Sonyのバーチャル・ケーブルは$80?

New York Post紙はSonyが年内開始を予定しているOTTベースの多チャンネルサービスの月額は$80程度になると報道している。Sonyは既存の多チャンネルサービスより安い、月額$60程度でサービスを提供する事を予定していたが、コンテンツ事業者との契約金が高く、$60程度は不可能になっているようだ。OTTベースのバーチャル・ケーブルTVサービスを利用するには高速なブロードバンドも必要になるので、$80、プラス、ブロードバンド料ではケーブルTV事業者のダブルプレーの料金よりも高価にある。SonyはViacomに続き、CBS(有料チャンネルのShowtimeを含む)とDiscoveryと契約したことを発表した。

同様なサービスを計画しているDISHは$30程度の料金を予定しているが、100チャンネル以上のSonyとは違い、より少ないチャンネル数となる。DISHはこのサービスは、既存の多チャンネルサービスに競合する物ではなく、スポーツ好きの若い男性を狙った物になると語っている。同社はESPNを含む、Disney系のチャンネル、それにA+E Network(A&E、Lifetime、History等のネットワーク)、Scripps Network(Food Network、Travel Channel等)と契約をしている。DISHのサービスは年内の開始の予定。

DISHはまた、地上波再送信は行わない予定である。これは、再送信料を支払わない事でコストを削減する目的もあるが、OTTで地上波再送信を行う事が規制上で不明瞭なこともある。OTTサービスは自らの回線を使わないことから多チャンネルサービス事業にはならず、地上波再送信の規定は当てはまらない。ケーブルTVの規制を適用した場合、700以上ある全米の局を再送信し、それを視聴地域に対応し視聴可能にするコンディショナルアクセスの機能を提供する必要がある。

Sonyのバーチャル・ケーブルTVでは地上波再送信をいかに扱うかは不明である。もしも、DISHと同様に地上波再送信無しとなると、ケーブルTVより高価で、チャンネル数も少ないサービスになってしまう。

Netflixが4K料金を導入

Netflixはそのオリジナル番組のHouse of Cards 2に加え幾つかの映画も4Kで配信をして来たが、今後は4Kビデオのアクセスには4Kビデオのパッケージに加入する事が必要になる。4Kサービスの料金は月額$11.99で、通常料金の$8.88より$3高価になる。しかし、今年の8月12日以前に4Kビデオをストリーミングした加入者は通常の料金で4Kコンテンツにアクセスをし続ける事が出来る。これでNetflixの料金層は3つになった。

  • $7.99: 同時に1つのストリームのみで、SD解像度。
  • $8.99: 同時に2つのストリーミングが可能で、HD解像度。5月に$7.99から値上げをしているが、5月9日以前からの加入者に対しての料金は据え置きで$7.99。
  • $11.99: 同時に4つのストリーミングが可能で、4K、あるいはHD解像度。

5月の値上げは第3四半期の加入者の増加率に影響を及ぼしている。7月にNetflixは、第3四半期の加入者数増加は369万人を予定し、その内60%はアメリカ以外から来ると語った。しかし、実際の加入者数増加は300万で、その67%は海外であり、アメリカでの成長は鈍っている。

成長を保つには海外進出をより積極的に行う必要がある。Netflixが次に参入するのはオーストラリア、ニュージランドの予定である。アメリカのコンテンツがそのまま使える事が大きな魅力であり、オーストラリアでのサービス開始は2015年第2四半期になる。

SkyがPluto.tvに投資

英国の衛星放送事業者のSky(BSkyB)は今年の初めにスタートアップの発見の為にサンフランシスコにオフィスを設立したが、その最初の仕事として、ロサンジェルスのPluto.tvに$500,000の投資をした。Pluto.tvはメタデータと専門編集者を使い、オンラインビデオを100以上のチャンネル(ジャンル)に分け、配信をしている。Skyは、膨大な数のビデオコンテンツを探しやすいように分類する事が出来ているPluto.tvに興味があると語っている。SkyはiSTBのRokuに対して2回に渡り、$1290万ドルを投資している。

SoftbankがDramaFeverを買収

Softbank Internet and Media Inc.(SIMI)は、アジア、欧州等の外国のドラマを配信している、DramaFeverを買収した。DramaFeverに対しては、IAC(Barry Dillerの会社)、AMC Network等も買収交渉をしていた。DramaFeverは、700タイトル(15,000話)のライブラリーを持ち、月額$9.99でサービスを提供している。

Google等がiSTBを発表

  • GoogleはNexus Playerと呼ばれるAndroid TVをベースにした製品を11月3日に発売開始した。Nexus PlayerはAsus社製造の円形のストリーミング・プレーヤで、Apple TV、Roku、Fire TV Playstation TV等に競合する。Nexus TVは同じAndroidベースのFire TVと同様にゲームデバイスでもある。本体価格は$99で、ゲームコントローラは$40。CPUは8 GHzのQuad Core Intel Atomを採用している。OTTアプリとしては、Netflix、Hulu Plus、Crackel、DramaFever、Vevo、YouTube等が提供されている。Nexus TVはGoogle Castに対応しているので、Google Chromecastと同様に使う事が出来る。Google TVはChromecastのリプレースメントではなく、Chromecastの開発も引き続き行っていくと発表されている。
  • Amazonは4月にFire TVを発表したのに続き、スティック型のストリーミング・プレーヤのFire TV Stickを発表した。Fire TV Stickは$39ドルと低価格だが、デュアルコアCPUを持ち、Fire TVと同様にゲームも出来る。Fire TV StickはAmazon Prime Video、Netflix、Hulu Plus等の主要なストリーミングサービス向けにアプリに対応する以外、DIAL対応のYouTube、Spotify等の スマートフォンアプリからコンテンツを送る事が出来る。また、Fireタブレット、スマートフォンをセカンドスクリーンとして使い、Fire TVで見ているコンテンツに関連した情報を得るX-Ray機能もある。発売予定は11月19日だが、注文が殺到している様で現時点でのオーダーへの対応は1月中旬になっている。
  • 10月14日にSonyのPlaystation TVの出荷が開始され、競争が激しくなるiSTB市場に新しい製品が加わった。最近契約が完了したばかりのViacomのコンテンツが視聴可能になるとの噂であったが、Viacomのアプリは無かった。逆にインターネットビデオの機能を売り物にしている割には、OTTアプリは少なく、SonyのCrackle、Crunchyroll(韓国ドラマと日本アニメ)、Qello(コンサートビデオ)等で、Netflix、Hulu Plus、Amazon Instant等の一般的なアプリはまだ無い。
  • Walmartが持つ、インターネットVODのVuduもスティック型のストリーミング・プレーヤ、Vudu Sparkを準備している。正式な発表はまだだが、認証の為にユーザマニュアルもFCCに提出しており、発表間近と思われる。Vudu 専門のデバイスが、あるいはNetflix等も使えるのかは不明。FCCに提出された情報によるとリモコン操作にはWiFi Directではなく、ZigBee RFが使われている。