ComcastはケーブルTV STBのX1利用者に対してパリ・オリンピックの放送をバイビットレートの4K、Dolby Vision、Dolby Atmosの「エンハンスド4k」で配信する。配信はQAMではなく、ブロードバンドで行われるが、低遅延の技術を使い、ライブ放送から数秒の遅れしか無いと発表されている。Comcastは地上波のNBC、多チャンネルネットワークのUSA Network、E!、CNBC、Golf Channel、それに2つのオリンピック専門チャンネル、それにストリーミングサービスのPeacockでオリンピックをカバーしている。
Venu Sportsの価格は$43
中小規模のケーブルTV事業者のMediacom(ケーブルTV加入者38万、ブロードバンド140万)もモバイルサービスの提供を開始した。Comcast、Charter等の参入で、モバイルサービスの新規契約(乗り換え含む)の4分の3はケーブルTV事業者のサービスになっている。Mediacomは中小ケーブルTV事業者向け団体のNCTCに属しており、NCTCはAT&TとのMVNO契約があるが、MediacomはComcast、Charter等と同じく、Verizonと契約した。サービス料金は使い放題で$40だが、利用が20 GBを超えると速度は512 kbpsに落とされる。
Venu Sportsの価格は$43
Disney、Warner Bros. Discovery(WBD)、Foxのスポーツ配信ジョイント・ベンチャーのVenu Sportsの月額は$42.99になると発表された。Venu Sportsに加入することで、多チャンネルサービスへの加入無しでDisney、WBD、Foxの地上波と多チャンネルで放送している試合とスポーツ関係の番組を見ることが可能になる。月額$73のYouTube TVより$30安いが、NBCUniversalとParamount Pictures Globalのスポーツ放送、それにスポーツ以外の番組は無い。これらはDisney+、Hulu、Maxのバンドル($16.99)、Peacock($7.99)、Paramount+($7.99)に加入すれば、見ることが出来る。その月額は$73になる。YouTube TVより高く、また、1つのアプリ(UI)ではなく、複数のアプリが必要であり、使い勝手は悪い。だが、放送されている番組だけでなく、Disney+等のオリジナル番組も見ることが出来るメリットがあり。多チャンネルサービスをストリーミング・サービスでリプレースした場合、地上波再送信がなく、ローカルニュースが見られない。しかし、これはローカルニュースの多くはFASTチャンネルになっており、Tubi、Pluto TV、Roku Channel等を利用することで解決できる。
成長が止まっているPluto TV
NielsenのTHe Gaugeによると、月間テレビ視聴時間に占める3大FASTサービス(Tubi、Roku、Pluto TV)が占めるシェアは2023年6月では3.3%であったのが、今年の6月では4.3%に増えている。しかし、成長しているのはTubiとRoku Channelの2つで、Pluto TVは成長をしていない。Tubiのシェアは1.4%から2%、Roku Channelは1%から1.5%に増えたのに対して、Pluto TVは0.9%から0.8%に落ちている。

Nielsen The Gauge
Peacock: 赤字も加入者も減る
NBCUniversalのPeacockの売上は、$10.5億で前年同期から28%増え、赤字は$64億から$35億に減り、年内に黒字化の目標に近づいた。しかし、加入者は50万人減り、3300万人になっている(ComcastはQ1に加入者数を3400万人と発表しているが、3350万人を四捨五入したもので、減少数は50万人と発表している)。減少の理由はNFLシーズンが終わったためである。Peacockはいくつかの試合を独占配信することで、加入者をQ4には300万人、Q1には250万人増やした。成長は一時的で、NFLが終わるとその殆どを失うとの予想もあったので、50万人の減少は少なかったと言える。

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