多チャネルサービスの料金形態をアラカルトとして、現在のようなパッケージ制を禁止する事はアメリカで何度も提案されたが、反対も多く実施には至っていないが、カナダのRadio-Television and Telecommunications Commissionは2016年からアラカルト料金に移行させる規制を作った。2016年3月までに基本パッケージは月額$25以下にしなければならない。現在の様な大きなオプションパッケージは2016年12月で禁止となり、追加チャンネルは単体、あるいは小さなパッケージで提供する事が義務付けられる。カナダの多チャネルサービス事業者は肯定的な反応を示しているが、Viacomはこの規制は「消費者福利を破壊する死のスパイラルへの船出」と表現している。
HDの普及率は81%
Leichtman Research Group社によるとHDTVの普及率は81%に達した。5年前の普及率は46%であった。HDTVに持っている世帯の89%は多チャネルサービスに加入しているのに対して、持っていない世帯での多チャネルサービス加入率は69%であった。複数のHDTVを持っている世帯は52%で、これらに世帯における多チャネルサービス加入率は91%であった。4K/UHDの認知度は昨年の30%から41%に増えている。
広告の話題
CBSはComcastのTV Everywhereのサービス上でオンデマンド配信される番組に対して、放送から3日以内の場合は放送時と同じ広告を使うテストを始めた。これまではオンデマンドで配信する場合、広告は放送時とは違っていた。配信プラットフォームが異なるので広告契約も異なり、また、オンデマンドの場合は視聴者のデモグラフィックスに合わせた広告を挿入する事が出来る。なぜ、CBSがオンデマンドでも放送時と同じ広告で配信するかの背景には、アメリカの視聴率測定の事情がある。Nielsenの視聴者率測定は正確には広告視聴率の測定であり、番組の視聴率ではない。PBSの様に広告が無いネットワークには視聴率は無い。民間放送の番組でも広告が無い時間があれば、その時間帯の視聴率は公開されない。Nielsenが2つ番組を同じと判断する場合、広告が同じであるかが条件になる。DVRに録画された番組は放送時と同じ広告であるので、同じ番組であり、その番組のタイムシフト視聴として測定される。しかし、オンデマンドでキャッチアップとして配信され、広告が入れ替わった場合、Nielsenは同じ番組とは認識しないので、視聴率には含まれない。
タイムシフトが増える事で、放送時の視聴が減っている。番組の視聴率としてタイムシフトでの視聴(現在は放送から3日間)を含めないと、番組の視聴率は減ることになる。タイムシフトがDVRで行われる場合は良いが、オンデマンドでは広告収入は増えても、視聴率は失う。視聴率が減れば、広告収入は減る。オンデマンドでも同じ広告で放送すれば、視聴率は増える。CBSのテストはComcastでの配信に限られているが、どちらが得かを調べる物である。
別の話題で、GoogleはGoogle Fiber TVを提供しているカンザス・シティでローカル広告のダイナミックな挿入を開始した。視聴者の住所、視聴経歴等から最も適した広告を挿入するだけでなく、ウェブ上の広告と同様に、何回広告を挿入するか等の指定をする事も出来る。
6ヶ月間のATSC 3.0テスト
4K放送のATSC 3.0規格の提案をしているLG、GatesAir、Zenithは6ヶ月間かけそのFuturecastの技術をフィールドテストを行う。同グループは2014年に2回のテスト放送をしている。今回のテストはアナログ停波で閉鎖になったウィスコンシン州マディソン市のWJW局の設備を6ヶ月間使う許可をFCCから得て行われる。過去2回のテストは短時間であった為に十分に行う事が出来なかったモバイル環境での受信等の、様々なシナリオ下でのテストをが予定されている。
CBS All Access加入は10万人+
CBCはそのOTTサービスのCBS All Accessの加入者数を公開していないが、同社CEOのLes Moonves氏は、CBS All Accessの利用者は、SlingTVの10万人より多いと語った。CBS All Accessは地上波ネットワークのCBSの番組のキャッチアップ、それに過去のシーズンの番組のオンデマンド視聴が出来る。CBS All AccessはCBS保有の局がある地域ではライブ配信もが、加盟局の地域では最サイマルキャストはまだだが、CBSはCBSは加盟局を持つ放送会社との交渉を行っており、参加する会社に対しては1加入者に対して50セントから$1のコミッションを払う予定。
