OTT-Vの海外進出

Huluは、日本でサービスを開始した。アメリカで行われている有料のHulu Plusとの大きな違いは2つある。1つは広告が無いこと。日本でのサービスは広告が無いが、月額は\1,480で、Hulu Plusの$7.99よりかなり高価になっている。もう1つは、日本のHuluにはCBSの番組がある事。アメリカでは、CBSはHuluには参加せず、独自にTV.comと呼ばれるサービスを提供している。

Netflixは昨年からカナダに進出しているが、本格的な海外展開は今年の秋から始まる。スペイン語コンテンツを増やし、スペイン語ポータルを作り、秋からラテンアメリカに参入をする。そして、2012年には、イギリス、スペインに参入をする。2012年には欧州への参入を始め、イギリス、スペインでサービスを開始するだけでなく、ベルギー、オランダ等の市場も狙う。さらに、アジア市場への参入も予定されており、日本と韓国が検討されている。

Amazonは英国のLoveFilmを買収し、すでにUK、ドイツ、スカンジナビアに参入をしているが、同社はDVDの貸し出しが無い、ストリーミングだけのサービスを作り、他の欧州諸国でもサービスを始める事を検討している。

これらOTT-Vのサービスが海外に進出する事で、インターネットビデオSTBも海外進出を準備している。Googleは2012年には、Google TVを欧州で販売開始する。また、Rokuもラテンアメリカ、それに英国への進出を検討している。

ドイツ: 薄型TVは59%の普及率

TNS-Infratest社の発表したデータによると、ドイツにおける薄型TVの普及率は2008年の21%から大きくと増え、59%に達した。薄型TVを購入した理由としては、見た目が60%と最も多く、2番目は大きな画面サイズ(43%)であった。しかし、HDの導入率はまだ低く、HDでTVを見ている世帯は25%でしかない。59%の人はコネクテッドTVを知っているが、実際にコネクテッドTV、あるいはSTBで、TVでインターネットビデオを見ているのは8%でしかない。3D TVは78%が知っているが、利用は殆ど存在していない。

国際: 多チャンネルサービス

  • イタリアのSky Italiaは第2四半期に57,000世帯を加え、6月末での加入世帯数を497万とした。
  • ドイツのSky Deutschlandは2011年前半に100,000の加入者を増やし、合計加入世帯数を276万とした。ハイデフのSky HDへの加入世帯は120万になっている。
  • ポーランドの競合通信事業者、Dialogが提供するIPTVサービスへの加入世帯は6月で、40,900世帯に達した。
  • オランダのVodafoneは光ファイバーを使ったトリプルプレーを開始した。トリプル・バンドルは30 Mbpsで50ユーロで、60のSDチャンネルと20のHDチャンネルで構成されるIPTVが含まれる。
  • オランダのKPNがTime Warner Cable、Cablevisionが行っている様な、宅内でのiPadへWiFIを使った「放送」サービスを開始した。KPNのIPTVサービスへの加入者は6月末時点で416,000世帯であった。
  • オランダのデジタルTV世帯は、Telecompaperによると、2Qで2.9%増え、573万世帯に達した。この数値には、デジタルSTBにアナログTVを接続している世帯も含まれる。最も大きなデジタルTV事業者はZippoで、その次はKPN(IPTVとDTT)、UPC、Canal Digital(衛星)であった。
  • オーストリアのTelecom Austriaが提供するIPTVサービスのA1TV(以前の名称はAon TV)の加入者は6月末で174,000世帯に達した。
  • インドの有料TV加入者は1億世帯に達し、TV視聴世帯における普及率は70%を越えた。India Digital TV Forecastによると、2016年には加入世帯は1.39億に達する。1.39億の内、4700万は衛星サービス、3200万はデジタルケーブルの加入者になる。

Netflixの大幅な値上げと海外進出

Netflixはその価格体系を大きく変え、DVDのレンタルとストリーミングのバンドルを止めた。これまでNetflixは、1回1枚のDVDレンタルに、無制限のストリーミングが付いたパッケージを月額$9.99で提供してきた。それが、新しい価格体系では、DVDレンタル、それにストリーミングが個別のサービスとなり、それぞれが月額$7.99で提供される。両方に加入しても割引は無く、月額15.98になるので、60%の値上げとなり、大きな反感を買っている。

コードカッティングは大きな問題か?

コードカッティングは、ケーブルTVを含めた多チャンネルサービスからの脱退を意味するが、特に、Netflix等のインターネットを使ったオーバー・ザ・トップ(OTT)のビデオサービスを使うことで、多チャンネルサービスをリプレースする事を意味している。多チャンネルサービスへの加入者は、2009年から2010年では若干の減少をし、コードカッティングは起きており、その傾向は続いている。