MotorolaがTerayonを買収

Motorolaはビデオ処理技術を開発しているTerayon Communications Systemsを1.4億ドルで買収する事を発表した。カリフォルニア州サンタクララのTerayonはデジタル広告挿入システムのCherryPickerで知られており,これまでに7800台のCherryPickerが導入されている。同社の買収にはCisco,Harmonic,Arris Group等も興味を示していた。

Sunが大型VODサーバーを発表

Sun Microsystemsは既存のVODアーキテクチャーが提供出来る10倍の容量を持つ,Sun Streaming Systemを発表した。Sun Streaming Systemは2 MbpsのMPEG-2ストリームを同時に160,000本提供する事が出来る,320ギガビット/秒の性能を持つ。MororolaのB-1サーバーの性能は80ギガビット/秒で,20,000ストリームの性能であり,SeaChange等の他のVODサーバーの性能も12,000から12,000ストリーム程度である。Sun Streaming SystemはSun Fire X4950と通常のSunサーバーで構成されている。Sun Fire X4950 Streaming Switchは最大2テラバイトのダイナミック・メモリー,32の10ギガビットの光イーサネット・ポートをサポートする。Sun Streaming Systemは1秒間に2500のトリックプレーのコマンドを処理する事が出来る。SunはNortel NetworkとEDSの協力で,このVODサーバーを販売していく。

BBCがモバイルTVのテスト

英国の国営放送会社のBBCはそのTVとラジオ番組をOrange,Vodafone,3の3Gサービス上で提供するテストを開始した。テストは12ヶ月間続き,利用者はBBC One,BBC News 24,BBC Threeがテレビで放送する殆どの番組,それにBBCラジオ局の放送を受けることが出来る。サービスはモバイル環境でのTV,ラジオコンテンツの利用を調べるためで,無料,広告無しで提供される。民営ネットワークのITNはBBCがモバイルサービスを無料で提供することで,同社が検討している広告ベースのサービスを立ち上げる事が困難になるとBBCに対して抗議文を送っている。

BSkyBがプッシュ型VODを開始

英国のDBS事業者のBSkyBはそのDVRに番組を一時蓄積するプッシュ型のVODサービス,Anytime on TVを開始した。Anytime on TVはSky One,Sky Movie,Sky Sports,Sky Art,National Geographic,The History Channel,Biography,Disney等のBSkyBが放送しているチャンネルが提供する番組が自動的にDVRに蓄積され,視聴者はそれらを無料でVODする事が出来る。番組はDVRのHDDの専用の領域に録画され,このサービスにより,DVRのこれまでの録画時間は減らない。BSkyBはすでにインターネットを使ったPC向けのAnytime on PC,それに携帯電話向けのAnytime on Mobileを提供している。

他のMSOとは違うCablevision

MSOと言うとComcastとTime Warner Cableが思い浮かび,どのMSOも規模が違う以外は同じような会社に思われるが,実際はそれぞれ特徴があり,特にCablevisionはかなり特徴のある会社である。

Cablevisionは310万世帯の加入者を持つ,ケーブルTV事業者としてはナンバー5の会社である。
大手MSOは全米に散らばったシステムを持っているが,Cablevisionはのシステムは東北地域にかたまって,その多くはニューヨークにある。システムが同じ地域に集まっている事は効率性が高く,Cablevisionは先進的なサービスを導入する事で知られている。Cablevisionはネットワークのデジタル化に積極的で,いち早く双方向サービスを取り入れている。他の,MSOはさまざまなシステム環境を持ち,双方向サービスの標準化に悩んできたが,CablevisionはOpenTVのDevice Mosicにより,2001年からInteractive Optimum(iO)と呼ばれるサービスを始めている。

CablevisionはHDチャンネルも多く,また,SDV(Switched Digital Video)技術を取り入れ,外国語プログラミングの提供も始めている。VODの技術を使い,ネットワークベースのDVRサービスのRS(Remote Server)DVRを立ち上げようとして,コンテンツ事業者からの訴訟を受けたのも,Cablevisionである。
Cablevisionは2000年にその300万台のSTBをソニーの製品にリプレースする計画を発表した。この計画は縮小され,CablevisionのSTBの主体はScientific Atlanta製のままであるが,この時にCablevisionはCASをスマートカードを使ったNDSのVideoGuardに移行をした。VideoGuardは完全にSTBからCASを切り離した物ではないが,FCCはCablevisionに対して2007年7月からMSOが導入するSTBをCableCARD対応とする規制を免除しており,Cablevisionは他のケーブルTV事業者の様にCableCARD対応のSTBを7月から導入する必要は無い。

しかし,加入者が同じ地域にかたまっている事のデメリットもある。Cablevisionのサービス地域はVerizonの膝元であり,FiOS TVが積極的に拡大されている地域である。他のMSOの場合,その加入者がFiOS TVが提供されている地域にいる率は2%から4%程度でしかなく,影響はまだ少ないが,Cablevisionの場合,その加入者の23%はすでにFiOS TVのサービスが提供された地域に住んでおり,Verizonとの競合が本格化している。