PricewaterhouseCoopersは、映画(映画切符、DVD、Blu-ray、VOD、EST)市場は回復を見せ、2009年の851億ドルから、2014年には1,075億ドル市場に成長するとの予測を発表した。この年率5%の成長には、3Dの人気、劇場上映からビデオでのリリース期間の短縮、それにRedboxの様な低価格のレンタルが貢献をする。PricewaterhouseCoopersは、売上げの落ち込んでいたディスク(DVD、Blu-ray)市場も回復を見せ、2014年の156億ドルへと、年率1.6%で成長すると予想している。電子的な配信(VOD、EST)は2009年の3.64億ドルから、2014年には3倍の11億ドルに成長すると予測されている。
衛星を使ったVODサービス
XStream HDは衛星を使ったプッシュ型のVODサービスを開始する。映画はAMC-16の衛星から送られ、XStream HDが販売するMedia Serverに蓄積される。Media Serverはデジタル地上波放送のDVRとしても使える。XStream HDのシステムはマルチルーム対応であり、Media Serverに蓄積されたコンテンツは、イーサネット経由でTVに接続されたMedia Receiverに送られる。XStream HDはMedia Serverと1台のMedia Receiverのスターターセットを$399で販売している。映画は1080pで提供され、レンタル料金は1本$4.99。XStream HDのコンテンツはDish Networkの親会社のEchoStarが持つ、AMC-16のトランスポンダーの空きを使って配信される。
NCTA: CableCARDの廃止を求める
NCTAはFCCに対して、CableCARD規制の廃止を求めている。CableCARDは、STBの標準化を行い、小売りを促進する為に、CASをPCカードとして提供する物で、ケーブルTV事業者がレンタル/リースするSTBもCableCARDを採用する事が求められている。しかし、STBの小売市場は進まず、NCTAにとると、ケーブルTV事業者は210万枚以上のCableCARDを導入しているが、その内、小売りデバイスに導入されたのはたったの510,000枚でしかない。NCTAは、CableCARD規制はケーブルTVのSTBのコストを上げているだけで、意図した効果は出ていないとしている。
家電ベンダー代表のCEAは、CableCARD規制を排除すると、事業者がCableCARDをサポートし無くなると反対している。NCTAは、CableCARDを義務化する規制が無くなっても、市場には210万枚以上のCableCARDがあり、サポートを止めることは無いと反論している。
Tru2wayの動向
ケーブルTV向けSTBの標準仕様にはCableCARDを含んだハードウェア仕様と、ミドルウェアのOCAP(OpenCable Application Platform)がある。JavaベースOCAPは、ケーブルTVのSTB向けに共通のアプリケーションを開発する事を可能にする。FCCの規制はハードウェアに対してであり、CableCARDの採用は義務付けられているが、OCAPは規制の対象ではない。もし、CableCARDを採用したデジタルケーブル対応のTV、DVR等が市販された場合、それらの製品上でケーブルTV事業者が提供するIPG等のアプリケーションが走る必要があり、OCAPはその為のミドルウェアであり、コンシューマ向けのブランドとして、tru2wayと呼ばれている。
3D放送が開始になる
6月11日のワールドカップの最初の試合で、アメリカ最初の3DネットワークのESPN 3Dがスタートした。ESPN 3DはComcast、DirecTV、AT&T Uverseが放送をしている。放送はコンプレッションの問題から何度かフリーズをしたが、ESPNは幾つかの問題が出ることは予期されたことで、問題は解決して行くことが出来ると発表している。また、ESPNはサッカーは連続ショットが多く、3Dには適したスポーツでは無いかも知れないが、7月12日に放送予定のMBLのホームラン・ダービーではより3Dに適したアングルでの放送、それに高度な3Dグラフィックスを使っていくとも発表している。ESPN 3Dは、3Dでしか広告を受け付けていなく、最初の試合では、Sony、Gillette、Disney/Pixarがスポンサーとなった。Sonyはその3D TV、Gilletteはその新しいひげ剃りのFusion ProGlide、Diseny/PixarはToy Story 3の広告をした。
ワールドカップの3D放送は、この他、フランスのTF1が行い、多チャンネルサービスのBouygues Telecom、CanalSat、Orange、Fransat等が放送をしている。また、イギリスのBSkyB、ポルトガルのMEO等も3Dでの放送を行っている。
また、DirecTVはその24時間、3D専門チャンネルのN3Dを7月1日にスタートした。N3DはPanasonicをスポンサーにし、AEG、CBS、Fox、Golden Boy、HDNet、MTV、NBC Universal、Turner Broadcasting等が提供する番組を放送する。N3Dは、DirecTVのHDTVパッケージへの加入者には無料で提供される。DirecTVは、N3Dに加え、有料の3D映画チャンネルのDirecTV Cinema in 3D、それにPPVチャンネルのN3D on Demandもスタートさせている。
また、Discovery Communications、Sony、IMAXの3社は2011年初めに、24時間放送の3D専門ネットワークをスタートさせる予定である。Discovery社の副社長のトム・コスグローブがこのまだ名前が決まっていないネットワークの社長に就任している
