FrontierがFiOS一部の買収を完了

通信会社のFrontierはVerizonのFiOSを含めたカリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州の地上回線を$105億で買収する事を昨年2月に発表していたが、その引き渡しが先月に完了した。これにより、330万の電話世帯、210万のブロードバンド世帯、それに120万のFiOS TV世帯がFrontierに移った。Verizonが手放した資産はVerizonの本来のサービス地域ではなく、AT&T等の地域に競合通信事業者としてオーバービルドした物である。

VerizonはFiOSサービス地域の拡張は1年以上止まっており、これらの地域をFrontierに売った事で、光に対する投資はこれ以上は無いと考えられていたが、ボストンに光ファイバーを導入し、FiOS TVのサービスも開始する予定を4月に発表した。Verizonはまた、ボストンで交通問題などのスマートシティーの計画がある事も発表した。

HuluのOTT多チャネルサービス

HuluはPlayStation Vue、Sling TVと競合するOTTベースの多チャネルサービスを2017年第1四半期に開始する予定で、ABC、Fox、NBCUniversal等のネットワークと交渉を行っている。サービスは月額$40になる予定である。OTTベースの多チャネルサービスを狙っているのはHuluだけで無い。GoogleのYouTubeも「Unplugged」と呼ばれる同様なサービスを来年に立ち上げる準備を進めている。

別のHuluの話題で同社はそのSVODサービスへの加入者が1200万に達した事を発表した。Huluもオリジナル番組の制作に力を入れ始めており、新たにRon Howard監督のドキュメンタリー映画「The Beatles: Eight Days A Week」の独占配信権を得た。また、NextVRが制作するLive Nationのコンサートの配信権もHuluが得ている。

AmazonのSVODサービス

Amazonはビデオのストリーミングだけのサービスを月額$9で提供開始した。これまではビデオのストリーミングは買い物の送料が無料になる年間$99のPrimeサービスの一部で、それだけに加入する事は出来なかった。Amazonはまた、Primeサービス全体も年間会費だけでなく、月額$11で利用可能にした。ビデオサービスだけの料金はNetflixの通常の料金より$1安くなっている。

SVODサービスの月額比較

事業者

サービス

月額

Netflix SD – 1ストリーム

$7.99

HD – 2ストリーム

$9.99

4K – 4ストリーム

$11.99

Amazon ビデオオンリー

$8.99

Prime会員月額

$11.99

Prime会員年間

$99(年)

Hulu 広告付き

$7.99

広告無し

$11.99

Amazonはまた、そのStreaming PartnerにNBCのSeesoが加わり、30サービスに達したとも発表した。AmazonはStreaming Partnerとして、同社のPrime Videoサービス上で他のSVODサービスをアッドオンとして提供している。Streaming PartnerはSVODサービスを提供する際の3つの大きな問題を解決する。1つは支払いである。サービスはAmazon Prime Videoの加入者向けに提供されており、請求情報はすでにAmazonにあるので、利用者はワンクリックで加入する事が出来、請求はAmazon経由となる。2つ目は様々なデバイスへの対応である。Streaming PartnerのコンテンツはPrime Videoの「チャンネル」として提供されるのでPrime Videoがサポートしている全デバイスが利用出来る。3つ目はマーケティングと統計である。マーケティングはAmazonが行い、利用者の興味対象に沿った「チャンネル」を売り込むことが出来る。

Netflixが674万人を加える

Netflixの加入者数は第1四半期で674万人増え、8150万人となった。アメリカ国内の加入者は223万人増え、4697万人となり、 海外は451万人増え、3454万人となった。海外の加入者の率は42%に達した。Q1の加入者数の増加は過去最大であった2015年Q2の559万を超すものであったが、NetflixはQ2の加入者増加は低くなり、アメリカは50万人、海外は200万人と予想している。アメリカの加入者の半分以上はまだ以前の料金の$8、あるいは$9を払っているが、2016年中にこの特典はなくなり、現料金の$10になる事から解約が増えると推測されている。

別のNetflixの話題で、同社はGoogle Playでのアプリ内課金を可能にした。Netflixは130以上の国でサービスの提供を始めており、クレジットカード以外での支払いが課題になっている。

Sling TVがFoxを配信開始

これまでDish NetworkとFoxの間にはTV Everywhereの契約が無く、DishのOTTベースの多チャネルサービスにもFox系のネットワークが無かった。しかし、Hopperの自動広告スキップに関する訴訟で和解に合意し、DishがインターネットでFoxのコンテンツを配信する契約も締結された。Dishは早速、Foxのネットワークを主体をしたサービスのテストを開始した。Dishがテストしている「Best of Live TV」と呼ばれる月額$20のサービスはFox系の多チャネルネットワークのFX、Fox Sports、National Geographic等に加え、AMC、A&E、Turner等のネットワークが含まれるが、既存のベーシックサービスにあるESPN等のDisney系チャンネルが無い。また、Best of Live TVではFoxが地上波局を持つニューヨーク市、シカゴ、ダラス、サンフランシスコ等の17都市ではFox局の地上波再送信が行われている。他の地域ではFox地上波のライブ視聴は出来ないが。Foxの番組はオンデマンドで見る事が出来る。もう1つ、新しいサービスが既存のDisney系ネットワークをフィーチャーしたサービスと違う点は、1アカウントで同時に3ストリームのアクセスが可能になっている事である。既存のサービスでは1アカウント、1ストリームとなっている。

Dishはまた、Viacomとの再送信契約を更新し、Sling TVでの配信権も得た。これによりViacom系のComedy Central、MTV等のチャンネルがSling TVに加わる事になる。