ESPN等のスポーツチャンネルは高価で多チャンネルサービスの価格を上げている。しかし、ライブのスポーツ番組が無ければ多チャンネルサービスは成り立たないとの意見もある。Comcastの大学キャンパス向けサービスのXfinity on Campusに競合するブロードバンドベースの多チャンネルサービスを大学に提供しているPhiloは、新たに一般向けにスポーツ無しのOTT多チャンネルサービスを月額$20で提供する事を検討している。Discovery、Viacom、AMC、Scripps Networks等のネットワークのチャンネルが提供される予定だが、スポーツ以外のチャンネルをライブで視聴するニーズはあるのか。
AlticeとDisneyが再送信契約に合意
Altice USAのOptimum(Cablevision)のケーブルTVサービスにおける再送信契約でAltice USAとDisneyが揉めていた。Alticeは曰く、DisneyはESPNの赤字を埋めるためにABC、Disney Channel等のDisney系チャンネルの再送信契約の大幅な値上げを求めた。AlticeはOptimumサービスにおけるESPN視聴者は30%減っており、値上げには応じられなく、ABCを含めたDisney系チャンネルのブラックアウトも辞さない姿勢であった。しかし、契約期限が切れる直前にAltice USAとDisneyは契約に同意した。内容は発表されていないが、Altice USAがほぼ条件を飲んだ様である。ESPNの視聴者が減っているとは行っても、フットボールシーズンの最中であり、ABCの新シーズンが始まった直後である。この時期にESPNとABCを失ったらOptimumが多くの加入者を失うことになる。
Alticeは求めていたESPNの大きな値上げを避ける事が出来たが、ABCの再送信料は2倍に増えたと報じられている。しかし、今回の契約の争点は料金以上にDisneyが多チャンネルサービス事業者に求めているESPNへの加入率である。Disneyは多チャンネルサービス事業者に対して加入世帯の90%はESPNが含まれたパッケージに加入する事を求めている。しかし、実際には守られていはいなく、ESPNが含まれていない低料金のパッケージが増え、加入率が80%近くに落ちている事業者もある。今回の契約ではDisneyは対してこの事項の遵守を求め、Altice USAはそれに応じた様である。
VODとリニア放送の融合
Zone TVはケーブルTV事業者向けに14のチャンネルを提供する。Zone TVのチャンネルはQAMでは無く、IPでZone TVから配信される。しかし、OTTでは無い。ケーブルTVのサービスであり、QAMとIPに対応したハイブリッド型のSTBで既存の番組ガイドに統合され、通常のチャンネルと同様にアクセス出来る。IPで配信されるチャンネルは他にもある。ケーブルTV事業者としては、チャンネル帯域を使わずに、特徴のあるチャンネルを提供出来るメリットがある。Zone TVをユニークにしている事はチャンネルはリニアであるが、番組編成はダイナミックで、視聴者属性をベースにAIを使い行われる事だ。Zone TVは7万以上のコンテンツを集めており、車、Eスポーツ、ドキュメンタリー、食べ物、スタイル等のジャンル別で14のチャンネルを提供する。Zone TVと契約しているケーブルTV事業者は発表されていない。
CNN Digitalの悩み
ニュース専門チャンネルのCNNはそのウェブサイト、アプリ等でニュースを配信して、ニュースサイトとしてはトップである。しかし、デジタル広告収入は少なく、収益を出すには至ってない。自社のウェブサイトでの配信だけでなく、2016年からはFacebook等のプラットフォーム向けにオリジナルニュース番組を提供し、さらにスポーツアプリのように好きな会社、あるいはCEOをフォローする事が出来るMoneyStreamと言うアプリを開発する、あるいはYouTubeクリエーターをのCasey Neistatの会社を買収する等、ソーシャルネットワークにも力を入れてきた。収入は増え、2017年のCNN Digitalの売上は3.7億に達する予定だが、赤字も$2000万以上になり、CNNはどのデジタルサービスを継続させるかの検討を始めている。
Washington Postの加入者が100万人超える
インターネットには無料で読めるニュースがふんだんにある事からデジタル新聞の有料購読は伸び悩んで来た。しかし、フェーク・ニュースが増え、また広告により記事が読みにくくなっている事への不満からデジタル版の有料購読者が増え始めている。Washington Postはデジタル版だけの有料購読者が100万人を超えたと発表した。デジタル版で最も購読者が多いのはNew York Timesで230万人の加入者があり、2位はWall Street Journalの127万人となっている。地域新聞のデジタル版の購読者も増えており、Los Angeles TimeとBoston Globeにはそれぞれ10万人以上の加入者がある。
