MobiTVの新技術

ケーブルTV事業者向けにビデオコンテンツの配信サービスを行っているMobiTVはユニキャストとマルチキャストを併用する新しい、Optimized Delivery Serverを発表した。ユニキャストは同じ番組の視聴者が多い場合、効率が悪くなるが、この技術では視聴者が50人以上になると、配信が自動的にユニキャストから、マルチキャストに変わる。また、マルチキャストで配信されている番組も広告だけをユニキャストにすることも出来、マルチキャストでも広告のパーソナライゼーションを可能にする。MobiTVはまた、チャンネル切り替えの時間を1秒以下に短縮した。

MobiTVはSprint、AT&T等の事業者向けに通信回線を使ったビデオサービスを提供し、400万の加入者を持っている。同社はまた、地上波放送を使ったATSCのM/H(Mobile/Handheld)規格にも積極的で、NABではATSCのモバイル放送規格に通信回線を使い、双方向性を持たせる技術をデモした。

モバイル放送の技術テストが完了

地上波放送局が作ったモバイル放送を推進するための団体、Open Mobile Video Alliance(OMVA)は3月と4月にラスベガスとサンフランシスコでATSCの規格候補の技術のテストを行った。ATSCのM/H(Mobile/Handheld)規格としてはSamsungとRohde & Schwartzの開発したA-VBS、HarrisとLGのMHP、それにThomsonとMironasが共同開発した技術が争っている。個々の技術の結果は発表されていないが、OMVAモバイル放送の電波は約40マイル届き、既存のTV放送への干渉は全くないと発表している。OMVCは今年の夏の終わりか、秋に実際のユーザを使ったマーケット・テストを行い、どの様なサービスとして提供するかを調査する。最初の時点では地上波放送と同じ番組を流すが、将来的にはケーブルTVネットワークのプログラミングを放送する、有料コンテンツを放送する等も検討されている。

英国でのHD化

英国のテレビ放送のデジタル化はFreeviewと呼ばれる、地上波の多チャンネル化で行われているが、HD放送向けの容量は無かった。英国の放送を含む、メディア管理当局のOfcomは新たに最大4つのHDチャンネルを提供可能にする計画を発表した。HD向けのチャンネルは現在のマルチプレックスBをマルチプレックス1、2、Aに割り当て直すことで行われる。マルチプレックスBはFreeveiwの開始時にBBCに割り当てられた。新たなマルチプレックスBの容量の一部はBBCに提供され、BBC HDチャンネルが放送される。その他のHDチャンネルは入札システムで、他の事業者に割り当てが決められる。OfcomはMPEG-4、DVB-T2を使い、容量を有効化し4つのHDチャンネルを提供するが、HD化が進んでいる中、4つのHDチャンネルしか放送されない事に対する批判もある。

BBC iPlayerの利用

BBCが昨年のクリスマスに開始した、インターネットベースのオンデマンド・サービス、iPlayerの月ベースの利用は25%増え、3月は1730万ストリームのダウンロードに達した(1月は1120万、2月は1400万)。週平均利用者数は2月の75万から、3月は110万に増えた。1日のダウンロード数は55万に達している。英国のブロードバンド事業者のTiscaliはiPlayerの普及により、帯域へのデマンドが急増しており、BBCがその設備投資に協力するべきだと発言している。

また別のニュースで、BBCはWii向けのiPlayerも発表した。

フランスのDTV計画

フランスのメディア管理当局のCSAはアナログ停波の仮的な計画を発表した。2009年の第1四半期にテストとして最初のアナログ停波が「小さな村」で行われる。2010年には10の地域でアナログ停波が行われ、有料放送のCanal+のアナログ送信も停波になる。2011年に残りの12地域でアナログが停波され、2011年末までに全てのアナログ放送が終了する。