eMarketer社が発表した調査によると、アメリカの18歳以上のコードカッター人口は2017年末には2220万人になる。このコードカッター人口とは過去には多チャンネルサービスを見ていたが、現在は視聴出来る環境に無い人の数である。3人の世帯が多チャンネルサービスから脱退すれば、多チャンネルサービス加入世帯としては1つ減り、コードカッターは3人増える事になる。同じ調査によると3440万人は多チャンネルサービスに加入した世帯にいた事が無いコードネバーズである。合計で5660万人が多チャンネルサービスを見ていない事になる。eMarketerは2021年にはコードカッターは4010万人、コードネバーズは4100万人になると予測している。
放送での6秒広告
YouTubeは昨年から6秒広告を使い始め、広告主にこのフォーマットを採用する事を推奨している。YouTubeの発表によると6秒広告の数は2017年Q1からQ2で70%増えている。YouTubeは6秒広告の促進の為に成功している広告のリーダーボードを発表した(https://goo.gl/NHCziW)。6秒広告はOTTだけでなく、放送でも使われはじめており、FoxはこれまでにもOTTでは6秒広告を試してきたが、9月にテレビでのNFLの試合中継で6秒広告をデビューさせた。広告主はT-Mobileで6秒と、30秒の両方の広告を使った。Fox系のFXも6秒広告を使い始めており、AMC Networkも10月29日に放送する「Walking Dead」のシーズン8の2話で6秒広告を使う。高視聴率のWalking Deadの30秒スポットの料金は$50万で、ドラマの広告枠としては最も高価である。6秒広告の料金は30秒よりは安いが、15秒より高いと推測されている。
Kohl’sがAmazon製品を展示
全米に1100店舗を持つデパート・チェーンのKohl’sはEcho、Fire TV、Fire Tablet等のAmazon製品を展示するショールームを設置する。約90平方メートルのショールームにはAmazonのスタッフが配置され、スマートホーム製品の説明を行う以外、家庭への訪問説明も行う。Kohl’sは10月にシカゴとロサンゼルスの10店舗でAmazonショールームを開始する。TWICE誌のTop 100 CE Retailers Reportによると、Kohl’sは家電販売では$4600万の売上があり、68位になっている。
Best Buyの出張サービス
全米で1000店舗以上を持つ、大手家電チェーンのBest Buyは修理/保守サービスを提供するGeek Squadで家庭への出張修理サービスを提供しているが、新たに出張アドバイザーサービスのHome Adviserプログラムを920店舗で提供する。WiFiの設置からホームシアターまで様々な新製品導入の相談に応じるが、Amazonと同様にスマートホーム製品の導入に関心を持つ家庭が重要なターゲットになる。Best Buyはオンラインストアに市場を奪われ危険な状態にあったが、立て直しており、7月末で締めた第2四半期では、販売は前年同期比で5.9%増えている。
広告無しチャンネル
SVODサービスがもたらした事の1つに広告無しのオプションがある。広告が無いNetflix、Amazon等のサービスの利用者は広告が無いことに慣れ、広告を好まなくなっている。これらの層にアピールする為にHuluとCBS All Accessは追加$4で広告無しに出来る(CBS All Accessの同時配信は広告無しにはならない)オプションを提供している。YouTubeもYouTube Redに加入する事で広告を無くす事が出来る。テレビのチャンネルでもこの動きが始まった。AMCは広告付きの基本チャンネルだが、AMC Premiereと呼ばれる広告無しの月額$5のプレミアム(有料)チャンネルをスタートさせている。FoxのFXも月額$6で広告無しに出来る、FX+を発表した。FX+はFXの番組を広告無しで連続放送している。AMC PremiereとFX+は共にComcastとCoxで放送されている。
FXのオリジナル番組はこれまでNetflixで配信されていたが、FoxはFX+のアピールを強めるためにFX番組をNetflixから抜き始めている。FoxはFX+を多チャンネルサービスの有料チャンネルとして提供する以外に、Disneyと同様に自社ブランドのSVODサービスとしても展開する可能性がある。
