T-MobileとSprint の合併の話はこれまでに2回あったが、3度目の正直でついに両者が合併に合意した。T-Mobileは$265億でSprintを買い、加入者1億人以上を持ち、VerizonとAT&Tに匹敵する大きなモバイル通信事業者が誕生する。新しい会社はT-Mobileの社名を使い、エグゼクティブの多くはT-Mobileから来る。Sprintの株主は9.75株に対して、1つの新生T-Mobile株を得る。T-Mobile親会社のDeutsche Telekomが42%、Softbankが27%の株を持ち、31%公開株となる。
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2017年Q4モバイルキャリアの加入者数(100万人) |
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事業者 |
加入者数 |
加入者数増加 |
チャーン率 |
| Verizon Wireless |
150.457 |
1.590 |
1.23% |
| AT&T |
141.567 |
2.741 |
1.33% |
| T-Mobile |
72.585 |
1.854 |
2.29% |
| Sprint |
53.619 |
0.375 |
2.42% |
| US Cellular |
5.096 |
0.007 |
1.66% |
各社発表
合併後のT-Mobileは11万の基地局を持つことになるが、これを8.5万の両者の周波数に対応する基地局に統合する予定である。現在は両社ともマイクロセルは少なく、1万局程度しか無いが、8.5万のアンテナの内、5万局はマイクロセルになる。
両社とも合併の発表までは独自に5G化は出来ると語っていたが、合併の発表ではこれにより5Gが加速すると、合併は5Gの為の様なニュアンスになっている。5Gを強調する事で政権の合併支持を得る事も目的であるが、実際にAT&TとVerizonに5Gで対抗するには合併が必要になる。T-Mobileは2020年末までに全米で5Gを提供すると発表している。しかし、T-Mobileが使える周波数帯域は600 MHzで、5Gには最適ではない。Sprintの持つ2.5 GHz帯域を加えることでより良いネットワークが出来るはずであるが、まだ理想的とは言えない。特に、2017年にStraight Path社を$30億で買い、28 GHzと39 GHzの周波数帯域を持っているVerizonとはギャップがある。
合併のもう1つの理由にはケーブルTV事業者事業者の追い上げがある。ComcastはXfinity Mobileを開始し、57.7万人の加入者を得ており、Charterも近日中にモバイルサービスを開始する。Comcastの加入者数は大手キャリアを脅かす数ではないが、ビデオサービスを持っているケーブルTV事業者には大きなアドバンテージがある。回線事業だけでは、ブランド力にはならない。AT&T、Verizonはこれを分かっており、AT&TはDirecTVを買収し、OTT多チャンネルサービスのDirecTV Nowを始め、VerizonはAOL、Yahooの買収でモバイル向けコンテンツを得ている。T-Mobileは昨年末にIPでの多チャンネルサービスを行っているLayer3 TVを買収し、ビデオサービスに参入の予定である。
