Coalition for Innovative Media Measurement(CIMM)は、22社のメディア会社、広告エージェンシー、それに広告主が設立した、次世代のTV視聴データを収集に関す研究をする為の組織で、STBからの視聴者データ、それにクロスプラットフォームの視聴者統計の収集方法を研究している。STBにはすでにデータを集める機能があり、技術的には困難な事ではない。問題は、どこまでが合法的に可能かと、いかなるビジネスモデルにするかである。
STBからのデータは、多チャンネル事業者が収集するが、プライバシー保護上、収集、提供する事の出来るデータは限られる。どの様なデータを、どの様な形態で提供する事は合法的か、あるいは、視聴者の反感を得ないで出来るかは不明瞭である。CIMMに参加している広告主としては、詳細なデータは欲しいが、それに対する消費者の反感が出ては逆効果である。実施してみなければ分からない部分も多く、難しい問題である。また、果たして、10億台全部のSTBからのデータを集める必要があるが、あるいは一部のサンプルで十分であるかも、この問題に影響を与える。
もう1つは、このデータを誰が、どの様に提供するかである。多チャンネルネットワークは、STBから得られる視聴者データは、自分たちの資産で、提供をするなら代償を得たいと思っている。リアルタイムで提供されるデータは、TV広告を大きくと変える可能性があり、多チャンネル事業者としては、このデータで儲けるだけでなく、広告ビジネスにより深く参入をしたいと考えている。広告エージェンシーに取っては、Comcast等が自分たちの競合になってしまう方法は避けたい。
CIMMは、データの標準化の方法を現在、検討しており、この秋からデータの収集をテストしていく予定である。CIMMは一部のデータ収集がこの秋に始まっても、データとして広告業界にインパクトをもたらすようになるのはまだ1、2年は後になると語っている。
