なぜFASTの視聴調査にNielsenが必要か

LionsgateはFAST ChannelのMovieSphereの視聴データを得る為にNielsenと契約した。MovieSphereはPluto TV、Tubi、VizioのWatchFree+等の15のFASTプラットフォームで提供されており、Nielsenを使う最初のFASTチャンネルとなった。しかし、Lionsgateはどのコンテンツが何回視聴されたかが分かるのに、なぜNielsenと契約したのか。ストリーミングで重要なデータは試聴者数ではない。アドレッサブル広告の為には誰が見ているかの細かいデータが必要だが、それはFASTプラットフォームが持ち、細かいデータはチャンネル事業者には共有していない。また、プラットフォームが提供するデータには共通のフォーマットがなく、15のFAST事業者から得るデータを統合することも困難である。

ライブでのコンテクスチュアル広告

Disneyは今年の1月に指定した条件にマッチしたドラマの場面に広告を挿入するコンテクスチュアル広告のDisney Magic Wordを発表しており、これをEPSNのスポーツ中継でも利用可能にするテストを始めた。ドラマでは事前にビデオを解析し、専用のメタデータでコンテクスチュアル広告を可能にしているが、それをライブで行うテストをしている。これにより、例えば、大谷のホームランを指定し、その場面にスポンサーのお祝いのメッセージを挿入することが出来る。

RokuがExchangeを発表

RokuはCTV広告をさらに有効に利用可能にする為にExchangeを発表した。ExchangeはRoku利用者、8000万人のデータをセグメント別に分類し、より効率的にターゲット可能にし、MagniteのSSPでプログラマティックに販売する。RokuはRoku Channel、それにRokuプラットフォームを利用しているAVODサービスの広告を売る他、ユーザインタフェース、それにスクリーンセーバーでも広告をしている。これまでRokuのUI、あるいはスクリーンセーバーの広告はRokuから直接に購入する必要があったが、Exchangeはこれらもプログラマティックで購入することも可能にする。

Netflix、Amazonがオリジナルを増やす

テレビネットワークのSVODへの参入で、ストリーミング向けオリジナルコンテンツの制作は大きく増えた。しかし、ネットワークは黒字化の為に制作予算をカットし、さらに脚本家と俳優のストライキで、2023年の制作本数は減った。2024年になり、NetflixとAmazonはオリジナルの発注を大きく増やし、Ampere Analysisによりと、Netflixは2021年Q3以来の本数を発注している。しかし、ネットワークによりストリーミング向けコンテンツの発注は増えていない。


Ampere Analysis(劇場映画、Amazon Freevee向け、それに短編を除く)

FoxがNBCUからIndyの権利を奪う

2025年からIndy 500を含む、IndyCarシリーズのレースはNBCUniversalからFoxに移る。Foxは全レースを地上波のFoxで放送し、多チャンネルサービス加入者に対してはFox Sportsのウェブとアプリで配信する。IndyCarシリーズはIndy 500以外のレースは2009年からNBCUniversalが権利を得、2019年からIndy 500を含む全権利を得、地上波のNBC、多チャンネルのNBC Sports(現在はUSA Network)、それにPeacockを使い放送をしてきた。全レースを見るには多チャンネルサービス、あるいはPeacockへの加入が必要であったのが、来年からは地上波だけで全レースが視聴可能になる。