Charterがモバイル増加数でトップ

Comcast、Charter等のケーブルTV事業者のブロードバンド事業は加入者を通信事業者に奪われ、マイナス成長になっている。ComcastはQ1に20万アカウント、Charterは6万アカウントを失ったのに対して、AT&T、Verizon、T-Mobileはそれぞれ、12.5万、31万、42万アカウント増やしている。しかし、モバイルサービスでは逆の減少が起きている。Charterのモバイル回線数は51.4万増えており、T-Mobileの49.5万回線増加(ポストペイド)を抜き、増加数ではトップになった。Comcastは32.2万回線を増やしている。ComcastとCharterにMVNO回線を提供しているVerizonは28.9万回線を失っている。


各社

DirecTVがvMVPDにフォーカス

DirecTVは衛星放送のサービスに加え、vMVPDのDirecTV Steamを提供してきた。2つは別サービスとして扱われ、同社のウェブサイトのDirecTV.comでは衛星放送のサービを売ってきた。4月からDirecTV Steamのブランド名が廃止になり、サービス名をDirecTVに統一し、DirecTV.comではvMVPDを主体に販売している。衛星放送は高速なインターネット・サービスが受けられないルーラルな地域等での販売が主体になり、新規加入者にはストリーミングの方を販売していく。vMVPDのDirecTVは$85のSignature、$70のMySports、$35のMyEntertainment、$40のMyNews、$35のMiEspanolのプランがあり、その他、無料(FAST)のMyFree DirecTVも提供している。

Fubo TVもスポーツパッケージを予定

Disney、WBD、Foxのジョイント・ベンチャーのVenu Sportsは中止になったが、この騒動によりスポーツ・チャンネルのアンバンドル化が進んでいる。DirecTVはEPSN、Fox Sports、TNT等の20チャンネルのMySportsを始めてる。Venu Sportsを独禁法で訴え、解散に追い込んだ、FuboもDisneyと交渉中で、秋にスポーツ専門のパッケージを開始することを発表している。FuboはVenu Sportsから和解金を得る以外、DisneyのvMVPDサービスのHulu with Live TVと合併し、Disneyが株式の70%を持つ会社になる契約をしているが、これも独禁法に触れる可能が出ている。Fubo TVのQ1の加入者は147万人で、Q4から23万人減少した。

Samsung TV+が700チャンネルを超える

SamsungのFASTサービスのSamsung TV Plusのチャンネル数は700を超え、チャンネル規模では最大規模になった。Samsungによると、700チャンネル中の100チャンネルはSamsung TV Plus専用のチャンネルで他のFASTでは視聴することが出来ない。Samsungは世界30カ国で、Samsung TV Plusを提供しており、合計チャンネル数は3,500を超えている。SamsungのスマートTVはRokuに続き利用者が多いCTVプラットホームである。Hub Entertainment ResearchによるとRoku(ストリーミング・プレーヤーとスマートTV)は59%のCTV世帯が利用しており、Samsungは49%が利用している。

FASTのチャンネル数は増え続けている。しかし、多チャンネル・サービスと同様にコンテンツを見つけることが困難になり、利用を減らすことを危惧する声もある。


Hub Entertainment

Netflixの売上は12.5%アップ

NetflixのQ1の売上は$105.4億で、前年同期から12.5%の増加で、純利は24%増の$28.9億であった。アメリカ/カナダの売上は$46.2億で、9%の増加であった。NetflixはQ1に15%近い値上げをしているの。収入の増加分は値上げから来ているとすると、加入者数は増えていないことになるが、この四半期からNetflixは定期的な加入者数の報告をストップしている。財務とエンゲージメントにフォーカスすると発表している。この背景には定期的に解約と再加入を繰り返す、「サービス・ホッパー」が増えていることがある。これらのサービス・ホッパーはチャーンを増やし、加入者数を不安定にする。Antennaによると、解約の50%近くはサービスホッピング(Antennaはシリアル・チャーンと呼んでいる)から来ている。Netflixのチャーンは2%で、業界全体の半分以下であるが、サービス・ホッパーの影響は受け始めている。現時点ではNetflixのライブラリーは多く、忠実なファンも多い。だが、Disney+等もライブラリーを増やし、ファンも多くなっている。一時的にでも加入者を失えば、Netflixの株価は大きく減る。加入者数が減れば収入も減るが、エンゲージメント(視聴時間)が増えていれば、広告収入が増え、加入者数が減ったことによる減収は補える。Netflixの広告付きサービスへの加入者増え、Antennaによると新たな加入者(再加入含む)の50%は広告付きプランを選んでいる。Netflixは広告収入を発表していないが、2025年の広告収入は前年から倍増すると報告している。広告収入が増えることで、成長の物差しを加入者数から、エンゲージメントに変えていく必要性が高まる。