Comcastは昨年末に4K対応のSTBを出荷予定であったが、出荷されずに4月になっていた。Comcastは4K/HDR対応のSTBは出荷は延期し、新しいコーデックの10ビットHEVCを搭載した製品を待つと発表した。最初、Comcastは4K STBをリオ・オリンピックに向けて出荷の予定であったが、HDRのサポートの為に2016年末から2017年Q1へと出荷を遅らせていた。しかし、4K/HDRコンテンツを配信する為にはより高度なコーデックが必要であり、さらに10ビットHEVCを待つことになった。Comcastはブロードバンドで4Kコンテンツをオンデマンド配信しているが、視聴はXfinityアプリに対応したSamsung等の4KスマートTVでしか出来ない。
Comcastのブロードバンド多チャンネル
ComcastはStream TVとの名称でブロードバンド上での多チャンネルサービスをボストンとシカゴで提供してきたが、第3四半期中にXfinity Instant TVの名称でComcastサービス地域全体で提供を始める。Xfinity Instant TVはSling TV、DirecTV Now等のOTTベースの多チャンネルサービスではない。回線にはComcastのブロードバンドが使われ、他社の回線上は利用不可能である。Comcastが自社の回線上で提供するサービスであるので、規制上は「ケーブルTV」になり、既存の契約で地上波再配信をする事が出来る。Stream TV は現在、ブロードバンド料金に$15を加える事で地上波再送信とXfinityのVODを視聴可能にしている。Xfnity Instant TVは$40程度で、ESPN等の基本的な多チャンネルネットワークが加わる予定。
Comcastはこの関連でIPビデオのVPとしてAmazonの元エグゼクティブでビデオ配信戦略担当者であったEuan McLeodを引き抜いた。McLeod氏はComcastのIPビデオ配信技術部門のVIPER(Video IP Engineering Research)のヘッドになる。
Amazon: ケーブルTV再販中止
Amazonは昨年3月にComcastのサービス(ケーブルTV、ブロードバンド、IP電話)を再販開始し、その後にFrontier Communicationsのサービスも販売を開始した。しかし、このパートナーシップは1年で終了となり、Amazonは予告無しでケーブルTVサービスの販売を終了した。開始時点では、OTTサービスを提供するAmazonがケーブルTVサービスを売る事に対する疑問も多くあった。Comcastは最初、Amazonでサービスを売る事は大きなメリットだと語っていたが、Amazon経由の加入者は少なく、評価は既存Comcast利用者の不満が殆どであった。
Layer3 TVが4Kを開始
自前の回線を持たずにブロードバンド回線を使ったケーブルTVサービスのLayer 3が4K放送を開始した。Layer 3はNASA TVの4K放送の開始に加え、BBCの「Plant Earth II」全6話の4Kでオンデマンド配信を行う。Layer 3のSTBは4K対応であり、DirecTV、Comcast、Dishの様に既存のDVRに加え、4K対応の子機を使う必要は無い。4Kコンテンツは同社のallHD Platinumパッケージへの加入者のみが視聴可能。
Layer3 TVはブロードバンド回線で行われるIPTVだが、契約したブロードバンド事業者だけの回線を使っており、OTTベースのSling TV等は異なる。Layer3はシカゴとワシントンDCでサービスを始めている他に、最近、ロングモント(コロラド)とロサンゼルスでもサービスを始めた。Layer3はシカゴでのサービスを立ち上げる前にAltice USA (Suddenlink)との協力でテキサスでUmio TVと呼ばれるサービスをテストとして行っていたが、このサービスは終了されている。
FiOSが4KでSESと協力
VerizonはそのFiOS上で4Kサービスを行う為に欧州の衛星事業者のSESと協力する。SESは多チャンネルサービス事業者向けに4Kネットワークをその衛星で配信し始めており、幾つかの事業者と4Kサービスのテストを行う契約をしている。Frontier、Buckeye等10社程度がSESと4K放送のテストを行う契約をしているが、殆どの事業者は小規模であり、460万世帯の加入者を持つVerizonはSESのソリューションをテストする最大の事業者となる。
