衛星放送のDISH Networkは昨年12月からそのHopper DVRでNetflixを視聴する事を可能にして来たが、新たにHopperの子機のJoeyからもNetflixへのアクセスを提供し、マルチルームでNetflix視聴を可能にした。DISHはHopper向けの音楽ビデオサイトのVevoのアプリの提供も開始した。さらにDISHはHopperのセカンドスクリーンアプリ(iPad向け)にRoviの音声認識機能を組み込むことも発表した。Roviは音声認識の技術を2014年にVeveo社の買収で得ている。
ESPNがVerizon Custom TVを提訴
VerizonはそのFiOS TVのパッケージとして、低コストなCustom TVを発表した。Custom TVは36チャンネルで、月額$55で、Sling TVの様にSports、Kids等のオプション・パッケージをそれぞれ$10で加える事が出来る。Custom TVの基本パッケージの大きな特徴はスポーツ専門のESPNを含んでいない事である。ESPNは最も高価なチャンネルで、1加入者あたりの契約金は月$6以上である。
しかし、ESPNを持つDisneyはVerizonとの契約ではESPNは基本パッケージとして提供する事になっており、Custom TVがESPNをオプションとして扱うことは契約違反だとして訴訟を起こしている。NBCUniversalとFoxもチャンネルをアンバンドルする事には合意をしていなく、Verizonは契約違反を犯していると発表している。3社ともCustom TVの広告を放送する事を拒否している。
Comcastが4K STBを提供
Comcastはその新しいSTBのXi4は4K対応であり、その提供と共に4Kコンテンツも大きくと増やすと発表した。Comcastはすでに4KでのVODを提供しているが、既存のSTBは4K対応では無く、4Kのコンテンツ視聴にはSamsungの4K TVが必要になっている。Xi4はX1の子機で、IPボックスであり、QAMチューナは搭載されていない。Cisco製のXi4の出荷は年内と発表されているが、正確な時期は不明。Comcastはまた、来年にはHDR対応のXi5の提供を開始するとも発表している。
HBO Nowが開始
HBOのSVODサービスのHBO Nowが4月7日に開始になった。現在、HBO Nowを提供しているのはAppleとCablevisionで、共に月額$15で提供している。Appleとの契約は「デジタル・ディストリビュータ」としては3ヶ月独占であり、この間はRoku、Chromecast、Fire TV、Xbox One等はHBO Nowのアプリを提供する事は出来ない。3ヶ月の期間は短いが、HBOのヒット番組「Game of Thronesの」シーズン5は4月12日に開始であるので、これを最初から見るにはApple経由での加入が必要となる。AppleはApple TVの価格を$99から$69に値下げした。ISPとしては、Cablevisionが最初である。Cablevisionのブロードバンドサービスに加入している約280万の世帯はCablevisionのウェブサイトからHBO Nowに加入する事が出来る。
また、香港からのニュースによると、HBOは香港でもHBO Nowと同様なSVODのサービスを提供開始する。HBOは香港でHBO有料チャンネル加入者が無料で使えるHBO Goサービスを提供してきたが、新たに有料チャンネルに加入する事無く利用可能にすると報道されている。価格は不明。
Netflix加入者が490万人増
Netflixの加入者数は世界で490万人増え、5962万人になった。米国での増加は228万人で、第1四半期末での加入者数は4140万人になった。Netflixのコンテンツへの投資は第1四半期に$3億増え、その大半はオリジナルコンテンツに使われた。Netflixは3年後にはそのライブラリーの50%をオリジナル番組にする予定である。Netflixはオリジナル番組を増やすだけでなく、権利を保有するコンテンツも増やしていく。これまではリスクの低減の為、Netflixのオリジナル番組には別途プロダクション会社がおり、Netflixは自社のサイトだけでの権利を得ていた。例えば、「House of Cards」の権利はMedia Rights Capitalが持っており、ディスクでの販売、AmazonでのVOD、ドイツのSky Deutschlandでの放映等からの収益はNetflixが得る事はない。Netflixのオリジナル番組の殆どはヒットしており、また、今後Netflixを競合視するTVネットワークが増え、コンテンツ調達も困難になる可能性も高く、Netflixは自らが権利を持つコンテンツを増やしていく。
Netflixはその17個目の新オリジナルシリーズ「Daredevil」に解説放送を加えるとともに、「House of Cards」等の公開済みの番組にも解説を付けることを約束した。Daredevilは、目の見えないスーパーヒーローが犯罪者と戦うドラマだが、視覚に障害のある人たちから楽しむことができないとTwitterで責められ、解説放送を加える事を決定した。Netflixは2011年に全米聴覚障害者連盟からクローズド・キャプションが無いことで訴訟を受け、2014年までにすべてのビデオに字幕を付けることで和解したという経緯がある。
Netflixは2015年のCESにおいて、アプリの操作性、速度等を基準にNetflixを視聴するのに適したスマートTVに「Netflix Recommended」の認定を出すと発表したが、その最初の22製品を発表した。認定を受けたのはLGのWeb OS搭載の11製品、それにTCLのRoku搭載の11製品である。
