ShawがX1ベースのサービスを開始

カナダのケーブルTV事業者のShaw CommunicationsはComcastのX1プラットフォームをベースにしたBlueSky TVと呼ばれるサービスをカルガリーで開始した。マルチルームDVR、音声コマンド、スポーツアプリ、子供専用のメニュー等の機能が提供されいる。サービスは開始したばかりであるが、Shawは以前からから準備をしており、18ヶ月前から導入して来たSTBはすべてX1対応になっており、すでに20万近い世帯がBlueSky TVを利用し始めている。

Comcast以外でX1を提供している事業者はこれで2社目になる。CoxはContourと呼ばれるX1ベースのサービスを2016年に開始した。Coxはプライベート会社で、売上も加入者数も公開していないが、CoxはContourに対する満足度は高く、CoxのCEOは2016年は2008年以来、最も良い年であったと語っている。また、カナダのRogersは2018年にX1ベースのサービスを開始する予定。RogersはX1だけでなく、Comcastのスマートホーム・ソリューションも採用する契約をしている。

ComcastがRokuをSTBに使う

ComcastはRokuをXfinityケーブルTVサービスのSTBとして使える様にしている。Comcastが開発中のアプリを使う事で、RokuからX1同等のUIを使い、X1同等のサービスにアクセスする事が可能になる。アプリはまだ正式版では無く、有料VODへのアクセスが出来ない等の制限があるが、正式リリースはX1のほぼ全体の機能が利用可能になる。テスト中はX1 STBが設置されている必要があり、Rokuだけでサービスを受ける事は出来ないが、正式版ではX1 STBが不要になり、X1を返却すると毎月$2.50の割引が得られる。STBを使わずに、1家庭で5つのデバイスから同時アクセスが可能になる。

コンテンツはComcastのブロードバンド回線で配信されているので、ComcastのブロードバンドとComcast(あるいは互換の)のゲートウェイが必要になる。ブロードバンドとは異なるIP回線を使っているので、データ量はブロードバンド課金対象にはならない。宅外からのアクセスは出来ない。Comcastのブロードバンドを使っていない世帯向けに特別なゲートウェイを提供予定であるが、提供時期は発表されていない。ComcastはすでにSamsungのスマートTV向けにも同様なアプリを提供している。

AT&Tは5GでDirecTV Nowをテスト

AT&Tは2017年に5Gのテストを開始する事を発表した。最初のテストはオースチンとインディアナポリスの2都市で行われるが、これは本当の5Gではなく、LTE-Advanced Pro(4.5G)へのアップデートである。2017年中には一部の地域で理論的最大速度1 Gbpsを可能にする予定である。2017年の前半にはAustinでDirecTV Nowのサービスを固定5G網でテスト配信をする予定になっている。テストの規模は発表されていないが、一般利用者も対象にし、複数のデバイスを使ったテストになる。

DishとEchoStarの再編成

EchoStarはもともとはDish Networkの親会社であったが、2008年分離して、Dishは衛星放送サービス、EchoStarはその放送設備とハードウェア開発に分けられた。ハードウェアとしてはEchoStarはDish向けのSTBの開発、製造終了したSlingboxの開発、それにイギリスのFreeview向けのSTBの開発がある。EchoStarとDishは今回、Dishが持つ衛星ブロードバンドのHughes Retail Serviceの権利(80%)をEchoStarに譲渡し、代わりにEchoStarの放送設備とハードウェア事業を得た。

衛星ブロードバンドサービスがEchoStarとなり、Dishが衛星放送サービス全体を持つ事になった訳だが、これはM&Aの準備と思われる。

NetflixのUS加入者が5000万人に近づく

2017年1月16日はNetflixのストリーミングサービスの10周年であった。10年前にNetflixはサブスクリプションベースの郵便DVDレンタルサービスの一部としてストリーミングを開始した。ベーシックなサービスへの加入者は月に6時間のビデオを無料でストリーミングする事が出来た。サービスは「Watch Now」と呼ばれていたが、再生開始までに早くても30秒はかかり、すぐに見始める事は出来なく、視聴可能なタイトルも1,000本程度でしかなかった。

CEOのReed Hastingも最初はストリーミングを大きな話題にする事は避け、「DVDは長い間、重要な市場であり続ける」と語っていた。しかし、2016年第4四半期でのNetflixのアメリカに於けるストリーミングサービスへの加入者数は4943万人に達した。1加入者を1世帯とすると40%の世帯普及率、10年間でそのストリーミングサービスをゼロから全世帯の40%に普及させた事になる。