新STB: PaceとPirelli

イギリスのPace PlcはMicrosoftのMediaroom IPTVソフトウェアを採用したSTBを発表した。STBはカスタム化が容易で、通常のIPTVだけでなく、地上波デジタルとのハイブリッドサービスへも対応可能。Paceは、Mediaroom対応のBT Vision、Vision+向けのSTBを過去に開発した他、フランスのCanal+、スカンジナビアのViasat等向けのIPTV STBを開発している。

イタリアのPirelli BroadbandはIntelのAtomプロセッサーCE4100を搭載したHD対応のハイブリッドSTB、P.VU3000Iを発表した。製品は、IPTVとデジタル地上波放送の2つのプラットフォームに対応するハイブリッド型のSTB。

IPTVの成長

Informa Telecom & Mediaによると、世界におけるIPTVの加入者は2970万世帯で、2008年末の1940万から大きくと増えた。IPTVの加入者はフランス、アメリカ、中国、韓国にかたまっており、この4ヶ国で、全体の3分の2を占めている。しかし、多チャンネル市場全体では、IPTVのシェアは5%程度しかない。Point Topicによると、地域的にはアジア市場が最も大きな成長を見せ、IPTV市場全体の32%を占めている。大きな成長を見せているのは、中国、フィリピン、インドネシア、ベトナムである。北南米も、強い成長を見せており、アメリカは560万のIPTV加入世帯があった。

欧州では、フランスが800万世帯で、圧倒的であるが、ドイツ、ロシア、イタリア、スペインもIPTVが普及を見せている。中近東、アフリカのIPTVの成長率は11.8%と低めである。

アラブ諸国のIPTV

アラブにおけるIPTV市場が立ち上がりを見せている。2007年8月の時点では、アラブでIPTVサービスが提供されていた国は3つでしか無かったのが、2010年1月では、7ヶ国、8事業者に増えている。現在、IPTVサービスが提供されている国はアルジェリア、バーレーン、ヨルダン、レバノン、モロッコ、カタール、それにUAEである。さらに、エジプト、クウェート、リビア、モーリタニア、オマーン、チュニジア、イエメン、サウジ・アラビアでIPTVの導入計画がある。アラブ諸国におけるIPTVの普及の現状に関して、Arab Advisors GroupのMedia Strategic Research Serviceが73ページの報告書、「An Overview of IPTV in the Arab World」を$950で販売している。

SwisscomがDVB-Hを中止

Swisscomは、対応する端末が少ないことを理由に、DVB-Hによるモバイル放送のSwisscom TVのサービスを中止した。これに変わり、Swisscomは、インターネット配信のSwisscom TV airを開始する。Swisscom TV airは、DSL、あるいは3Gを使い、PC、スマートフォンから視聴をする事が出来る。サービス料は月額9 CHFで、スポーツ試合は、1試合5 CHFで視聴可能。視聴にはSwisscom Internetへの加入が必要になる。

欧州の3DTVの話題

Sky Deutschlandは、ドイツ初の3D放送を無事完了させた。同社は、フランツ・ベッケンバウアーを含む、120のゲストに対してバイヤー・レバークーゼン対ハンブルガーSVの試合を3Dで放送した。

4月に欧州で最初の3D専用チャンネルを立ち上げようとしているBSkyBは、すでに1000以上のパブが3DTVを設置していると発表した。BSkyBは4月3日からプレミアリーグの試合を3Dで放送を開始する。BSkyBは1月に3D放送のテストとして、プレミアリーグの試合を放送したが、その時は9つのパブが参加しただけであった。

ベルギーのIPTV事業者、Belgacomも3D放送のテストを行うことを発表した。同社はすでに3月10日にサッカーの試合を3Dで収録し、招待者だけに公開したが、5月8日に試合を3D生放送し、3DTVを設置したパブで一般公開をする。Belgacomは、752,000世帯の加入者を持つ。

Canal+は、ポーランドでも3D放送を行うことを発表した。放送はLGとの協力で行われ、サッカー試合の中継になる。また、オランダのケーブルTV事業者のUPCは、4月11日のマスターズの最終日の試合を3Dで放送する。