FCCは2010年の放送免許料を発表した。FCCの経費は、各種の免許料による収入により賄われており、2010年にFCCは3.36億ドルの料金を集める必要がある。放送免許は、帯域がVHFか、UHFかで異なり、また、放送地域、免許の種類によりも差が出る。最も高価なのはトップ10市場のVHF局で、2010年の料金は$81,550になる。これに対して、低出力局、中継局は最も安く、2010年の料金は$415ドルとなっている。以前はVHFが好まれ、VHF局に対する料金が高かったが、デジタル移行で、VHFからUHFに移行した局も多く、VHFとUHFの違いは重要では無くなっている。しかし、免許料に関するルールは以前ままであり、VHFが高価になっている。VHFが高く設定されているだけでなく、VHFからUHFに引っ越した局が多く、VHF帯の局数が減った分、VHFの料金が値上げされ、さらに高価になっている。
STBからの視聴者統計
Coalition for Innovative Media Measurement(CIMM)は、22社のメディア会社、広告エージェンシー、それに広告主が設立した、次世代のTV視聴データを収集に関す研究をする為の組織で、STBからの視聴者データ、それにクロスプラットフォームの視聴者統計の収集方法を研究している。STBにはすでにデータを集める機能があり、技術的には困難な事ではない。問題は、どこまでが合法的に可能かと、いかなるビジネスモデルにするかである。
STBからのデータは、多チャンネル事業者が収集するが、プライバシー保護上、収集、提供する事の出来るデータは限られる。どの様なデータを、どの様な形態で提供する事は合法的か、あるいは、視聴者の反感を得ないで出来るかは不明瞭である。CIMMに参加している広告主としては、詳細なデータは欲しいが、それに対する消費者の反感が出ては逆効果である。実施してみなければ分からない部分も多く、難しい問題である。また、果たして、10億台全部のSTBからのデータを集める必要があるが、あるいは一部のサンプルで十分であるかも、この問題に影響を与える。
もう1つは、このデータを誰が、どの様に提供するかである。多チャンネルネットワークは、STBから得られる視聴者データは、自分たちの資産で、提供をするなら代償を得たいと思っている。リアルタイムで提供されるデータは、TV広告を大きくと変える可能性があり、多チャンネル事業者としては、このデータで儲けるだけでなく、広告ビジネスにより深く参入をしたいと考えている。広告エージェンシーに取っては、Comcast等が自分たちの競合になってしまう方法は避けたい。
CIMMは、データの標準化の方法を現在、検討しており、この秋からデータの収集をテストしていく予定である。CIMMは一部のデータ収集がこの秋に始まっても、データとして広告業界にインパクトをもたらすようになるのはまだ1、2年は後になると語っている。
DECEのブランド名はUltraViolet
コンソーシャムとして、多分最もアピールの無い名前を持っているDigital Entertainment Content Ecosystem(DECE)は、よりコンシューマ・フレンドリーなブランド名としてUltraVioletを選んだ。UltraVioletの名前は、「ユビクイティー(遍在性)とエネルギー」と暗示させる単語として選ばれたと発表されているが、DECEと言われても、UltraVioletと言われても何を目的とする組織かはイメージしにくい。
DECEは、ハイウッドスタジオのトップ6社の内の5社(Fox Entertainment、Warner Brothers、NBC Universal、Paramount、それにSony Pictures)、それにIBM、Microsoft、Motorola、Cisco、Comcast、RIAA(全米レコード協会)、Netflix、Best Buy、Panasonic、東芝等の60近い企業が加入している組織で、コンテンツを相互共有出来る標準DRMの管理システムを確立しようとしている。
UltraVioletで管理されたコンテンツを購入したユーザは、異なる媒体、デバイス向けでもそのコンテンツを利用する事が出来る。特定の映画をBlu-rayで購入すれば、そのライセンスで、同じ映画をPC、携帯にストリーミングする事が出来る。DECEはそのライセンス管理にNeustar社を雇い、テストを開始している。Neustar社は、電話番号のポータビリティーの管理を行っている会社で、UltraVioletでの異なる、デバイス/メディアでのライセンス管理、認証を行う。DECEは現在、アルファテストを行っており、秋にはベータに進み、2010年末にはテストを完了すると発表している。
DECEにはコンテンツとテクノロジー関係の主要な会社が殆ど参加しているが、大きな例外が2つある。1つは、Disneyで、もう1つはAppleである。Disneyは独自で、KeyChestと呼ばれる技術を開発している。UltraVioletが本当にユビキタスになれるかは、この2社との関係、その動きに大きなインパクトを受けることになる。
なお、UltraVioletの名前を付けたのは、Lexicon Branding社で、「Pentium」、「Blackberry」等のブランド名を作ったことで知られている。
Blockbusterが上場廃止になる
米国最大のビデオレンタルチェーンで、全米に5000以上のチェーン店を持ていたBlockbusterの株価はNYSEの最低価格の$1を割り、7月7日に上場廃止になった。Blockbusterの売上げは、ピーク2004年では$60.5億であった。しかし、その後、Netflixに市場を奪われ、売上げは低迷し、2009年は売上げ、$40.6億、赤字5.6億ドルであった。Blockbusterは、2008年に家電チェーンのCircuit Cityを買収し、事業の転換をする事を狙ったが、Circuit Cityの業績も悪く、この買収は実現しなかった。Blockbusterの株価は15セント以下に落ちている。
Blockbusterに次ぐ、2位のビデオレンタル・チェーンのMovie Galleryは、7月に過去3年で、2回目の倒産を行った。Movie Galleryの店舗は閉鎖になっている。これらレンタル店舗に変わり、売上げを伸ばしてきたのは郵便を使ったNetflixと自動販売機を使ったRedboxである。
Kindleの売上げが3倍増
調査会社のiSuppliはApple iPadの2010年の売上げ予測を45%増やし、1290万台とした。同社はiPadの売上げは2011年には3650万台、2012年には5040万台になると予想している。売上げが好調なのはiPadだけではない。Kindkeの価格を$259から$189に下げた、Amazonは2010年6月までの売上げは、前年同期の3倍増になっていると発表した。AmazonはKindleの出荷台数を公開していないが、これまでに400万台が販売されていると推定されている。8月27日は新しいモデルの出荷が始まり、2010年末には累計販売台数は600万台に達すると予想されている。
Association of American Publishersによると、電子書籍の5月の売上げは、前月から163%増え、5ヶ月間の売上げは、前年同期比で207%の増だと発表している。Amazonは電子書籍の売上げは、ハードカバーを追い抜き、その比率はここ2ヶ月間では9対2になっていると発表している。

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