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TVネットワークのOTT化
主要テレビネットワークの中で、もっも早くSVODサービスを開始し、放送局、あるいは多チャンネルサービス事業者のバイパスを始めたのはCBSである。同社はCBS All AccessでCBSライブラリーのオンデマンド配信に加え、同時配信も開始した。
プレミアムチャンネルのShowtimeのOTT版もあり、さらにCBSはOTTでのニュース専門チャンネルのCBS Newsも始めている。CBS NewsはOTT専用であり、多チャンネルサービスでの放送は無い。CBSの重要なチャンネルはCBSとShowtimeの2つであり、大きな基本チャンネルは無いので、多チャンネルサービス事業者に気兼ねする必要が無い。
CBS Newsに続き、CBSはスポーツチャンネルのOTT化も予定している。CBSには多チャンネルサービスの基本チャンネルのCBS Sportsがあるが、その地位はABCのESPN、それにFox Sportsと比べると低い。その分CBS Sportsとの共食いの心配は少なく、CBSのOTTスポーツネットワークは積極的な動きが出来る。
CBSはさらにCBS All Accessを世界的に提供していく事も発表した。カナダで2018年前半にサービスを開始し、世界展開を進めていく。CBS All AccessとShowtimeの2つのサービスへの合計加入者は年末には400万人に達する予定だ。
最初に見るのはまだテレビ
Hub Researchが発表した調査結果「Decoding the Default」(http://hubresearchllc.com/reports/#)によるとブロードバンド世帯の86%は多チャンネルサービスに加入しており、その53%はDVRを使っている。多チャンネルサービスに加入している86%の世帯中、65%はSVODに加入しており、38%は2つ以上のSVODに加入している。複数のSVOD利用者は昨年から25%増えた。
SVODで利用者が最も多いのはNetflixで61%(昨年は57%)であった。2位はAmazon Prime Videoで36%(昨年24%)、3位はHuluで22%(13%)であった。3つのサービスに加入している世帯は6%で昨年の3%から倍増した。
最も重要なサービスは何であろうか? どれか1つだけしかサービス利用出来ないとしたら、どれを選ぶかの問ではテレビ放送が36%でトップであった。2位はNetflix、3位はDVRで利用者率と同じの順であるが、利用者率では22%と低いHuluが4位に入り、Amazon Prime Videoは多チャンネルサービスのVODより低かった。Huluの加入者は少ないが、Huluを頻繁に使っているのに対して、Amazon Prime Videoはやはり、Prime会員の「おまけ」と言う位置なのであろう。
