TV視聴時間の増加

TV番組がインターネットで配信される事で、テレビの視聴時間が減少していくとの予想があるが、最低でも2008年第3四半期ではテレビの視聴時間は減っていない。Nielsenがまとめた3つの画面(テレビ、PC、モバイル)の利用時間調査の「A2/M2 Three Screen Report」によると、テレビがついている平均時間は1日、8時間18分で、過去最大の数値になっている。2歳以上の視聴者の月平均TV視聴時間は142.29時間で、第2四半期の140.39時間より、2時間近く増えている。

3Q 2008

2Q 2008

3Q 2007

(1) 家でテレビを見る時間

142.29

140.39

136.54

(2) タイムシフトしたTVを見る時間

6.32

6.10

4.17

(3) インターネットを使う時間

27.18

26.32

25.49

(4) インターネットで映像を見る時間

2.31

2.12

–

(5) 携帯電話で映像を見る時間

3.37

3.15

–

Nielsen

年齢別では65歳以上が最もTVの視聴時間が長く、35~44歳が、最もインターネットの利用時間が多い。

2-11

12-17

18-24

25-34

35-44

45-54

55-64

65+

(1)

108.34

110.59

108.36

133.00

134.51

159.23

175.18

196.23

(2)

5.25

4.55

4.36

10.04

8.15

7.19

6.32

3.44

(3)

5.38

12.48

12.59

28.40

37.56

35.24

35.05

26.39

(4)

2.05

2.55

3.57

3.21

2.44

2.17

1.37

1.07

(4)

–

–

3.15

4.20

3.37

2.10

2.53

–

Nielsen

TVの売上げが鈍る

NPD DisplaySearch社によると、北米におけるTVの出荷台数は第3四半期で1000万台を超えた。しかし、前年同期比の成長率は第2四半期の28%から12%に落ちた。成長を支えているのはプラズマTVで、その値下げにより売上げは20%増加している。フラットパネルTV市場でのマーケットリーダーはSamsungとSonyで、第3四半期では2社で市場の31.7%を占めた。第2四半期の2社合計のシェアは29.1%であった。

HDTVは全世帯の約3分の1に普及

調査会社のLeichman Research Group(LRG)が行った調査ではHDTVは4000万の世帯に普及している。HDTV世帯は昨年から倍増している。年収が$50,000以上の世帯ではHDTVの保有率は44%であるのに対して、$50,000以下の世帯ででは20%でしかない。33%のHDTV世帯は2台以上のHDTVを持ち、25%は1年以内にもう1台、HDTVを購入する事を計画している。LRGの推定ではHDTV保有世帯の58%は多チャンネル事業者が提供するHDTVサービスに加入している。HDTVを購入した世帯の9%は購入の時点で、多チャンネル事業者を取り替えている。また、LRGの推定ではHDTV世帯の18%はHDで放送を受信していると思っているが、実際はSDを見ている。

DVRは2014年には44%に普及

調査会社のMagna社によると、DVRは2014年には米国の44%の5230万世帯に普及する様になる。同社はまた、2014年にはVODは6880万世帯(現在、4040万世帯)、ブロードバンドアクセスは8620万世帯(現在、6830万世帯)に普及をするとの予想をしている。

Sezmiがシアトルでのテストを完了

2009年に地上波とインターネットを使った多チャンネルサービスを立ち上げることを予定しているSezmiはシアトルでの技術テストを完了させた。

CropperCapture[4]

Sezmiは倒産をしたUSDTVと同様に地上波の空き容量を使った多チャンネルサービスを計画しており、テストではシアトルのFisher Communications(ABC系のKOMO等)、Tribune(Kox系のKCQP等)、DayStar Television(宗教チャンネルのKWDK)からリースした、合計約30 Mbpsの帯域を使って行われた。Sezmiは地上波に加え、ブロードバンドアクセスを使い、ストリーミングでのコンテンツも提供をする。実際の視聴者を使ったテストを次に行い、サービスは2009年前半に開始の予定。STBは台湾のTatung製を使い、1テラバイトの記憶容量を提供する。提供されるチャンネル数は「30程度」と少ないが、ブロードバンドでのストリーミングでこれを補う。利用者はSezmiへの加入料金(まだ未定)に加え、最低で1.5 Mbpsのブロードバンドサービスへの加入が必要になる。

Sezmiはこの発表の直後にその従業員の20%のレイオフを行ったが、その1週間後には新たに3300万ドルのベンチャー資金を得ることに成功している。