進むATSCのモバイル放送規格

800以上の地上波放送局で構成されるOpen Mobile Video Coalition(OMVC)はATSCに対してATSC-M/H(Mobile/Handheld)と呼ばれるデジタル地上波放送を使ったモバイル放送の規格作りを急がしている。OMVCは地上波局のオーナーである,ION, Belo, Fox, Gannett, Gray, NBC/Telemundo, Sinclair, Tribune, Cox, Dispatch, Freedom, LIN, Meredith, Media General, Post-Newsweek, Raycom, Schurz, Association of Public Television Stationsで構成されている。OMVCのゴールは2009年2月のアナログ停波までにATSC-M/Hの規格化を完了させ,2009年第2四半期にはサービスを開始させることである。

ATSC-M/Hは高速で走る車からでもクリアな画像を受信出来る事を目標としている。既存のATSCの帯域内で,通常の放送に影響を与えずにこの目的を達成する必要がある。ATSCに提出されているソルーションはLGとHarris社のMPH,Samsung,Rohde & Schwarz,NokiaのA-VSB,それにThomsonとMicronasの3グループである。フィールドテストはこの冬から2008年春まで行われ,2008年5月か6月にはどの技術が採用されるかの基本的な決定を行う。

ビデオ対応電話の普及

調査会社のInfoneticsによると同社が最初に北米でのビデオ対応携帯電話の出荷台数を調査し始めた2005年では1900万台が出荷され,2007年の出荷は5130万台に達し,2010年には1.12億台に達する。また,別の調査会社のeMarketerによるとモバイル・コンテンツ市場は2006年の54億ドルから2010年には375億ドルに達する。この内,ビデオと音楽は2007年で11億ドルで,2010年には150億ドルになり,ビデオはその半分の75億ドルを占める。

MacrovisionがGemstar-TV Guideを買収

デジタル著作権管理関連のソフトウェア会社,MacrovisionがEPG/IPG分野のトップベンダー,Gemstar-TV Guideを28億ドルで買収した。Macrovisionはその技術を映画会社,ソフトウェア会社,ゲームソフトウェア会社,PC,STBベンダー等に提供している。同社の年商は2.5億ドルであるのに対して,Gemstar-TV Guideの売上げはその倍以上の5.7億ドル。買収が完了した時点で,Gemstar-TV GuideのCEO,CFOは共に退職する。

TiVoのSDV対応化

TiVoとケーブルTV事業者を代表するNCTAは単方向CableCARDを使ったTiVo Series3等のUDCP(Unidirectional Digital Cable-ready Products)でもSDV(Switched Digital Video)のサービスを受信可能にする技術の共同開発を開始した。ケーブルTV事業者は帯域の有効利用のためにSDV技術を採用し始めている。SDVは既存の双方向STBの殆どが対応可能であるが,単方向のCableCARDを使ったUDCPは対応出来ない。TiVoとNCTAはUDCPでのSDVで提供される番組を受信可能にするアダプターの仕様を開発し,製品は2008年第2四半期に出荷する予定。

TiVoのソフトウェア化

TiVoのソフトウェア化が進んでいる。すでにその機能はComcast の依頼でMotorolaのSTB向けにポートされ,さらにScientific AtlantaのSTB向けへのポーティングも進められている。11月にTiVoはソフトウェア会社のNero AGとの協力で,TiVoをPC向けにポートする計画を発表した。これに続き,TiVoはそのソフトウェアをケーブルTVのミドルウェア・プラットフォームのOCAP向けに移植する計画も発表した。