WarnerがOTT部門を設立

Time WarnerはOTT事業者に対してコンテンツをライセンスするだけではなく、自らOTTサービスを立ち上げていく戦略を発表している。その戦略を進めるためにTime Warnerの映像部門のWarner Brothersは新たにOTT専門の事業部、Warner Brothers Digital Networksを設立した。WB Digital NetworksはTime Warnerが昨年にSoftbankから購入したアジア系ドラマのSVODサービスのDramaFever、投資をしているMCNのMachinima、NBAのLeBron Jamesとの共同プロジェクトのUninterrupted、トークショー・ホストのEllen DeGeneresとのパートナーシップのEllen Digital Ventures、SVODサービスのWarner Archive Instantを管理し、また、Time WarnerのTVネットワークのHBO、Tunerが行うOTTサービスとも協力していく。Warner BrothersとCBSは共同で持つ地上波ネットワークのCWをOTTでも配信する準備も進めている。

Time Warnerの出版部門のTime Inc.もその雑誌のPeopleとEntertainment WeeklyをベースにしたOTTビデオサービスのThe People/Entertainment Weekly Networkを発表した。このOTTビデオサービスは広告ベースで無料での提供になる。Timeはまた、LIFE誌のブランドを使ったLIFE VRと呼ばれるバーチャル・リアリティーのイニシアティブも発表した。LIFE VRはLIFE、People、Sports Illustrated等の様々なTime社の雑誌が制作するVRコンテンツの配信を今年の秋に開始する。

VRコンテンツの話題

Comcastはサンタモニカ(カリフォルニア州)のVRコンテンツ製作会社のSpacesに$300万の投資を行った。Spaceはゲーム会社のTHQとDreamWorks Animationのエグゼクティブが始めた会社で、Microsoft、NBCUniversal等との協力で様々なVRコンテンツの開発をしている。SpacesにはComcast以外にBoost VC、Canyon Creek Capital、Colopi VR Fund、Glee、Kai Huang、Venture Reality Fund、Sinovation Fund、Youku Global Mediaが投資している。

別のニュースで、IMAXはVR体験が出来る映画館の作る事でスウェーデンのVRコンテンツとハードウェア会社のStarbreezeと契約した。映画館はIMAXのブランドになり、IMAXが販売、マーケティング、デザイン、導入を担当する。StarbreezeはそのStarVRヘッドセット、VRコンテンツ、ソフトウェア、技術サポートを提供する。IMAXはまた、GoogleとVR向けの360°カメラの開発で契約をしている。

縮小が続く中小ケーブルTV

2016年の第1四半期ではComcast、Time Warner Cable、Charter、それにCoxとトップ4のケーブルTV事業者が加入者を増やし、合計で9.6万世帯の増加があった。しかし、ケーブルTV全体が回復している訳ではない。Cablevisionは1.5万世帯、Cable Oneは1.3万世帯、Mediacomは2000世帯の加入者を失っている。大手はシステムのフルデジタル化を進め、ComcastのX1の様な次世代プラットフォームの導入を進め、衛星、あるいは電話会社に奪われた加入者を取り返している。しかし、中小事業者にはその投資力は無い。また、加入世帯が少ない事からコンテンツ事業者との交渉力も弱く、高騰するコンテンツ料にも悩まされており、回復の兆しはない。

トップ7多チャネルサービス事業者の加入者数

事業者

プラットフォーム

加入者数(16年Q1)

前期からの加入者増減

AT&T

IPTV&衛星

26,079,000

-54,000

Comcast

ケーブルTV

22,400,000

+53,000

Dish Network

衛星&OTT

13,874,000

-23,000

Time Warner Cable

ケーブルTV

10,842,000

+21,000

Verizon

IPTV

5,863,000

+36,000

Charter

ケーブルTV

4,332,000

+10,000

Cox ケーブルTV

4,165,000

+12,000

各社

ComcastがHDRをテスト

Comcastの子会社のNBCUniversalはリオ・オリンピックの一部を4K/HDRで提供する。Olympic Broadcasting Services(OBS)とNHKが撮影した開幕式、閉幕式、それに幾つかの主要な競技をNBCUniversalがアメリカで配信事業者に提供する。配信は1日遅れで行われる。Comcastはその中継をストリーミングで配信する。ComcastはHDR対応のXi6を発表しており、150台程を市場でテスト中である。しかし、本格的な導入は秋に以降であり、X1での視聴はComcastストア等でのデモに限られる。

DishがHopperGOの販売を開始

Dish NetworkはCESで発表があったDVRのコンテンツをオフラインで視聴するためのHopperGoを$99で販売開始を開始した。HopperGOはHopper 2、あるいはHopper 3にUSB接続し、DVRに録画した番組を内蔵の64 GBのメモリーにコピーし、プライベートWiFiでスマートフォン、あるいはタブレットのDish Anywhereアプリから見ることを可能にする。HopperGOは同時に5台のデバイスからのアクセスをサポートしている。HopperGOは1回の充電で、4時間ビデオをWiFiで配信する事が出来る。HopperGOにコピーされた番組の視聴期限は60日に限られ、同じ番組を再度コピーすることは出来ない。