iSTB市場の競争とRokuの新戦略

9月号に書いたように、インターネットビデオ向けのストリーミングプレーヤ(iSTB)の市場が急成長している。この市場のパイオニアはApple TVとRokuである。RokuはNetflixの社内プロジェクトしてスタートした。Netflixは同社専用のSTBの開発をしていたが、ハードウェアを提供する事はNetflixのするべきことではないと考え、開発チームをスピンオフし、それがRokuになった。

RokuはNetflix等特定のサービス専用のSTBを開発するのではなく、逆に誰でもがアプリを作れる、オープンなプラットフォームを作ることで成功をした。Rokuはアプリ開発のSDK、それに開発したアプリを配信するストアを提供している。無料のSDKで開発したアプリは、審査が通れば無料でRokuストアに登録される。Rokuストアで配布出来ない(例えばアダルト)、あるいは特定少数向けで公開したくないアプリはプライベート・アプリとして配布する事も出来る。この仕組みにより、Rokuは1,600の公式アプリ(チャンネル)を持ち、ポピュラーになった。Rokuは9月には、その累計出荷台数が2008年以来、1千万台に達したと発表されている。

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