NBCがアプリにライブ配信を開始

地上波ネットワークのNBCはそのiOS、Androidのアプリ、それにブラウザーに対して同ネットワークの番組のキャッチアップをTV Everywhereで昨年末から提供してきたが、NBC保有局がある地域ではライブ配信も加えた。NBCが放送局を保有している地域はロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランシスコ、ハートフォード、ワシントンDC、マイアミ、シカゴ、ニューヨーク、フィラデルフィア、それにダラス。NBCはまたGray Televisionと契約し、GrayがNBC加盟局を持つ24の地域でもライブ配信を可能にする。ABCはWatch ABCのアプリで同様なサービスを2013年から開始していが、ライブ配信を行っているのはまだABC保有局がある地域に限られている。

Discovery、NickもOTTサービスを開始

Discovery Channel等の多チャネルネットワークを持つ、Discovery Communicationsは年内に有料のOTTサービスをアメリカとラテンアメリカで開始する。同社は、最近多チャネルサービス事業者とTV Everywhereの契約を始めているが、結果に対しては不満足である事を明らかにしている。同社は、CBS、HBOの様に自社で直接加入者にサービスを提供する予定である。Discoveryはすでに欧州ではOTTベースのSVODサービスを月額約$8で提供し、25万人の加入者を得ている。

Nickelodeon(Viacom系)はNogginと呼ばれる子供向けの月額$6のOTTサービスを開始する。Nogginはモバイル端末(iOSとAndroid)向けで、ゲーム、それにNickelodeonのアーカイブ番組のVODを提供する。NickelodeonはNogginを有料OTTサービスをして提供する以外、TV Everywhereの契約で多チャネルサービス事業者に提供する事も検討している。

NBCUはジャンル別のOTTを検討

NBCUniversalも独自でOTTサービスを立ち上げる事を検討しているが、HBO、CBS等の様にネットワーク単位ではなく、ジャンル単位のサービスになるとWall Street Journalは報道している。最初に予定されているのはコメディーで、NBCの「Saturday Night Live」、「Late Night with Jimmy Fallon」等の番組を配信する。サービスは月額$2.50、あるいは$3.50の予定で、これが成功すれば、ホラー、家族、宗教などのジャンルのOTTを提供していく。

SlingTVがサービス開始

多チャネルサービスをOTTで提供するDISHのSling TVのサービスが正式に開始した。AMC系のチャンネルが加わり、チャンネル数も増えている。現在、Sling TVで提供されているチャンネルは下記の通り。

Best of Live TV($20) ESPN, ESPN2, TNT, TBS, Food Network, HGTV, Travel Channel, Adult Swim, Cartoon Network, Disney Channel, ABC Family, CNN, El Rey, Galavision, AMC, BBC America, BBC World News, IFC, Sundance TV, WETv
Kids Extra($5) Disney Junior, Disney XD, Boomerang, Baby TV, Duck TV
News & Info Extra($5) HLN, Cooking Channel, DIY, Bloomberg TV
Sports Extra($5) SEC Network, ESPNU, ESPNEWS, ESPN Buzzer Beater, ESPN Goal Line, ESPN Bases Loaded, Univision Deportes, Universal Sports, beIN Sports
Hollywood Extra($5) EPIX, EPIX2, EPIX3, EPIX Drive-In, Sundance TV

 

Sling TVはブラウザーで見る以外、iOSとAndroidのアプリ、それにAmazon Fire TV、Roku、Google Nexus Player、それにXboxに対応している。Sling TVは3ヶ月間のサービス料を前払いした加入者に対してRoku Streaming Stick、あるいはFire TV Stickを無料、Fire TV、Roku、あるいはNexus TVを半額で提供している。

Sling TVのチャンネル数は増えているが、地上波再送信が無いこととDVR機能が無いことが問題である。DISHのSTBを開発しているEchoStarはデジタル地上波チューナを搭載したストリーミング・プレーヤを開発しているとの噂がある。Sling TVには録画の機能がない。ESPNに関しては、TV EverywhereのWatch ESPNが含まれているので見逃した試合を後で見る事が出来るが、キャッチアップ機能は含まれていないチャンネルもある。DISHはオプションでクラウドDVRの機能を提供する事は検討している。

DISHはSling TVへの加入者数は公開していないが、Re/codeは最初の1ヶ月で最低でも100,000の申し込みがあったと報じている。Sling TVはメディアでは話題になっているが、コンシューマーにおける知名度はまだ低い、Ipsos MediaCT社が2,871人を対象に行なった調査ではSling TVの認知度は11%でしかなく、Slingboxとの誤解も多かった。

Comcastの加入者は6000世帯増加

Comcastの2014年第4四半期の加入者増加は25,000世帯と予想されていたが、6,000世帯の増加にとどまった。2014年全体における減少は194,000世帯で、2013年よりロスは27%減った。2014年末の加入者数は2240万世帯であった。ブロードバンドサービスの加入者は第4四半期に37.5万世帯増え、2200万世帯となった。

X1等の高度なサービスを提供する事で、Comcastの加入者ロスにブレーキがかかっている様だが、ケーブルTVサービスの加入者減少は続き、ケーブルTV業界全体では第4四半期に17万世帯を失い、2014年全体のロスは120万世帯以上であった。

Leichtman Research Groupによると、トップ13多チャネルサービス事業者の加入者(市場全体の95%に値する)は2014年には12.5万世帯減っている。これは2013年の9.5万世帯のロスから31%増えている。世帯数が増えているので、コードカッティングはこれより進んでいる事になる。MoffettNathanson Researchは、世帯の増加数を考慮すると、コードカッティング世帯は2015年に140万世帯増えたことになると分析している。