SCTEがMPEG-4を承認

ケーブルTV技術の標準化グループのSociety of Cable Telecommunications Engineers(SCTE)はケーブルTVに於ける伝送にMPEG-4を使うことを標準規格として採用した。この規格はSCTE 128 AVC Video Systems and Transport Constraints for Cable Televisionで,MPEG-2を主体にしている環境で,AVCでエンコードしたストリームの伝送を規格化している。規格はSCTEのウェブサイトからダウンロード可能(http://www.scte.org/documents/pdf/SCTE1282007.pdf)。

関連したニュースで,MotorolaはMPEG-2とMPEG-4の両方に対応可能なSTB,DCXシリーズを発表した。DCXシリーズは第3四半期に出荷開始の予定で,製品としてはSD画質,シングルチューナーのDCX100,HD,シングルチューナのDCX3200,それにHD,ダブルチューナDVRのDCX3400を含む。

高まるRFoGへの関心

ケーブルTV事業者は光ファーバー上でRF伝送を行う,RF over Glass(RFoG)の関心を高めている。RFoG(別名Cable-over-PON,あるいはCable PON)は電波干渉の問題が無く,ヘッドエンドからの距離が遠い環境ではHFCより安く導入出来る可能性もある。しかし,通常ではRFoGは高価になり,MotorolaはHFCより15%から20%コスト高になると推定している。ケーブルTV事業者もHFCアーキテクチャーを使い続ける考えであるが,新興住宅地ではRFoGのソルーションが求められている。その理由は新興住宅のビルダーは光ファーバーが来ている住宅は,層でない住宅より5000ドルから10000ドル高く売れるからで,光ファーバーのソルーションを提案する通信事業者と手を組みたがるからである。ケーブルTV事業者に取ってHFCの方がコストは安いが,光ファーバーを求めるビルダーは,光ファーバーを約束するVerizon等と契約してしまう。RFoGの技術を使えば,基本的な技術は現状のままで,光ファイバーをベースにしたソルーションを提供出来る。Motorola,Scientific Atlanta,Alloptic,ComScope,Arris Group等がRFoGの技術を開発している。RFoGはまだ標準規格が無く,ケーブルTVに関する規格化を行っているSociety of Cable Telecommunications Engineersは「Advanced Fiber Access」と呼ばれるワークグループを作り,規格化を進めている。

DirecTVがReplayTVの資産を購入

DirecTVは日本のD&M HoldingsからReplayTVに関連するパテント資産の殆どを購入した事を発表した。ReplayTVは1997年にTiVoと同様にDVRのパイオニアとして誕生し,2001年にSonicBlueに買収された。ReplayTVの持つインターネット経由でコンテンツを送る機能に対して,TV,映画会社は反対し,2002年に訴訟を起こし,2003年に会社は倒産し,D&M Holdingがその資産を購入し,PC向けのDVRソフトウェア等の販売を行って来た。DirecTVはどの様にReplayTVの資産を活用するかは発表していないが,ReplayTVのパテントはDVRに取って重要な物であり,そのIP伝送の技術を生かしたサービスを検討すると発表しており,EchoStarのSlingMedia買収への対抗とも考えられる。

PaceがPhilipsのSTB事業を購入

英国のPace Micro Technology社はRoyal Philips ElectronicsのSTBとコネクティビティー部門を9500万ユーロで購入する事を発表した。PhilipsはPaceの23%を持つ事になる。Philipsのこの部門は主にフランスにあり,2007年で年商約4.24億ユーロがあり,335人の従業員がいた。この購入でPaceは売上げ10億ドル以上の大手STBベンダーになる。米国ではTime Warner Cable,Comcast,Bright House,Bresnan CommunicationsがPaceのSTBを購入している。

Freeviewがプッシュ型のVODを開始

英国のデジタル地上波を使った多チャンネルサービスのFreeviewは,DVR機能を持つSTBを対象に,2008年初めにからプッシュ型のVODサービスを開始する。コンテンツはBBC,ITV,Channel 4等が提供し,毎晩,空いたチャンネルを使って送られ,DVRのHDDに保存され,オンデマンドで視聴が出来る。DBS事業者が提供しているプッシュ型のVODでは,HDDの容量の一部を事業者が有無を言わさずにVODに使うが,Freeviewのサービスでは利用者がこの機能を使うかの選択が出来る。