VerizonのモバイルTVネットワーク?

Verizonは、Comcastを含むケーブルTV事業者の持つ、無線帯域ライセンスを購入する許可をFCCから求めている。その帯域の使い道として、Verizon CEOのローウェル・マックアダムはモバイルのTVサービスを提供する事をほのめかしている。同氏は、多チャンネルサービスの提供は現時点では家庭内に限定されているが、人々はモバイル環境での視聴を求めており、Verizonがこのライセンスを得ることで、モバイル環境での多チャンネルサービスが実現出来ると語っている。同氏は、早ければ2012年 末にもサービスを提供したいともと語っている。

しかし、Verizonが本気にモバイルTVをするのかを疑う意見も多い。VerizonがケーブルTV事業者からこのライセンスを購入する事に対しての反対も多い。連邦議会内でも、これは不当な競争になるとして、反対意見があり、Verizonはロビーに力を入れている。Verizonは、モバイルTVは消費者が求めている物であり、それを提供する為に帯域が必要だと言うことで、購入を正当化しようとしているとの批判もある。

スマートフォンでのビデオ視聴は増えているが、人々は多チャンネルサービスと同等のサービスをモバイル環境で視聴する事を求めているのか? FLO TVの失敗、それに地上波局のモバイルDTVも進んでいないことを考えると、その要求は少ない様に見える。スポーツ等の一部のコンテンツでは需要があるが、多チャンネルサービスと同様の番組をモバイル環境で人々は視聴をするかは疑問であう。特に、すでに多チャンネルサービスで見られる番組をモバイル環境で見るために、さらに何十ドルを払う人は少ないであろう。

また、本当にモバイルTVの必要があるかの議論もある。家の外でもビデオを見るニーズはある。しかし、実際に移動しながらの視聴の必要はどの程度あるのか。もしもニーズの多くは、Starbuck等で見ている事であれば、モバイル網を使う必要はなく、WiFiの方が効率的である。Verizonが40億ドルを使い、帯域を購入する必要は無く、Starbuck等向けにWiFi TVのサービスを提供した方が効率的である。

TiVoのニュース

  • TiVoはONOとの協力で、スペインに進出している。ONOの光ファイバーベースの多チャンネルサービスには2011年末で923,000万世帯が加入していた。ONOは2011年10月からマドリッドとバルセロナでTiVoの提供を開始し、2011年末で8,000世帯がTiVoに加入した。ONOはTiVoの提供を他の地域でも開始している。
  • TiVoはパテント訴訟でDish、AT&Tに勝っており、Verizon等も起訴中だが、新たにMotorolaとTime Warner Cableをパテント侵害で訴えた。TiVoは、パテント6,233,389「Multimedia Time Warping System」、7,529,465「System for Time-Shifting Multimedia Content Streams」、それに、6,792,195「Method and Apparatus Implementing Random Access and Time-based Functions on a Continuous Stream of Formatted Digital Data」を侵害したとして2社を訴えている。Motorolaは2月にTiVoを訴えており、これはその対抗である。Time Warner CableはTiVoとライセンス交渉をしていたが、交渉は決裂している。Comcast、Cox、Virgin Media、RCN、Suddenlink等の会社はすでに、TiVoとライセンス契約をしている。
  • TiVoはそのハードウェアとサービスの値下げを発表した。TiVoのサービスはこれまでの月額$19.99から25%下がり、$14.99になる。Premiere以前のTiVoを持つ加入者の月額は$12.99のままで、変更は無い。また、トップエンドのモデルで、4チューナ、2 TBのHDDを登載しているTiVo Premiere Eliteは$499と発表されていたのが、$349.99で発売になった。

Roku: 国際的な展開に5000万ドル必要

Rokuは国際的な展開をするためにこの夏に5000万ドルの投資を集めようとしている。Rokuはすでにイギリスとアイルランドに進出をしているが、他の欧州、アジア等、国際的な展開を進めるために5000万ドルが必要になると語っている。Rokuの国際展開は単にハードウェアのローカライゼーションだけでは出来ない。同社のビジネスモデルにはチャンネルストアも含まれており、ストアの国際的な展開も必要となる。Rokuは、過去2ラウンドの投資で、3250万ドルを集めている。同社はこれまでに250万台以上のストリーミングプレーヤをアメリカで売っている。

Rokuは、約40のチャンネルでイギリス、アイルランドに1月に参入した。そのチャンネル数は3ヶ月で倍以上の100チャンネルに増えている。同社は、49.00ユーロと99.99ユーロのモデルを販売している。Rokuは次にはカナダへの参入を販売を予定している。カナダでは最初はAmazonだけで販売し、小売店の利用は無いようである。Roku 2 XDとXSが発売され、それぞれCA$100とCA$120になる予定。

Apple TVのアップグレード

予想されたように新iPadの発表と同時にApple TVの新バージョンも発表されたが、その内容は期待を裏切り、大した物ではなかった。見た目、それに値段($99)は以前と同じで、大きな違いは、

  • 1080pに対応
  • 1080pの新しいインタフェース
  • 購入した映画をiCloudから再ダウンロード可能
  • “Genius”を使った映画のレコメンデーション
  • PhotoSteamと連携
  • iCloud経由で、iTunesのプレイリストにアクセス
  • シングルコア A5チップ

Sony: Google TVを欧州で発売か

フランスのLes Echosは、Sonyが9月から欧州で、Google TVを採用した製品を発売すると報じている。製品にはGoogle TV内蔵のTVは含まれなく、専用のボックスとBlu-rayプレーヤになる。STBは200ユーロ、Blu-rayは300ユーロになる。