DishがUnivisionを訴える

Dish Networkはスペイン語放送ネットワークのUnivisionが始めたFacebookでのメキシコのサッカーリーグ、Liga MXの配信はDishとUnivisionの契約に違反していると裁判所に訴えた。Univisionは同社が配信権を持つLiga MXの46試合をFacebookで配信している。Dishによると同社はUnivisionとの配信契約があり、Dishが配信権を買っている番組をUnivisionが無料でインターネット配信する事は契約違反である。

この争いの鍵は言語である。Univisionはスペイン語放送であり、Liga MXのテレビ中継には英語での解説はない。Facebookでの配信では逆に解説は英語だけであり、スペイン語はない。Univision側は言語が異なるので、同じコンテンツではなく、契約上の問題は無いと言っているのに対して、Dishは同じ試合の中継であり、同じコンテンツだと言っている。

DiscoveryがScripps Networksを買収

Discovery Channel、TLC、Animal Planet等のドキュメンタリー系の多チャンネルサービス向けネットワークを持つDiscovery Communicationsは、同じく多チャンネルサービス向けネットワーク会社のScripps Networksを$146億で購入する。Scripps Networksは地上波局を持つE. W. Scripps Companyが1994年に設立した会社で、HGTV(Home & Garden TV)、Food Network、DIY Network等のハウツー物を得意にしている。E. W. Scrippsは2008年にScripps Networksをスピンオフしている。

そのE. W. Scrippsも買収により、再度コンテンツ業界に参入をした。同社は$3.02億でBounce、Grit、Escape、Laffの4つのテレビネットワークを持つKatz Networksを買う。Bounceはアフリカン・アメリカン、Gritはウェスタンとアクション映画、Escapeはミステリー物、Laffはコメディーを専門にしている。

第2四半期の加入者減少

第2四半期は多チャンネルサービスの加入者数が減る時期であり、今期は特に大きく、過去最大の130万世帯の減少になるとアナリストは予測していた。AT&Tの加入者減少は大きくU-verseとDirecTVは合計で35.1万世帯を失った。しかし、OTT多チャンネルサービスのDirecTV Nowは好調で15.2万世帯を加え、AT&Tの加入者減少は19.9万世帯にとどまった。DirecTV Nowの合計加入者数は約50万世帯になり、AT&Tによるとその加入者の多くはAT&Tのモバイルサービスにも加入している。

Comcastは加入者を増やしてきたが、Q2では2.4万世帯を失うとアナリストは予測した。Comcastのロスはそれ以上で、3.4万世帯減であった。Time Warner Cableの買収後、加入者が大きくと減ってきたCharterは15万世帯を失うと予測されていたが、ロスは9万世帯と少なかった。IPOを行ったばかりのAltice USAも調子良く、3.7万世帯の減少であった。Verizonのロスも1.5万世帯と低かった。

最近、加入者が連続で減ってきたDish Networkは19.6万世帯を失ったが、前年同期の28.1万世帯のロスよりは良く、予想されていた様な大きな減少は無かった。しかし、AT&TのDirecTV Now、それにDishのSling TVを含めず、他の多チャンネルサービス事業者のロスを加えると減少は94.1万世帯であり、過去最大である事に変わりはないとMoffettNathansonは報告している。

ComcastのInstant TVは今期に開始

Comcastは第2四半期に3.4万世帯を失ったが、2014年Q2の14.4万世帯のロスと比べると大きな進歩である。Comcastの回復は新しいプラットフォームのX1のお陰である。X1利用者の満足度は高く、ビデオサービスのARPUは前年同期から3.2%増し、$85.7になっている。しかし、X1は新規加入者を増やす事には大きな貢献をしていない。多チャンネルサービスに加入したことの無い人達を引き付けるには料金が安い、DishのSling TV、AT&TのDirecTV Now等の様なサービスが必要である。

Comcastの答えはInstant TVである。Instant TVはブロードバンドサービス上で提供されるが、Sling TV、DirecTV Nowの様にどのブロードバンドサービスでも使える訳ではなく、ComcastのIPネットワーク上でマネージドサービスとして提供される。Comcastの営業地域外では提供不可能であるが、サービス地域は既存のケーブルTVサービスエーリアであり、地上波再送信を含め、新たなコンテンツ契約は不要である。Instant TVは現在、Steam TVとしてシカゴとフィラデルフィアでテストされており、地上波再送だけであれば、月額$15で利用可能である。

Comcastは第3四半期中にInstant TVを正式に開始する予定である。サービスの詳しい内容は発表されていないが、DirecTV Now等のOTT多チャンネルサービスの大きな競合になるであろう。Instant TVの地上波再送信は4大ネットワークだけでなく、PBS、スペイン語のTelemundo等その地域の主要局すべてが含まれる。X1ではすでにクラウドDVRは提供されてるので、Instant TVでも提供されるであろう。また、X1のUI自体もクラウドサービスであり、Instant TVでもX1同等な高度な検索機能が提供される可能性もある。

AT&T: 2019年に1400万FTTH世帯

AT&TはDirecTV買収時の条件としてFTTH世帯を2019年には1250万世帯に増やすことをFCCに約束した。最近ではタルサ(オクラホマ)とサンフランシスコでFTTHのサービスを開始しており、今年は200万世帯追加を目標としている。AT&Tによると計画は順調であり、2019年に約束を達成するだけでなく、目標世帯を超える1400万世帯でFTTHが利用可能になる。