YouTubeが配信するビデオの本数は昨年の5月から25%増え、一日で40億本に達した。YouTubeにアップロードされるビデオは、一日あたり60時間に達している(5月では48時間)。しかし、ビデオの多くはユーザ投稿の物であり、1週間で視聴されるビデオの内、広告収入があるのは10.7%の30億本でしかない。サイトのバナー広告の収入は1年で50億ドルになっている。
Huluの売り上げは4.2億ドル
Huluの2011年の売り上げは、予定の5億ドルには達しなかったが、2010年から60%アップの4.2億ドルであった。有料のHulu Plusの加入者数は、2011年末で150万人であった。コンテンツのライブラリーは2010年から2011年には40%増加した。2012年にコンテンツに対して5億ドルの投資をする事を発表した。Huluは、TV番組を再配信するだけでなく、オリジナルコンテンツにも手を出し、春にはその最初のシリーズ、Battlegroundの公開をする。Battlegroundは、大統領選を話題にしたドラマで、Hulu、それにHulu Plusで提供される。
Netflixもすでに、オリジナルコンテンツの調達を始めている。YouTubeもオリジナルな100のチャンネルを立ち上げており、AmazonもAmazon Studioを設立している。オリジナルコンテンツは、制作コストがかかり、リスクもあるが、コンテンツ事業者との契約更新無しで使い続けることが出来る。通常、決まった期間、あるいはストリーム数に応じて再契約が必要であり。また、新しい国でサービスを提供する際は新たな契約が必要になる。これに対して、オリジナルコンテンツは、自由に再利用が出来るメリットがある。
![Image[02-03-2012_1]](https://www.nsirinc.com/compass/wp-content/uploads/2012/02/Image02-03-2012_1.jpg)
ConnecTVのベータサービス開始
昨年11月に10社の大手地上波放送局会社(Gannett、Hearst、Belo、Scripps、Cox、Media General、Meredith、Post-Newsweek、Raycom、それにBarrington)が、ConnecTVの協力でソーシャルTVのサービスを開始する事を発表した。これら会社は合計で、201の放送局を保有している。1月末に、このConnecTVグループは、公開ベータテストを開始した。ConnecTVアプリケーションは、現在、Windows、OSX、それにiPad向けが提供されている。ConnecTVは、TVからの音声を使い、利用者がどのチャンネル(番組)を見ているかを判断し、その番組に関連したコンテンツを表示する。コンテンツは、その番組に対する情報、クイズ、コメント等がある。見ている番組は、その時点で放送している物に限られず、DVRに録画した物でも、認識され、適切なコンテンツが提供される。ページには広告が掲載され、それが収入源となっている。
Technicolor: 1000万台のDTAを出荷
Technicolor社は、Comcast等の北米のケーブルTV事業者に対して、1000万台のDTA(Digital Terminal Adapter)を出荷した。DTAは、単方向のSTBで、ケーブルTV事業者がアナログサービスの加入者をデジタル移行させるために使っている。単方向なので、IPG、VOD等の機能は無いが、CAS(コンディショナルアクセス)内蔵禁止規制の対象にはならないので、CableCARDをサポートする必要なく、コストが低くなる。DTAはこの他、Cisco、Motorola、Pace等が提供している。
ケーブルTVのSTBにCASを内蔵する事を禁止し、CableCARDとして提供する規制は2007年7月に有効になり、それ以来、大手10のケーブルTV事業者だけで、3200万台のCableCARD対応STBを導入している。この規制の目的は、STBの標準化で、SBT機能のTVセットへの組み込み等を促進する事であった。しかし、ケーブルTV事業者が導入しているSTB以外でのCableCARDの導入はたったの554,000台でしかない。
NetflixがEye IOのエンコーダーを採用
Netflixは2010年10月にスタートアップしたベンチャー会社、Eye IOのエンコーダー技術を採用する。Eye IOはH.264をベースに、画質の劣化無しで、転送量を20%~50%削減する技術を開発している。インターネット事業者は、Netflixがネットワークに与える影響を問題視し始めている。AT&T、Comcast等は、ダウンロード量が多い利用者に対し、速度を落とす、あるいは、追加料金を請求する等の対策を取っている。カナダでは、決まった量を超すと、追加料金が加算される事は当たり前になっている。ブロードバンドが使い放題で無くなることは、Netflixに取り大きな問題である。Eye IOはコンテンツに応じてエンコーディングを最適化する技術を開発しており、アダプティブ・ビットレート技術ではない。Netflixが同社の最初の顧客となる。
