Swisscomは同社がIPTVで提供しているBluewin TVのモバイルバージョンを5月13日より提供すると発表した。サービスはDVB-Hを使い、約20チャンネルが提供される。料金は月額で16 CHF(9.94ユーロ)、あるいは1日2 CHF。DVB-Hは現在、スイスの約44%に提供されている。DVB-Hの提供されていない地域では、UMTS/EDGEネットワークからVodafone Live!のポータルをアクセスし、Bluewin TV Mobileを見ることが出来る。
700 MHzオークションが終了
1月24日に開始されたアナログ停波で開放される700 MHz帯の競売は3月18日に261ラウンドで終了した。入札総額は195.9億ドルであったが、競売された5つのブロックの内、Dブロックは最低限の入札額に達することが無く、落札されなかった。このため、総落札額は191.2億ドル、中小企業への割引等を差し引いたネット額は189.6億ドルであった。
最も高い入札額はVerizonの96億ドルで、2位はAT&Tで66億ドルであった。この2社で総入札額の81%を占めた事になる。
Verizonが入札した96億ドルの内、47.4億ドルは22 MHz帯域のCブロックに使われた。これにより、VerizonがCブロックをほぼ制した事になる。10に分けられたCブロック中、メキシコ湾、アラスカ、プエルトリコを除く、7ブロックを落札し、アメリカ全土のほぼ全体とハワイを得た。Cブロックへの入札を約束していたGoogleはオープン規制を確証する金額を入札してから動かなく、1つも帯域を落札しなかった。VerizonはCブロック以外では既存のネットワークを充実させるためにA、Bブロックの帯域を得た。
AT&Tはこの競売の開始以前に前回の700 MHzで多くのライセンスを得たAloha Partnerからその帯域を25億ドルで購入していた。AT&Tは主に最も細かく地域分けされているBブロックに入札をして、合計227のBブロックライセンスを得た。既存の帯域、Aloha Partnersからの帯域と今回に落札した帯域を合わせると、AT&Tはトップ200市場を100%カバーし、人口の95%に対してサービスを提供する事が可能になる。
入札額の3位はQualcommで、総額10億ドルを入札した。Qalcommは幾つかのBブロック(6 MHz X 2)とEブロック(6 MHz X 1)を落札し、これは同社のモバイル放送サービスのMediaFLOの拡張の為と思われる。この他、Qualcommは公共安全向けモバイルサービスとの併用が義務化されているDブロックのトップ入札者であったが、その額はFCCが決めた最低金額を下回る物で、落札されなかった。Dブロックは再オークションされる事になる。
主要な入札会社は殆ど既存のモバイル事業者(あるいはその関連)で、大きな驚きは無かったが、4位はDBS事業者、EchoStarがバックにいるFrontier Wirelessで、168のEブロックを総額7.1億ドルで落札した。Eブロックは6 MHz X 1で、携帯電話サービスは不向きである。EchoStarはDBS事業者であり、この帯域を使い、単方向主体のデータ通信(VODを提供)、あるいはモバイルビデオ分野に乗り出す物と思われる。
トップ10は下記の通り。
|
順位 |
会社名 |
入札額 |
| 1 | Cellco Partners (Verizon) |
$9,363,160,000 |
| 2 | AT&T Mobility Spectrum |
6,636,658,000 |
| 3 | QUALCOMM |
1,030,184,000 |
| 4 | Frontier Wireless |
711,871,000 |
| 5 | King Street Wireless (US Cellular) |
400,638,000 |
| 6 | MetroPCS |
313,267,000 |
| 7 | Cox Wireless |
304,633,000 |
| 8 | Cellular South |
191,533,000 |
| 9 | CenturyTel Broadband Wireless |
148,964,000 |
| 10 | Vulcan Spectrum |
112,793,000 |
Huluが正式スタート
大手コンテンツ事業者のNBC UniversalとFoxが共同して運営しているインターネットTVのサイト、Huluが2008年3月に正式にスタートをした。HuluはNBC Universal、Foxに加え、Providence Equity Partnersが1億ドルの投資をし、10%の株を得ている。HuluはNBC UniversalとFoxのテレビ番組等を配信している。提供されている番組は現在放送中のシリーズと過去のシリーズで、地上波ネットワークのNBC、Foxに加え、Warner Brothers Television Group、Lionsgate、NBA、NHL(アイスホッケー)等が番組を提供し、全体で400以上のシリーズがある。また、マリリンモンローを含めた古い映画も配信されている。ビデオには広告が挿入されており、無料で視聴出来る。番組はオンデマンドで提供されているが、広告のスキップは出来ない。しかし、視聴者は広告のジャンルを設定する事が出来る。また、映画に関してはAmazon.comからDVDを購入するオプションも設定されている。
これまでにもABC、NBC等のネットワークは自社のサイトで番組の配信を行ってきたが、HuluはポータルとしてNBC UniversalとFoxが持つテレビネットワークの番組を全部見る事が出来る。Huluは配信するビデオをその2社の系列に限定していなく、他のネットワークにも参加を呼びかけており、CBSは参加を検討していると発表している。
Huluはそのポータルサイトでビデオを配信するだけでなく、パートナー契約をしたAOL、Yahoo!、MSN、MySpace等のウェブサイトからもこれらビデオが利用可能になっている。これらサイトでビデオを視聴するだけでなく、MySpace等のSNSの利用者は個人のページでビデオ、その一部をシェアする事が出来る。SNSのページでは多くのユーザがビデオを非合法でビデオをシェアしてきたが、Huluはこれを合法的に出来るようにしている。
これまでそのコンテンツの流通を厳しく規制し、希少価値を高めることで、宣伝価値を出そうとしてきたTVネットワークに取り、これは大きな改革である。TVネットワークは決まった時間にしか番組を見られなくする事が、その価値を高める物だと考え、一時はDVRに対しても反対をしてきた。しかし、この考えは完全に変わってきている。最初はYouTube、MySpace等でTV番組のビデオが出回ることを取り締まっていたが、TVネットワークはインターネットでTV番組のビデオが流れることで、視聴率が落ちることは無く、逆に話題になることで、視聴率に貢献する事に気がついている。インターネットでビデオがシェアされることを禁止することは不可能である。配信され、視聴率に貢献するのであれば、著作権が侵されないように、自らが管理した方が良く、Huluはそのスタートである。
DBSに対する地上波HD再送信ルール
FCCはDBS事業者に対する地上波HD放送の再送信ルールを決めた。ケーブルTV事業者に対しては再送信義務(Must Carry)があり、アナログ停波後、ケーブルTV事業者はデジタル放送を再送信する必要がある。HDで放送されている番組はHDで再送信する。この他、アナログサービスを提供しているケーブルTV事業者は、番組をアナログ変換し、アナログでも再送信する義務がある。
DBS事業者への地上波再送信は任意であるが、1つのチャンネルでも再送信をした場合、その地域の全チャンネルを再送信しなければならない(Carry One, Carry All)。また、現在ではアナログ地上波放送をデジタル化し、再送信をする事が許されている。地上波のデジタル移行の後の再送信義務として、地上波局を代表するNABはHDによる再送信を求めているが、容量上、現実的ではない。FCCはHD再送信にもCarry One, Carry Allを適用する事を決定した。DBS事業者は地上波再送信をHDで始めた地域では、その地域の全HDチャンネルを再送信しなければならない。しかし、このルールはすぐに適用されるのではなく、徐々に適用される。アナログ停波1年後の2010年2月まではHD地上波再送信を行っている地域の15%で、その地域の全HDチャンネルを再送信しなければならない。この比率は2年目には30%、3年目には60%に引き上げられ、2013年に100%に達する。例えば、現時点でDish Networkは35地域でHD地上波再送信を行っている。15%ルールをこれに適用すると、5地域ではその地域の全HDチャンネルを再送信する必要があるが、残り30地域では視聴率の高いチャンネルだけを選んで再送信を続けることが出来る。
ホワイトスペースに対するGoogleの提案
Googleはホワイトスペースの利用に関する提案書をFCCに送った。ホワイトスペースは2~51のTVチャンネル間で、使われていない帯域の事で、これをライセンス無しで、ブロードバンド通信で使えるようにする事をMicrosoft等のコンピュータ会社が押している。しかし、放送に干渉を与える可能性がある事で、放送業界反対をしている他、この帯域を使っている無線マイク、医療テレメトリーの利用者も反対をしている。これまでにMicrosoftが自動的に使われている電波を関知し、干渉を避ける事が出来るデバイスをFCCにテストの為に提出しているが、テストは2回とも失敗している。Googleは自動検知の他に、使ってはいけない帯域のブラックリストを併用する物で、医療テレメトリーへの干渉を無くすために、チャンネル36~38、無線マイクの周波数をブロードバンド通信では使用禁止にする方法を併用する事を提案している。
