iSTB市場の競争とRokuの新戦略
9月号に書いたように、インターネットビデオ向けのストリーミングプレーヤ(iSTB)の市場が急成長している。この市場のパイオニアはApple TVとRokuである。RokuはNetflixの社内プロジェクトしてスタートした。Netflixは同社専用のSTBの開発をしていたが、ハードウェアを提供する事はNetflixのするべきことではないと考え、開発チームをスピンオフし、それがRokuになった。
RokuはNetflix等特定のサービス専用のSTBを開発するのではなく、逆に誰でもがアプリを作れる、オープンなプラットフォームを作ることで成功をした。Rokuはアプリ開発のSDK、それに開発したアプリを配信するストアを提供している。無料のSDKで開発したアプリは、審査が通れば無料でRokuストアに登録される。Rokuストアで配布出来ない(例えばアダルト)、あるいは特定少数向けで公開したくないアプリはプライベート・アプリとして配布する事も出来る。この仕組みにより、Rokuは1,600の公式アプリ(チャンネル)を持ち、ポピュラーになった。Rokuは9月には、その累計出荷台数が2008年以来、1千万台に達したと発表されている。
2014年2Qのテレビ/ビデオ視聴動向
テレビ放送の視聴者は前年同期の2.83億人から2.84億人に増えた。しかし、月間平均視聴時間は146:37から142:38へと減った。タイムシフト視聴は12:35から14:13へと増えたが、ライブとタイムシフト視聴を合計しても視聴時間は2:21減っている。
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月間平均視聴者数と視聴時間 |
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月間平均視聴者数 |
月間平均視聴時間 |
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2014年2Q |
2013年2Q |
2014年2Q |
2014年2Q |
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| テレビ視聴(ライブ) |
284,425 |
282,657 |
142:38 |
146:37 |
| タイムシフト視聴 |
175,215 |
167,109 |
14:13 |
12:35 |
| DVD/Blu-ray |
140,142 |
141,496 |
5:00 |
5:10 |
| インターネットビデオ |
145,469 |
149,813 |
10:35 |
6:28 |
| スマートフォンビデオ |
114,372 |
96,929 |
1:41 |
1:09 |
| マルチメディアデバイス |
23,425 |
– |
1:42 |
– |
Nielsen
放送法の改正
衛星事業者に地上波再送信を許可するSatellite Television Extension and Localism Act(STELA)を更新する為の下院の法案STELAR(STELA Authorization Act)には、ケーブルTV業界でのCableCARD規制の廃止が含まれている(2014年8月参照)。STELARはすでに下院を通過しており、上院でもSatellite Television Access and Viewer Rights Act(STAVRA)のが通過した。
STARVAの最初の草稿にはCableCARD廃止よりも大きなインパクトがある項目が含まれていた。それは、既存の多チャンネルサービスにおける地上波の再送信契約を廃止する物である。これは、再送信料は多チャネル事業者が支払う物ではなく、加入者が地上波局に対して支払う物とする案で、地上波はオプションとなり、加入者は地上波再送信をサービスに含めなくする事も出来る。地上波再送信をHBO等の有料チャンネルと同等に扱う事になる。地上波ネットワーク、それにNABは当然ながら猛反対をし、この項目は消えた。議会は今年の末までにSTELAの更新をする必要性があるが、この項目が含まれた場合、議論は長引くことになる。
