Dish加入者が大きくと減少

衛星事業者のDish Networkの加入世帯は第2四半期に28.1万減った。Dishの加入者数は衛星放送のDISHとOTTのSling TVが含まれている。Sling TVの加入世帯数は5万増えたと推定されており、DISHは33万世帯を失った事になる。Dish Networkの問題はこれだけでない。同社は2008年に700 MHzを競売で得ているが、その導入開始期限が2017年3月に迫っている。それまでに40%の地域で通信サービスを開始する必要性があるが、現時点では0%である。同社の2 GHz帯の導入開始も同様な期日であり、Dish Networkは大きな問題を抱えている。

Dishはその衛星サービスで新たに低価格なパッケージを発表した。パッケージはAMC、TBS、USA、CNN、Discovery、Cartoon Network、A&E、History等の基本的な50のチャンネルが$30で、オプションがそれぞれ$4~$10とSling TVと同じような料金形態になっている。オプションとしては、地上波再送信の「Local」、Fox News、MSNBC等ニュースネットワークが含まれる「News」、ESPN、Fox Sports 1等のスポーツネットワークの「National Action」、Disney、Nick Jr.等の子供向けネットワークの「Kids」、BET、Bravo等の含まれる「Variety」、Hallmark、OWN等が含まれる「Heartland」、Fox Sports2等の地域スポーツネットワークの「Regional Action」、それにOutdoor Channel等の「Outdoor」がある。価格はVarietyとHeartlandがそれぞれ$6、Outdoorが$4でそれ以外は$10。

Dishの競合のDirecTVは同じ期に34.2万世帯を増やした。しかし、同社を買収し最大の多チャネルサービス事業者となっているAT&T自体のUverse加入者は39.1万世帯減ったので、AT&T全体では4.9万人を失った事になる。

Verizonの第2四半期の結果は悪かった。同社は4.1万のFiOS TV世帯を失っただけでなく、1.3万のFiOSブロードバンド世帯(DSLを含めたブロードバンド世帯では8.3万世帯)を失った。Verizonは労使団体との交渉に失敗し、6週間のストがあった。この間、サービスが悪くなり、加入者を失った。

Comcastは加入者ロスはは4000世帯で、第2四半期としては過去10年間で最も少ない減少数であった。昨年の第2四半期は6.9万世帯を失った。Comcastの2016年6月末時点での加入者数は2240万世帯であった。

4K放送のテスト

衛星事業者のSESは同社のUltra HDプラットフォームを使い、5社のアメリカのケーブルTV事業者(Cable America、Golden West Telecommunications、MTC Cable、Sjoberg’s Cable、ATMCの5社)が年内に4K放送のテストを開始すると発表した。SESのUltra HDプラットフォームはDOCSIS 3.0マルチキャスト機能を使い、専用の4K対応のIP STBに配信する。SESの衛星すでにFashion One 4K、NASA TV UDH、High 4K TV、それにSES自身のUDH1の4つのチャンネルをアメリカ向けに放送し始めている。

すでに発表があったComcastに加え、DirecTV、DishもNBCUniversalによるリオ・オリンピックの4Kでの配信を放送する。AT&TのDirecTVはすでに4Kチャンネルを立ち上げており、視聴にはGenie DVR、に加えSamsungのDirecTV Ready 4Kテレビ、あるいは4Kテレビと4K対応のGenie Miniが必要になる。Dishも衛星のチャンネルで4K放送を行い、視聴にはHopper 3、あるいは4K版のJoey子機が必要になる。Comcastは4K対応のSTBがまだ無く、4K配信はブロードバンドで行い、Xfinityアプリが走るSamsungの4Kテレビでしか見られない。Comcastは現在、Xi5と呼ばれるHDR対応のSTBをテスト中だが、これはHDRに対応しているがなぜか4Kではない。4KとHDR対応のXi6の導入はまだ1年以上先になる。

AT&Tはまた、オリンピックでマルチ画面の配信を行う。DirecTVではNBC、NBCSN、CNBC、Bravo等の8チャンネルを同時に視聴可能にし、U-Verseでは4チャンネルが同時視聴可能になる。

PlayStation Vueの地上波再配信

SonyのPlayStation VueではABC、CBS、NBC、Foxの地上波放送がそれぞれのネットワークが放送局を持つ地域では可能になっている。これに加えて、新たにサンディエゴ、オースチン、ソルトレイクシティ等、9地域のCBS加盟局もPlayStation Vueで地上波再配信を開始した。PlayStation Vueと契約したのはSinclair、Raycom Media、Midwest Televisionが持つ局である。CBSはそのCBS All Accessで殆どの加盟局の地域でも、加盟局にコミッションを払う事で地上波再送信を可能にしており、PlayStation Vueも同様な契約をしている。PlayStation Vueの加入者数は10万人と推定されている。

Verizonのスマートホーム・サポート事業

Verizonはインターネットに接続されたすべてのホームデバイスのサポートを行うサービス事業のTech Support Proをそのブロードバンド加入世帯を対象に開始した。サポートの対象になるのはコンピュータ、スマートフォン、ストリーミング・プレーヤ等の端末だけでなく、セキュリティ向けのIPカメラ、インテリジェント・サーモスタット、スマート・アプライアンス等のスマートホーム関連の製品と幅広く、導入、設定、保守等のサービスを行う。料金は月額$10。

NetflixとCWの契約

前号で書いたようにNetflixはCWの過去のシーズンの番組を配信する契約の更新をした。新しい契約の大きな特徴はNetflixでの配信がシーズンが完了してから8日間後に始まる事である。これまでのSVODでの配信契約では第1話の放送から1年後が通常であったのが、大きくと短縮されている。CWはCBSとTime WarnerのJVの地上波局で、どちらもNetflix等のSVOD事業者には警戒心が高い。しかし、2011年から始まったこれまでの契約ではCWのは$10億近い金額をNetflixから得ている。また、CWは若者向けの番組が多く、Netflixで配信される事でポピュラーになった番組もあった。

Netflixはまた、CBS All Accessの最初のオリジナル番組のStar Trekアメリカを除く188ヶ国で配信する契約を結んだ。Star TrekはCBSでの放送ではなく、SVODのCBS All Accessでの独占配信になる。NetflixはCBS All Accessで配信の24時間後に世界で配信する事が出来る。Netflixはまた、Star Trekの過去の727話の配信権も得た。