NBC Sportsはスポーツ中継のSVODサービス、NBC Sports Goldを開始している。目玉商品はNBCがテレビでは放送しない約130のプレミア・リーグのサッカー試合で、8月から5月までの料金は$50。この他、サイクリング、モトクロス、陸上競技、大学のノートルダムのフットボール試合を提供している。プレミア・リーグ、陸上、サイクリングはアメリカだけでの提供だが、モトクロスとノートルダムの試合は欧州と日本からでも加入が可能になっている。
MoviePassが大幅な値下げ
月間定額料金で映画館で劇場映画が見放題のサービスを提供しているMoviePassがその料金をこれまでの$50からSVODと同じ程度の$9.95に大幅な値下げをした。値下げのお陰で、MoviePassの加入者は増えている。しかし、MoviePassが劇場に支払う金額はFandango等のチケット販売業者の金額と同様であり、いかに赤字になることを防げるかは不明である。MoviePassの新しいオーナーのHelios and Mathesonはデータ分析会社であり、加入者のデータを売って儲けるとの噂もあるが、それだけで、これまでの料金との差額の月$40を埋める程の金額になりえるとは思えない。大手映画チェーンのAMC TheatersはMoviePassの値下げに懸念し、契約を破棄しようとしている。AMC TheatersはMoviePassの値下げで一時的に映画を見に来る人が増えても、そのビジネスモデルは持続不可能であり、いずれかは値上げをする事になり、その時点で失望する利用者を失うデメリットは、一時的なメリットより膨大だと語っている。
Comcastの大学キャンパス向けサービス
多チャンネルサービスの加入者が減少している。問題は既存の加入者の脱退以上に、新規加入者が少ない事である。以前は若者が独立してアパートを借りる時、水道、電気等のユーティリティーに加え、電話とケーブルTVの契約も当たり前であった。しかし、現在ではモバイル通信とブロードバンドが当たり前で、ケーブルTVには加入しなくなっている。
若者にケーブルTVを使わせる事が重要であり、以前ではケーブルTV事業者は大学の寮のラウンジ等でケーブルTVを利用可能にしていた。しかし、現在では大学の寮のラウンジからテレビ自体が消えている。Comcastは2014年からXfinity on Campusを始め、Comcastのブロードバンドサービスと契約した大学のキャンパスで、ブロードバンド経由で多チャンネルサービスを利用可能にして来た。最初は対応しているデバイスはブラウザーだけであったのが、スマートフォン/タブレットのアプリに対応し、今年に秋からRoku、あるいはRoku内蔵テレビも対応する。Comcastはすでに100以上の大学と契約をしており、大学生にケーブルTVサービスを利用させようとしている。
ComcastがVideotronにX1をライセンス
ComcastはX1ライセンスでカナダを攻めている。RogersとShawに続き、IPTV事業者のVideotronもComcastのX1プラットフォームを採用する。Videotronはケベックを主体に165万の多チャンネルサービス世帯を持っている。カルガリーのShaw CommunicationsはすでにX1ベースのDVR導入を開始しており、トロントのRogers Communicationsは独自のプラットフォーム開発を中止し、X1採用に切り替え、導入を2018年から開始する。
Altice: 2018年末までに100万世帯をFTTH
技術進歩により、ケーブルモデム規格のDOCSISで高速なブロードバンドが可能になっている事から、FTTH(Fiber-to-the-Home)に積極的になっているケーブルTV事業者は少ない。しかし、SuddenlinkとCablevisionを買収しているAlice USAは違う。AlticeはFTTH化を進めており、数十万の新世帯向けの工事を開始した。Alticeは主に元Cablevisionの地域(ニューヨーク州)でFTTHを行っており、Suddenlinkの地域(テキサス、オクラホマ等)ではDOCSIS 3.1でギガビット・クラスのサービスを提供している。
