25 Mbpsの衛星ブロードバンド

土地が広く、人口密度の低い地域が多いアメリカでは有線ブロードバンドは採算上、提供不可能な地域がある。FCCはブロードバンドを25 Mbps以上と定義しているが、そのレベルのサービスが提供されていない地域も多い。衛星ブロードバンドは全米をカバー出来るが、速度は低かった。EchoStarのHughes部門は最近、下流25 Mbps、上流3 Mbpsのサービスを開始した。HughesNet Gen5の月額は$50で、データ量上限は月50 GBとなっている。超過を防ぐために、OTTビデオの画質を自動的にDVDレベルに落とす事が可能になっている。Hughesの衛星ブロードバンド加入者は2016年末で103万世帯であった。

YouTube TVがサービス開始

OTT多チャンネルサービスの競争がさらに激化した。Googleはニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ/サンノゼ、シカゴ、フィラデルフィアの5都市でYouTube TVのサービスを開始した。YouTube TVは月額$35で、約40のチャンネル、それにYouTube Redへのサブスクリプションが含まれる。クラウドDVRも含まれ、録画容量は無制限だが、録画された番組は9ヶ月間で消去される。アメリカの放送シーズンは最大9ヶ月間であり、現シーズンの番組はクラウドDVRで視聴出来るが、過去のシーズンは保存不可能になっている訳である。対応デバイスはコンピュータ、モバイルデバイス、それにChromecast。

YouTube TVの大きな特徴は検索機能であり、番組のタイトルだけでなく、様々なキーワードでの検索に対応している。また、好みスポーツチームを入力する事で放送されるすべての試合を録画する機能等もある。

YouTube TVが5地域でしか提供されてない理由は、地上波再送信を行っているからである。SonyのPlayStation Vueも地上波再送信の為に限定地域でサービスを始めた。しかし、提供地域を広げる為には多くの放送局との契約が必要となり、全米展開の為に地上波再送信を含まないサービスを始めている。

AmazonがNFLの配信権を得る

Amazonは来期のNFL(National Football League)の木曜の試合(10試合)のインターネットでの配信権を$5000万で購入した。この権利は前期はTwitterが$1000万で得たものである。Twitterは無料で配信したが、AmazonはNFLの試合はAmazon Prime Videoの加入者限定で配信する。Amazon Prime Videoでの最初のライブスポーツのコンテンツになる。NFLの木曜の木曜の試合のテレビでの放送権はCBSが持っている。

Time Warnerの子供向けSVOD

Time Warnerは新たに子供向けのSVODをスタートさせた。サービスはTurner部門の子供向けTVチャンネルと同じBoomerangで料金は月額$5、あるいは年間で$40。SVODのBoomerangはTurnerの子供向けTVシリーズに加え、Warner Brothers、MGMのアニメーション映画、それのオリジナルシリーズを配信する。サービスはiOS、Android端末に加えRoku、Fire TV、Apple TVをサポートしている。子供向けのSVODサービスとしてはViacomのNoggin(月額$5)、Toca Boca($5)等がある。

Sling TVのプログラマティック広告

Sling TV等のOTTベースの多チャンネルサービスはプログラマティックな広告をする事が可能である。既存のケーブルTVでも視聴世帯の属性に合わせた広告を送る事が出来るが、容易ではない。Sling TV等のサービスはリニア配信であってもオンデマンドであり、視聴者に合わせた広告をする事が可能である。Sling TVはAdobeの協力でリアルタイムのプログラマティック広告を開始した。視聴者の好みにマッチした広告を配信する事が可能なだけでなく、視聴しているプラットフォームにより異なる広告を配信する事が可能。例えば、同じ視聴者が同じネットワークの番組を視聴していても、デバイスがモバイル端末とストリーミング・プレーヤでは異なる広告を挿入する事が出来る。