TV番組のブランド認知度

テレビネットワークはNetflixがTV番組をストリーミングする事に対し、最初は新たな番組の再利用の方法として積極的に協力をした。しかし、Netflixで過去の番組を配信する事はネットワークのブランド認知度向上には大した貢献はしなく、Netflixのブランド力を高めてるだけである事に気づきはじめ、関係は冷え込む。これにより、テレビネットワークはNetflixへの番組提供を減らし始めるが、それにNetflixがオリジナル番組制作に力を入れる事となっている。

テレビネットワークとNetflixでは番組のブランド認知度はどれ程違うのであろうか? メディア向けのマーケティングとプロモーション会社のAnatomy Mediaは3100人のミレニアル世代(18~34歳)を対象に調査をした。調査ではTV番組がどのネットワーク、あるいはSVODサービスの物かであるが分かるかを調べた。

多チャンネルサービスへの脅威はHulu

Netflixの普及により多チャンネルサービスの必要性が減り、コードカッティングが起きると恐れられていた。多チャンネルサービスは加入者を失っているが、その減少は劇的ではない。ComScoreが発表した「State of OTT」(https://goo.gl/c3Hp9q)によるとOTTを視聴している世帯における多チャンネルサービス加入率は66%である。全世帯における多チャンネルサービス加入率は80%であるので、OTT世帯における多チャンネルサービス加入率は低い。OTT利用者で多チャンネルサービスに加入していない34%の世帯の内訳は16%がストリーミング+地上波で、18%は完全にストリーミングであり、地上波との併用を少しだが上回っている。


ComScore

OTT多チャンネルサービスでの地上波

6つのOTTベースの多チャンネルサービスが始まっているが、まだ4大ネットワークをすべての地域で同時配信しているサービスは存在しない。これまで同時配信が行われてきたのはネットワークが局を保有する地域に限られていた。加盟局は独自に制作、あるいは調達した番組も放送しており、その権利処理が問題になる。また、ネットワークと加盟局間の収益分配も問題であり。

CBSはAll Accessで同時配信を行っており、その場合は加盟局に対してその地域の加入者からの収入をシェアする事で契約をしている。CBSは同様な契約でOTT多チャンネルサービスでも加盟局の多くと同時配信の合意をしている。しかし、CBSが求める再送信契約は高価で、Sling TV、DirecTV NowはCBSと契約していない。しかし、CBSもOTT多チャンネルサービスで同時配信をする事に積極的になっており、最近、FuboTVと契約をした。FuboTVとの契約にはCBSだけでなく、CBSとTime Warner合弁の地上波ネットワークのThe CWも含まれており、早ければ夏の終わりまでには一部の地域でThe CW局をOTT多チャンネルサービスでも見る事が可能になる。これは、4大ネットワーク以外で最初のOTT多チャンネルサービスでの同時配信となる。