向けのソフトウェアを開発している。

CableLabs会議の話題製品

ケーブルTV関連のベンダーが事業者にその製品をデモンストレートするCableLabs Summer Conferenceの主役はIPビデオであった。Tandberg TelevisionはそのOpenStreamプラットフォームの新しい機能として、既存のVODインフラストラクチャーをIPを含む多様な伝送方式に対応させる事をアピールした。OpenStreamはVODのビデオをMPEG-2で既存のSTBに配信するだけでなく、MPEG-4でIPベースのスマートフォンに配信する等が出来る。Tandbergは「プレースシフト」のデモとして、STBで見始めたビデオを停止し、スマートフォンでストップした時点から見続ける事などを見せた。

ArrisのソルーションはケーブルTV向けのIPTVで、既存の放送はQAMで行い、ビデオオンデマンド、インタラクティブアプリケーションをIPベースで提供する。デモでは伝送にはRFoG(光ファイバー上でのRF)を使い、DOCSIS 3.0のデータチャンネルを使い、IPビデオを配信した。BigBandもそのConverged Video ExchangeとvIP Passを使い、既存のケーブルTVインフラストラクチャーからSTB向けだけでなく、PC向けにIPベースで配信出来る事をデモした。

会議における最も良いアイデア賞は、Prime Senseのバーチャル・リモコンに贈られた。Prime Senseはイスラエルの半導体スタートアップ会社で、そのデバイスは室内に赤外線を放射し、そのゆがみを図ることで、人の手の動きを感知し、それをチャンネルの切り替え等のリモコン操作に使う。システムはSTB、TV等にUSBで接続され、TVの前にいる人間の動きを感知する事が出来る。Prime Senseはすでに1,000以上のソフトウェア開発キットを家電メーカー等に配布しており、2009年末にはそのデバイスの出荷を開始する予定。

AndroidベースのSTB?

半導体メーカーのMIPS TechnologiesはGoogleのAndroidのサポートを始めた事を発表した。Androidの市場は携帯電話であるが、携帯電話市場におけるマイクロプロセッサーはARMの独占であり、MIPSが参入出来る余裕は少ない。MIPSはAndroid対応のCPUをSTB、VoIP、その他コンシューマ電子製品市場に向けて提供する事を狙っており、AndroidでVoIP、ビデオチャット等のIPベースのアプリケーションを可能にするソフトウェアを公開している。 MIPSはSTBを含めたコンシューマ製品向けのAndroidベースの規格を開発中だと発表している。

2013年に2億台になるSTBの出荷台数

調査会社のPark Associates社によると、TV放送のデジタル化により、世界のSTB市場は2013年には2億台に達する。Park Associates社によるとSTBの平均累計成長率は36%に達っする。Comcast、Time Warner等のケーブルTV事業者がアナログサービスを止め、デジタルに移行をしていくことが大きな成長の要因になる。また、ケーブルTVがアナログからデジタルに移行する事で、HDチャンネルが増え、HD対応のSBTへの需要が増えることも成長の要因となる。
また、ケーブルTV事業者はヘッドエンドをTru2way対応にしており、Tru2wayのアプリケーションを走らせるには新たなSTBが必要になる。既存のOCAP対応のSTBは性能上、本格的なTru2wayアプリケーションを走らせることは出来ない。しかし、Tru2way STBの重要はまだ少なく、Park Associatesによると、その出荷が始まるのは今年の末から2010年で、ヘッドエンドのTru2way移行が完了するのも2012年から2013年になる。Park Associatesの予想はSTBから事業者向けに出荷されるSTBのみで、直接、ユーザに販売される製品は含まれていない。