先月号で5月31日にフォーワード・オークションが5月31日に開始になると書きましたが、リバース・オークションが開始になるの間違いです。FCCは放送局から126 MHzの帯域が空く規模の登録があり、5月31日からリバース・オークションを開始する。リバース・オークションで最低売値が決定した時点で、競売(フォーワード・オークション)が開始になる。フォーワード・オークションには104社からの登録があるが、5社の申請は拒否され、99社が参加するが、競売開始時点で保証金を支払えない会社は参加出来ないので、会社数がさらに減る可能性もある。
NCTAは素早いATSC 3.0導入に反対
地上波放送を救うために地上波放送局代表のNational Association of Broadcasters(NAB)は4K/HDR放送を可能にするATSC 3.0を短時間に導入をしようとしている。家電ベンダー代表のConsumer Technology Association(CTA)も4Kテレビの普及のためにNABに賛同している。NABとCTAは素早いATSC 3.0の導入を可能にするためにFCCに対して、ATSC 3.0は義務化せず、規制無しで導入可能にする事を求めている。ATSC 3.0に移行する局は、ATSC 3.0に移行しない同じ地域の局の複チャンネルで再送信をする事で後方互換性を保つ考えである。しかし、ケーブルTV事業者代表のNational Cable Telecommunications Association(NCTA)はFCCに対して、早急なATSC 3.0の導入は地上波を再送信する義務があるケーブルTV事業者に対して困難を与える可能性があり、慎重に進めるべきであり、また、ATSC 3.0に移行する局が他局で再送信する事を許可する事は不公平だと語っている。
Fire TV、Apple TVのシェアが増える
Parks Associatesが発表した2015年のストリーミング・プレーヤのアメリカでの販売台数シェアによると1位は依然としてRoku で30%のシェアがあった(2014年は34%)。2位は22%のGoogle Chromecast(2014年は23%)。昨年は16%であったAmazon Fireのシェアは22%に増え、Chromecastと同点で2位になり、Apple TVのシェアも13%から20%へと増えた。
別のニュースで、AmazonはFire TVにもその音声認識機能のAlexaを加えOTTコンテンツの検索、操作だけでなく、Echoと同様に様々な情報を聞くことを可能にする。Alexa機能はソフトウェアアップデートとして提供になる。

Park Associates
Appleが第3位のSTBメーカーになる
Apple TVは「趣味」として始まったが、Appleはストリーミング・プレーヤを加えたSTB市場では第3位のメーカーになった。アメリカではRokuが最も売れているストリーミング・プレーヤであるが、世界的にはApple TVがナンバー1である。しかし、それだけではSTB市場で第3位になることは出来ない。Appleが第3位になったのは、多チャンネルサービス向けSTBの買収/合併のお陰である。
ArrisがPaceを買収し、TechnicolorがCiscoのSTB事業を買収したことで、多チャンネルサービス向けSTBのベンダー大手はArrisとTechnicolorの2社になった。これより、HISの統計では売上金額ではAppleが第3位に浮上した。出荷台数では中国のSkyworthとZTEがそれぞれ、3位と4位で、Appleは5位である。
AppleのSTB売上が3位になったと言ってもAppleがビデオビジネスで成功をしているとは言えない。iTunesでのSVODは無く、ビデオサービスではNetflix、Amazonに負けている。この分野をブーストするためにAppleによるNetflix、あるいはTime Warnerの買収の噂もある。

IHS
Nielsenのマルチプラットフォーム調査
テレビ番組の視聴調査を行ってきたNielsenは今年からTotal Audience調査としてテレビ番組のマルチデバイスでの視聴を把握する為の調査を始めている。Total Audience調査は、ライブ、タイムシフト、オンデマンド(広告が同じでも、異なってでも)での視聴を調べ、視聴デバイスもTV、コンピューター、スマートフォン、タブレットとマルチデバイスが対象になっている。これまでの視聴調査と異なる点はもう1つあり、それは放送後3日、あるいは7日等の期限は無く、視聴を最初の放送から無限に調べている。この調査で分かった幾つかのポイントが発表された。
- どの番組も視聴から7日間すぎても視聴は増え、増加が50%増すこともある
- 増加が多い番組はかなりの日数(35日)が過ぎてから増える事が多い
- DVRにより増加は放送直後が多く、日数が過ぎると減る
- 35日以後に増加がある番組はオンデマンドで配信されている
- 番組ジャンルにより放送後の視聴規模の増加は異なる。リアリティー番組が最も増加が少ない。
- 視聴デバイスは日数とが経つとともにTVから、DVR、オンデマンド、デジタルへと変化する
