Suddenlinkは2014年にMTV、Nickelodeon等のチャンネルを持つViacomとの契約を切った。当時、Viacomは強気で、すべてのチャンネルと契約するか、一切契約しないかの態度であった。SuddenlinkはViacomのチャンネルはそれほどの価値は無く、全チャンネルは不要だとし、契約を切った。同じ頃にCablevisionもViacomの契約条件は不当だと提訴したが、契約は切らなかった。その後、CablevisionとSuddenlink共にAltice に買収され、Altice USAになっているが、ViacomとSuddenlinkの契約はそのままで、SuddenlinkではViacomチャンネルは放送されていなかった。Viacomのチャンネルは若い世代を狙った物である事から高い価値があり、強気であった。しかし、若い世代のテレビ離れが進み、Viacomは視聴者を失い、収入も減っている。Viacomは昨年にCablevisionと和解し、最近、Suddenlinkと再契約をした。
OTT多チャンネルサービスの満足度
OTTベースの多チャンネルサービス加入者はまだ少ないが、その価値に対する漢族度は高い。The Diffusion Groupが2000人の大人を対象に行った調査によると、Sling TV、DirecTV Now等のサービスへの加入者は5%でしか無いが、その86%はサービスの価値に満足をしている。半分に近い、49%価値は非常に高いと答え、37%は価値が高いと答えた。価値が悪い、あるいは非常に悪いと答えたのは合計で3%でしかなかった。

SVOD利用者の37%はパスワードを共有
Morning Consult社が行った調査ではインターネット利用者の37%はSVODサービスのパスワードを知り合いに教えている。アカウントが共有されているサービスとしてはNetflixが最も多いが、加入者が一番多いので当然である。パスワード共有は全体では37%だが、18歳~29歳では56%と高い。これは、SVOD事業者も分かっている。カジュアルな共有を見逃しているのは、無料試用期間と同様にプロモーション効果があるためであり、Morning Consultの調査でも60%の利用者は必要になれば、パスワード共有しているサービスに正規に申し込むと答えている
Viacomは北欧でSVODを開始
DisneyがNetflixでの映画配信の契約を終了させ、独自のSVODを立ち上げるとのニュースでNetflixの株価は一時的に落ちた。Disneyの映画を失う事は大きなインパクトである。しかし、契約が切れるのは2019年であり、まだ2年先の事であり、対応する時間は十分にある。また、失うのはDisneyの映画であり、DisneyがNetflixの専門に制作しているMarvelシリーズの契約は継続するので、Daredevil、Jessica Jones等は続き、ABCの過去のテレビドラマの配信も引き続きNetflixが行う。NetflixもDisneyのニュースが公開される前から手は打ち始めていたようで、Disneyのニュースが出た数日後にABCのプロディーサーで「Grey’s Anatomy」、「How to Get Away with Murder」等のヒットドラマの制作担当のShonda Rhimesを引き抜いた事を発表している。
Verizonの問題
VerizonはOTTビデオに力を入れようとしているが、OTT多チャンネルサービスはまだ立ち上げる事が出来ず、Go90も低迷している。VerizonのOTTサービスはDirecTV Nowの他のサービスの様にライブチャンネルを配信するだけでなく、既存のSVODもサービス内でプレミアムチャンネルとして提供をする事を狙っている。Hulu with Live TVにはHuluが含まれているが、Verizonのサービスはライブ TVに加え、Amazon Channelの様に様々なSVODサービスを配信する予定だ。OTTで多チャンネルサービスを配信するだけでもコンテンツ事業者との契約交渉は大変であり、それにSVODも加えると交渉の複雑性は膨大になる。この難しさに嫌気が差したのか、コンテンツ調達担当のエグゼクティブ・ディレクターのBen Gradは最近の競合のFuboTVに移り、予定はさらに遅れている。VerizonのSVODサービス開始予定は夏から秋に延期になっている。
VerizonのAdVODサービスのGo90も迷走を続けている。10月で開始してから2年になるが、利用者数は少ない。Go90は最近また、編成を変え、4つのチャンネル構成にした。4つのチャンネルはSaga(Sci-Fi)、XO(スポーツ)、Zone(ポップカルチャー)、Session(カウンターカルチャー)となっている。オリジナルコンテンツを増やすためにCBSのリアリティー番組の「Survivor」、「Big Brother」を担当していたChris Castalloを引き抜いている。Go90は若い世代に力を入れ始め、せっかく買収したAol、Yahooのコンテンツが活かせなくなっている。
