アメリカのネットワークは9月からの放送シーズンの広告の70%から80%をUpfrontで販売している。TVネットワークはそれぞれ、新シーズンのラインナップを紹介するベントを開催し、広告主との交渉を開始する。最近では、ネットワークはUpfrontにDTCサービスも加えており、YouTube、Netflix、それにAmazonもUpfrontを開催するようになっている。
Media Dynamicsによると、昨年のUpfrontでのTVネットワークの広告売上は$96億で、2022年から3%の減少をした。今年の一般の広告単価は昨年よりも3%ほどの減少をしているとVarietyは報じている。これは、Disney+、Netflix、Amazon等のSVODに広告付きプランが加わったことで、在庫が増えたことが理由である。話題の高いスポーツ等のコンテンツの広告単価は増えているが、CTVでの広告に占めるデジタル勢のシェアは増えており、TVネットワークのUpfront収入は今年も減少するであろう。
Upfrontで注目されている動向として、NetflixのクリスマスのNFLの試合配信がある。クリスマスの試合は視聴者が多いが、クリスマス商戦はすでに終わっており、1月からはプレイオフの試合が始まるので高いCPMは期待出来ないであろう。しかし、Netflixがライブ配信の広告に参入することのインパクトは大きい。NFL試合の広告は単独では売らずに、オンデマンドでのドラマ/映画の広告とパッケージにして販売すると思われる。これには広告単価を上げるため以上に、NFLの試合を使い、SVODサービスの広告に躊躇している広告主を呼び込むためである。