多数のインターネットビデオ・サービスが登場しているが,YouTubeは依然としてトップの座にある。ComScore Video Matrixによると27.6%のシェアがある。2位はMyspace.comを持つFox Interactive Mediaだが,そのシェアは4.2%で,YouTubeとは大きな差がある。3位以下はYahoo(4.1%,Viacom Digital(3.3%),Time Warner Network(2.2%),Microsoft(2.1%),Disney Online(1%),ESPN(1%),Comcast(0.6%),CBS(0.5%)となっている。ComScoreによると米国のオンラインビデオの視聴者数は1.36億で,インターネット利用者の4分3がインターネットビデオを視聴している。
ブロードバンド加入者の増加率が減る
Leichtman Research Group(LRG)社の発表した統計によるとブロードバンド市場の94%を構成するトップ19事業者の第3四半期の合計加入者増加数は210万世帯で,昨年同期の266万世帯から20%ダウンした。19事業者の合計加入者数は6010万で,その内訳はケーブルTV事業者が3260万,電話事業者が2750万であった。第3四半期の増加数の半分はケーブルTV事業者,半分が電話事業者で,これまで成長が鈍り,加入者増加数では電話事業者に負けていた,ケーブルTV事業者が回復を見せた。LRGの統計ではケーブルTV事業者のブロードバンド回線の87%は2.5 Mbps以上であったのに対して,2.5 Mbps以上のDSL回線は39%でしかなかった。
パイオニアのオンラインVODサービス
パイオニアはSyncTVと呼ばれる有料オンラインVODサービスのベータテストを開始した。SyncTVはオープン・プラットフォームを採用し,現在PC,Mac,Linuxで視聴可能な他,今後,直接にTVで視聴可能にする方法,ポータブ・ビデオ・プレーヤに対応する方法を開発していく。利用者は1つ$2から$4の特定の「チャンネル」にサブスクライブする。現在,Showtime NetworksがそのオンラインサービスのVongoを$9でチャンネルの1つとして提供している以外,まだ,大きなコンテンツ契約は発表されていない。Vongoでは毎月1000以上の映画から見たい映画を選択する事が出来る。SyncTVは「ホームシアター」レベルの質を特徴としている。どの様な圧縮技術を使っているのはかは発表されていないが,ビデオは最低でDVD画質で,音声には5.1 Dolby Digital Plusを採用している。
Nielsenがオンラインビデオ監視のサービスを開始
テレビの視聴率調査を行っているNielsenはDigital Media Managerと呼ばれるオンラインで流通しているビデオを管理するサービスを立ち上げた。サービスはデジタル・ウォーターマーク技術のDigimarc社の協力で行う。NielsenはそのTV視聴率の調査のためにTVで配信されている番組の95%にすでにウォーターマークを付けており,これらのコンテンツがオンラインに漏れた場合,その持ち主にコンテンツがどの様に使われているかを通達する事が出来る。コンテンツの権利者はどの様な使われ方をしているかを把握した上で,このコンテンツを削除する,ライセンスを付けそのまま流通させる等の判断が出来る。サービスはソーシャル・ネットワーク,ビデオ共有サイトの管理者が,不法ビデオを監視する為にも使うことが出来る。Nielsenは今後,映画,音楽,ゲーム等のコンテンツ事業者に対して,このサービスに対応するウォーターマークを付ける事を勧め,対応可能なコンテンツの幅を増やしていく。
SprintとClearwireの協力は解消
SprintとClearwireは協力して全国ベースのWiMaxサービスを提供する計画は解消になったことを発表した。Sprintは2010年までに50億ドルをWiMaxに投資する計画自体は変更無く,協力関係だけが解消になった事を強調した。Clearwireは現在,34.8万の加入者を持っている。SprintとClearwireの持つ帯域でほぼ全米をカバー出来ることで,この協力関係は注目されていた。しかし,ビデオ分野ではSprintはケーブルTV事業者と手を組み,ClearwireはDBS事業者との協力関係があり,複雑な関係でもあった。
