Huluが競合への配信を中止

先月号で、CBSはオンラインビデオのポータルサイト、TV.comを立ち上げ、CBS系のコンテンツ以外にHuluのコンテンツも配信をしていると報じたが、Huluは2月17日にTV.comに対しての配信を中止した。CBSはHuluはTV.comと契約があり、配信を続ける義務があると語っているが、Huluは、TV.comが競合するサービスを始めた時点で、契約は無効になったと語っている。NBCとFoxはHuluを設立した時点で、CBSにも参加を打診したが、CBSは参加を断っている。

Huluはまた、Boxeeに対する配信も中止した事を発表した。BoxeeはAppleTV等のデバイス向けにHulu、CBS.com、CNN.com、Comedy Central等のビデオを配信していた。

最もストリームされたTV番組

2008年12月のインターネットビデオのユニークユーザ数は124,611,000で、96億本のビデオがストリームされた。11月からほぼ横ばいで、ユーザあたりの視聴時間は11月の177.9時間から170.7時間と4%の減少があった。アメリカでも師走である。

12月にインターネットビデオサイトで視聴されたTV番組で最もポピュラーであったのはABCの「Lost」で1,425,000人のユニークビューワーがあった。第2位はNBCの「Saturday Night」、3位はABCの「Grey’s Anatomy」であった。「Lost」がトップであることで面白いのは、12月中には「Lost」の新エピソードは放送され無かった事である。見逃した番組のキャッチアップでは無く、1月に再スタートするまで、ファンが以前に見たエピソードを再視聴しているのであろうか。

番組

ネットワーク

ユニーク(000)

Lost

ABC

1,425

Saturday Night Live

NBC

1,111

Grey’s Anatomy

ABC

879

Desperate Housewives

ABC

723

Heroes

NBC

685

Ugly Betty

ABC

631

Samantha Who?

ABC

560

Scrubs

ABC

519

Survivor

CBS

496

True Beauty

ABC

462

Nielsen Online: VideoCensus

DBS: DirecTVとDISHの加入者数

不況により多チャンネルサービスへの新規加入者が停滞している中、DirecTVは2008年第4四半期に301,000の新規加入世帯を加え、総加入世帯を1762.1万世帯とした。2008年の売上げは前年比14%増の$197億で、収益は20%増の$50億であった。1月末より、AT&TはDISH Networkとの再販契約を切り、2月からDirecTVのサービスを販売し始めている。VerizonもDirecTVのサービスを再販している。

DISH Networkの加入者減少はさらに続き、2008年第4四半期で102,000世帯を失い、合計加入者数は1367.8万であった。2008年の売上げは29.2億ドルで、前年比1%増、収入は2.17億ドルで、前年の1.75億ドルより増えている。

ホワイトスペースの無効化訴訟

放送事業者を代表するNAB(National Association of Broadcasters)とMSTV(Maximum Service Television)はFCCのホワイトスペース利用許可は違法であり、許可の無効化を求める訴訟をおこした。放送事業者はデバイスに位置を知る機能があり、その地域でどの帯域がTV放送に使われているかを判断する事が出来ず、単なる放送電波の検知機能に頼るだけでは、TV放送に干渉を与える可能性が高すぎると、その利用許可に反対をしている。放送帯域を無線マイクロフォンに使っている、スポーツリーグ、劇場等も同様な訴訟を起こす予定である。

Canoeがテストを開始

ケーブルTV事業者向けの次世代広告プラットフォームを開発している、ケーブルTV事業者のジョイントベンチャーのCanoe LLCは双方向アプリケーションのテストを開始している。Canoeが現在開発しているアプリケーションはCableLabsのEBIF(Enhanced Binary Interchange Format)規格に基づいた投票と資料請求向けアプリケーションである。昨年末にCanoeは幾つかのケーブルTV事業者のシステムでテストを行っており。数ヶ月以内に番組制作者にこの仕様を公開する予定。これらのアプリケーションの開発以外、Canoeはコンテンツ事業者とケーブルTV事業者間のデータの交換を行うCommon Advanced Advertising System(CAAS)の仕様を設定している。

Comcastはすいでに1000万台のMotorola製のSTBをEBIF対応にしており、2009年中旬には同社が導入済みの2000万台のMotorola製STBの全てがEBIF対応になると発表している。

また、特定の加入者を対象と出来るアドレッサブル広告の導入としては、Cablevisionがそのニューヨーク市地域でこの夏までに50万世帯対象のサービスを開始する事を発表している。Cablevisionは過去18ヶ月間で10万世帯を対象に、加入者のデモグラフィーに応じた広告を配信する技術をテストしてきた。