ケーブルTV時代の終り
ケーブルTV事業者は衛星放送に始まり、電話事業者のビデオサービス(IPTV)、そしてOTTと戦ってきた。衛星放送とIPTVは真っ向からの戦いであり、シェアを落としてきた。しかし、Netflix等のOTTとの戦いは全く異なるものであった。最初は、OTTは絶対の敵であった。だが、OTTが普及する事でブロードバンドの加入者が増え、より高速(高価)なサービスへの要求が増えた。結果的には、ケーブルTVは衛星放送とIPTVの競合で、多チャンネルサービスのシェアを大きく失ったが、ブロードバンドのシェアと収入を増やし、収益はアップしている。
ケーブルTVは衰退しており、ブロードバンドの成長がケーブルTV事業者を支えている。今年の第1四半期でついに、ケーブルTV最大手のComcastでもブロードバンド加入者2237.5万世帯となり、ケーブルTV加入者の2236.9万世帯を抜いた。この動きの象徴として、NCTAのCable Showは今年からInternet and Television Expo(INTX)となり、名称からケーブルは消え、インターネットとテレビの展示会になった。NCTA会長のMichael PowellはINTXの貴重講演で、「ケーブル」と言う呼び名が嫌いだとまで言った。
一気視聴のトレンド
Netflixが与えた大きなインパクトの1つに一気視聴(Binge Watching)がある。Netflixがそのオリジナル番組の1シーズン(13話)をまとめて公開した事で、連続で番組を見る事が増え、13話をまとめて見てしまう人もいる。週に1話づつであったTV番組の視聴パターンを根本から変えている。
Deloitte社が最近発表した「Digital Democracy Survey」によると一気視聴(最低3話の連続視聴)は14歳以上の68%が行っている。年齢別では、若い程、一気視聴をし、68歳以上でのBinge Watchingは37%と低い。SVODサービスに加入している人における一気視聴者は83%で、ストリーミングサービスへの購読が無い人達の57%より多い。

![ImageCapture[05-08-2015-2]](https://www.nsirinc.com/compass/wp-content/uploads/2015/05/ImageCapture05-08-2015-2.jpg)