VizioがトップLCD TVベンダーになる

調査会社のDisplaySearchによると、2009年のフラットパネルTVの出荷台数は、2008年から2%アップの2.11億台であった。この内、LCD TVは1.46億台で、2008年から37%の成長をした。特に、2009年第4四半期の成長がめざましく、TV全体の出荷が17%増えた中、LCD TVは50%の成長を見せた。ベンダーが大型、高機能のTVを発表する中、売れ筋は40インチ以下の低価格のモデルであった。

売れる製品が、低価格の製品になることで、ベンダーシェアも変化を見せている。これまで、LCD TVではトップであったSamsung(560万台)が2位に落ち、Vizioが600万台で、トップに出た。Vizioはアメリカブランドだが、製品は中国で製造されている。DisplaySearchによると、中国製のフラットパネルTVが全体の75%を占めるようになっている。LCD TVベンダーの中で、最もシェアを落としたのはシャープで、160万台の出荷で、29.1%の減少を見せた。

3DTVセット市場予測

Consumer Electronic Association(CEA)は2010年のアメリカにおける3DTVの出荷台数は400万台になるとの予想を1月に発表したが、2月に105万ドルに修正した。CEAは昨年12月に2010年の3DTV市場は220万台と発表し、1月に400万台になると、予想を大きくと増やした。しかし、2月になり、3DTVの定義を改めたとして、予想を105万台に修正し直した。CEAは、3DTVの単価は$1952とし、出荷金額は20.5億ドルと予想している。以前のCEAの3DTVの定義は120 MHz以上のリフレッシュレートを持つTVであったが、新しい定義ではHDMI 1.4に対応し、アナグリフ以外の3D方式に対応する製品となっている。

調査会社のDisplaySearch社も2010年の3DTVの出荷台数は100万台と予測している。同社は、3DTVは2012年には900万台に成長すると予測している。調査会社のiSuppliは、世界規模では3DTVの出荷台数は2010年で420万台、2015年には7800万台になるとの予想を発表している。

NetflixがBlockbusterを抜く

DVDレンタル業界では、1100万の加入者を持つ、郵便を使ったNetflixと自動キオスクを使ったRedboxが話題を独占しているが、売上げ的には店舗チェーンを持つBlockbusterがこれまではトップであった。しかし、2009年第4四半期にNetflixは4.44億ドルの売上げを出し、DVDレンタル売上げ約4億ドルのBlockbusterを追い抜いた。

NetflixのWatch Instantlyがポピュラーになっているが、これによりDVDの郵送レンタルが減っているわけではない。Netlfixは15分以上のストリーミングアクセスは2008年から2009年で127%の成長をしたが、DVDのレンタルも2桁の成長率で増えており、2010年は前年比で18%増えると予想だと発表している。

SezmiがLAでサービスを開始

地上波の空き容量とブロードバンドを利用した、新しい多チャンネルサービスのSezmiがロサンジェルスでサービスを正式に開始した。Sezmiの視聴に必要となるTatung製のレシーバーはBest Buyから$299で販売される。SezmiのHDD内蔵のレシーバーは、地上波HD放送を受信する以外、放送局の空き容量で放送される番組、インターネットでストリームされる番組の視聴を可能にする。月額は地上波だけが$4.99で、他の番組の受信は$19.99になる。ロサンジェルスではKOCE、KRCA、KAZA、KDOCの4局が空き容量を提供している。地上波のABC、CBS、NBC、Fox等のチャンネルが視聴可能の他、ケーブルネットワークのTBS、TNT、USA Network、Bravo、CNN、Discovery、Comedy Central、MSNBC、VH1、MTV等のチャンネルで放送されている番組がVODで視聴可能。また、Fox、Paramount、Sony等のスタジオの映画も有料でVOD可能になる。Sezmiは春には他の地域でもサービスを拡張していく予定。

DirecTVの3D放送

DirecTVは6月に3D TV放送を開始する事を発表しているが、その為に特に新たな器材は必要としていない。それは、DirecTV(他の多チャンネル事業者も)フレーム互換のサイド・バイ・サイド方式で放送をするからである。サイド・バイ・サイドでは、右、左の画像を圧縮し、既存のHD放送の容量で放送可能にする。DirecTVはHarmonicsとEricsson(Tandberg)のMPEG-4エンコーダーを使っているが、3D放送をするために、新たなエンコーダーの必要は無いと語っている。Harmonics、EricssonのMPEG-4エンコーダーは、ソフトウェアアップグレードで、3D対応になる。

DirecTVは、サイド・バイ・サイドは解像度が低いと言われるが、それは片目で見た場合であり、両目で見れば、ライン数は既存のHDと同じであり、放送時のビットレートを若干高めるだけで、通常のHDと同等の3D放送が可能だとしている。

サイド・バイ・サイドの3D放送の受信には既存のSTBが使える。3D放送はTVとの接続にHDMI 1.4aを使う事になる。DirecTVのHD対応の殆どのSTBはソフトウェアアップグレードでHDMI 1.4aに対応可能である。

DirecTVは、サイド・バイ・サイド方式の画質は特に、劣ることは無いと言っているが、いずれは、多チャンネル放送でも1080p/60が求められるかも知れない。しかし、事業者は3Dが普及しない限り、新しい放送器材、そしてSTBに投資をする事はない。サイド・バイ・サイド方式は、既存の放送機器、既存のSTBに対応可能であり、その利用はしばらくは続くであろう。

ネットワーク側では、ESPNが3D専用のチャンネルを6月から立ち上げる事を発表しているが、ESPNはその3D放送の開発をフロリダ州のオーランドのディスニーワールド内のWide World of SportsコンプレックスのInnovation Labを中心に行うと発表している。ESPNはInnovation Labを2009年10月に設立している。
また、放送事業者に対してトランスポンダーを提供しているSES World Skiesも3DTV放送の実験を開始し、コンテンツ事業者から放送・通信事業者間のコントリブーション網の3D対応を実証する。