コンテンツの視聴調査

これまでテレビ業界で視聴者調査と言うと放送されたコンテンツの視聴率であり、いかに人々がコンテンツを視聴し、それをコンテンツ制作に活かすかの調査は殆ど無かった。映画業界では行われているが、同じ映像コンテンツでも映画とテレビ番組では異なる。しかし、テレビ業界でもコンテンツがいかに消化されているかの調査に対する関心が増している。Netflixはこれまでのストリーミングサービスの提供で得たデータをその「House of Cards」の制作で使っている。Time Warnerは、1年前にマンハッタンにMedia Labを設置し、人々がいかにビデオを見てるかの調査をしている。TW Media Labは新たな研究として、Ball大学のメディア研究グループと協力し、セカンドスクリーンとのTV番組の関係をの調査を始めている。

また、視聴者の感情を調べる調査も使われ始めている。ビデオに対して視聴者がいかなる感情を示すかの調査はこれまで広告では行われて来たが、TV番組では使われていない。ソフトウェアを使い、表情から感情を測る技術を提供している会社の1つにAffectiva社がある。同社のサービスはこれまでCoca Cola、Unilever等がテスト利用をし、最近本格的なサービス提供が開始した。新たな顧客にはテレビネットワークも含まれているが、社名は発表されていない。

Redboxの売上は9.6%アップ

自動キオスクで映画ディスクのレンタルをしているRedboxの親会社、CoinStarの2012年4Qの売上は、5.64億ドルで、前年同期の5.2億ドルから8.4%増えた。Redboxの売上は4.88億ドルで、前年同期から9.5%増えた。しかし、利益は2290万ドルで、前年同期の3150万ドルより27%も減っている。Coinstarによると、減益は$1億ドルでのNCR社のDVDレンタル事業(Blockbuster Express)の買収が原因している。

2012年の売上は、22億ドルで、前年より19.3%アップしている。利益は2.63億ドルで、前年の2.10億ドルより25%増であった。

Dish: Hopperのテレビ広告を開始

Dish Networkは録画した4大ネットワークの番組から自動的に広告を取り除き、再生をする機能を持っているマルチルームDVRのHopperに新たにSlingbox機能を追加した。これのより、Hopperで受信、あるいは録画した番組を子機のJoeyを使って見るだけでなく、タブレット等のデバイスで家の外でも見る事が出来るようになった。Dishは、このHopperの積極的な売り込みを開始し、TV広告を始めている。TV広告をカットする機能の売り込みにTV広告を使うのは、なにか変である。この機能は違法であるとして訴訟を起こしているCBSはDishに対して、この機能を取り除くか、あるいは代償としてCBSに対して、1加入者あたり、月に$5払う事を求めている。

また、FoxはHopperのSling機能の停止を求めた訴訟を起こした。FoxはHopperが提供している放送中、あるいは録画された番組をインターネットでコンピュータ、タブレット、スマートフォンに再配信する機能は、FoxとDishの契約、それに著作権法を犯していると主張している。

CablevisionがViacomを訴える

Cablevisionは、番組のアンバンドルを求めてViacomを訴訟している。訴えによると、ViacomはそのComedy Central、MTV、Nickelodeon等の14の多チャンネルネットワークをバンドルでしか提供しなく、その中にはMTV Hits、VH1 Classic等の視聴率が低いチャンネルもあるが、これらを除く方法は無く、最終的に加入者は不要なチャンネルにお金を払っている事になる。Cablevisionによると、不要なチャンネルを取り除くために、罰金を払う事になり、チャンネルを減らしても料金は安くならないと言っている。Viacomは、14のチャンネルをすべて契約する事業者には大きな割引を提供しているだけで、バンドルは強制していないと反論している。

コンテンツ事業者による、チャンネルのバンドルは当たり前の事で、以前は多チャンネル事業者もこれを大きな問題とはしていなかった。多チャンネル事業者に取り、より多くのチャンネル数を増やすことはメリットがあり、バンドルにより安くチャンネルが増やせることは得であった。しかし、現在ではチャンネルがこれ以上増える必要は無くなっている。チャンネル数はすでに視聴者が探せる範囲を超えており、これ以上チャンネル数が増えても加入者は喜ばない。チャンネルを無駄に増やしていくより、帯域を収入効率がより良いブロードバンド、VOD等のサービスに使うほうが良い。しかし、コンテンツ事業者側としては、MTV Hits等の様に他のチャンネルのコンテンツを再利用する番組は金がかからず、それなりの広告収入があるのでチャンネル数を減らす事は考えていない。

TWC: VODもIPで配信

Time Warner Cableはテレビチャンネルをケーブルで放送すると同時に、そのケーブルモデムネットワークでも配信し、タブレット、スマートフォン、それにコンピュータでも試聴する事を可能にしてきたが、リニアな放送だけでなく、4,000以上のTV番組と映画もオンデマンドでIP配信し、タブレット等からの視聴を可能にした。スマートフォンとタブレット向けには昨年12月から開始し、2月からはTWCTV.comでの配信を開始した。サービスは、TWCのケーブルTV加入者には基本的に無料だが、HBO等の有料チャンネルのコンテンツを試聴するには、それらチャンネルの加入が必要になる。