Twitterの問題

既存のニュースメディアよりTwitterを好み、大統領戦に参入して以来3万回以上のツイートをしているトランプ氏が大統領に就任し、Twitterの利用は増えるはずだが、Q4のアクティブなユーザ数は3.19億で、Q3の3.17億から殆ど増えていなく、前年同期比でも5%の増加でしか無い。

第4四半期の収入も前年同期から1%増えただけの$7.17億で、$1.67億の赤字であった。2016年全体では売上は$25億で、$4.57億の赤字を出した。昨年は$22億の収入に対し、$5.21億の赤字であったので、差損は減っているが、利益をだすにはまだ遠い。2011年にIPOしてからの損失は合計で$30億以上になっている

Verizonの変身

通信事業者のVerizonは大きな変身を試みている。コンシューマ向けサービスでは光ファイバーへの注力をやめてモバイルを主体している。コンシューマ向けブロードバンドサービスのFiOSへの投資は2013年から殆どストップしている。ボストンで昨年からFiOSの敷設を始めているなど、幾つかの投資はまだあるが、基本的には拡張計画は無く、さらに、2016年にはテキサス、カリフォルニア、フロリダのFiOSサービスをFrontier Communicationに売っている。

大きな投資をしても有線サービスでは全国をカバーする事は不可能に近い。FiOSが利用可能な地域はニューイングランド地域以外では少ないのに対し、4Gはほぼ全米をカバーできている。コンシューマ向けでは光ファイバーからモバイルに戦略を切り替えることは当然である。セルラ電話により固定電話の加入者が減っている様にブロードバンドも有線からモバイルに移る可能性もある。Parks Associates社が行った調査では、固定ブロードバンドユーザの10%は12ヶ月以内に固定ブロードバンドを解約し、モバイルだけにする事を考えている。


FiOSはFiberforall.org(ブルーは2016年以前にFrontierに売った地域)。4G LTEはVerizon.com

YouTubeもOTT多チャンネルに参入

噂通り、YouTubeもOTTベースの多チャンネルサービスに参入する。YouTube TVはABC、NBC、Fox、CBSの4大ネットワークに加え、ESPN、Fox News、Disney、MSNBC等40のチャンネルを$35で提供する。地上波が同時配信される地域は、限定されている。サービスにはYouTube Redのコンテンツも含まれる。同時に3ストリームを視聴可能で、1つのアカウントに6人のユーザを登録出来る。サービスにはクラウドDVRも含まれている。クラウドDVRの録画時間は無制限で、9ヶ月間保存される。開始時にはブラウザー、iOS、Android、それにChromecastがサポートされる。

これでOTT多チャンネルサービスはSling TV、PlayStation Vue、DirecTV Now、FuboTV、Hulu、それにYouTube TVと6社が参入する競争の厳しい市場になる。リーダーのSling TVでも加入者数は多くても250万人と推定されている市場に6つのサービスは多い。それだけ期待が高い訳でもあるが、、それだけの市場に成るのであろうか。Googleが参入した事で、この市場の可能性は明らかになったとの意見もあるが。だが、Googleは実験的にサービスを始め、簡単に撤退する会社であり、Googleが参加したからと言って成功する市場とは限らない。

スーパーボウルLI

スーパーボウル LIのテレビ視聴世帯率は48.8%で、その時間にテレビを見ていた世帯に於ける視聴シェアは70%を超えた。しかし、48.8%の視聴率は2015年(49.7%)、2016年(49.0%)より低い。NFLの今シーズンの視聴率は過去2年より下がっており、スーパーボウルでもそのトレンド