CEAのUHD仕様v2

Consumer Electronics Associationは2012年10月に発表されたUltra High-Definition(UHD)仕様のアップデートを行った。2014年9月から自主的に採用されるUHD仕様のv2には下記が含まれる。

  • 解像度: 最低で800万のアクティブなピクセルで構成され、最低3840 x 2160。
  • アスペクト比: 16:9、あるいはそれより横長
  • アップコンバージョン: HDビデオをUHD解像度にアップスケールする機能を持つ
  • デジタル入力: 1つ以上のHDCP 2.2をサポートする3840 X 2160のHDMI入力
  • 色空間: 2160pのビデオ入力をITU-R BT.709、あるいはそれより広い色空間で処理する能力
  • ビット深度: 8ビット以上の色深度

UHDのコンテンツ配信はインターネットでのストリームで始まることから、CEAはコネクテッドUHD TVの仕様も決めている。

  • UHD機能: CEA UHD v2に準拠
  • ビデオコーデック: HEVCで圧縮されたIP伝送の3840 x 2160ビデオをデコードする機能。HECVに加え、他のコーデックを採用する事も可能。
  • 音声コーデック: マルチチャンネルの音声を受信、再生。
  • IPとネットワーク: WiFi、イーサネット、あるいは他の適切な接続方法で、IP配信のUHDビデオを受ける事が出来る
  • アプリケーションサービス: メーカーが選択するプラットフォーム上のサービス、あるいはアプリケーションでIP配信にUHDビデオをサポート

また、CEAはUHD仕様の製品である事を分り易くする為にロゴマークのデザインを決定中である。

FIFAワールドカップの放送

アメリカではDisneyが2014年FIFAワールドカップの英語での放送権を持っている。Disneyは2011年に$1億で権利を買っている。放送は主にスポーツ専門チャンネルのESPNで行われ、一部の試合は地上波のABC、それにESPN2で行われている。また、全試合がESPNのアプリ、Watch ESPNで配信されている。 ESPN、ESPN2は多チャンネルネットワークであり、Watch ESPNはTV Everywhereであるので、ABCが放送する一部の試合外は多チャンネルサービスに加入していないと見ることが出来ない。しかし、地上波のUnivisionがスペイン語での放送権を持っているので、スペイン語でも良ければ全試合を地上波で見る事が出来る。

USA対ベルギーの試合の視聴者数は1650万人で、歴代2番目に視聴者が多いサッカー中継となった。同試合のUnivisionの視聴者数は440万であったので、合計視聴者数は約2000万であった。Watch ESPNでは350万人のユニーク視聴者があった。

NBCのTV Everywhere

地上波ネットワークのNBCのTV Everywhereは9月の第2週に開始になる。サービス名はまだ発表されていない。NBCUniversalはそのポータルとアプリで放送後のキャッチアップ配信に加え、放送のサイマルキャストを同社とTV Everywhereの契約がある多チャンネルサービス加入者に対して提供をする。サービスはNBCUniversalが保有している地上波局のあるニューヨーク、シカゴ、サンディエゴの3都市でスタートする。2、3週間後には他のNBCUniversal直営局がある都市でもサービスが始まる予定。Watch ABCと同様にサービスは放送局の地域に限定される。直営局でも100%の番組をNBCUniversalから調達している訳では無いので、それらの番組に関しては権利者からIPでの配信権利を得る必要がある。NBCとの加盟局はNBCUniversalと契約し、さらにNBCUniversalが権利処理を行っていない番組のIP配信の権利を得る必要があるので、サービスの開始は10月以降になる。NBCUniversalが保有するスペイン語ネットワークのTelemundoも同様なサービスを予定しているが、開始は来年になる。

Yahooのオリジナルコンテンツ

YahooはGoogle YouTubeでチャンネルを提供しているMCNのFullscreen社を$2.5億で買収するオファーを出している。Googleの元エグゼクティブが2011年に作ったFullscreenの制作するビデオには毎月30億以上のアクセスがある。Peter CherninがFullscreenの株主であり、$3億以上の値段で売れない場合は、彼が購入するとSky Newsは報じている。

Yahooはまた、NBCが最近キャンセルしたコメディー番組「Community」の制作権を購入した。Communityは5シーズンNBCが放送しいたが、数カ月前に6シーズンはキャンセルされた事が発表された。Yahoo Screenは13話で構成されるCommunityの6シーズン目を制作し、秋に配信を開始する。

DVR戦争

多チャンネルサービスの差別化ポイントは何か? DirecTVは豊富なチャンネル数でケーブルTVから事業者を奪った。DISH Networkは安い値段で、加入者を増やした。しかし、最近ではどのサービスも豊富なチャンネル数があり、DISHも値上げし、大きな差は無くなっている。その中、事業者はDVRの録画可能チャンネル数で争っている。

DirecTVのGenieの5チューナーで戦いはスタートした。DISHのHopperは3チューナだが、その内1つは4大ネットワーク(ABC、CBS、Fox、NBC)をまとめて録画出来るので、実質6チャンネルだ。ComcastのX1も5チャンネル録画可能である。DISHはHopperでマルチルームDVRを構成する際の子機、Joeyに2つのチューナーを搭載したSuper Joeyを発表し、8チャンネル録画可能にした。CablevisionはそのネットワークDVRの同時録画可能数を10チャンネルまで引き上げた。

TV Everywhereでテレビ番組の多くが翌日にはストリーミングで視聴可能になっている今、10チャンネルの同時録画が必要か疑問であるが、戦いは続いている。VerizonはQuantum TVと呼ばれるサービスをスタートしている。Quantum TVで採用されているDVRはArrisのDVRは6チューナ、1 TBのHDD搭載である。戦いは大手事業者だけでない。中小のRCNはTiVoの新しいDVRのT6の導入を開始した。T6はその名の通り、チューナ6つ搭載で、TiVo Stream機能を内蔵し、コンテンツをIPでストリーミングする事も出来る。

同じ6チューナのDVRでも、最大録画可能数ではQuantum TVが勝つ。その理由は、Quantumでは2台のDVRを接続する事が可能で、12チューナ、2 TBのシステムを構成する事が出来る。しかし、Quantum TVがトップであった時間は短かった。Verizonとニューヨークで戦っているCablevisionはすぐにそのネットワークDVRで録画出来るチャンネル数を15に引き上げた。

録画出来るチャンネル数が多いことは良いが、問題もある。それはDVRの電力消費である。Natural Resources Defense Council(NRDC)によると、STBは家庭で最も電力を使う製品として、冷蔵庫に続く製品になり、STBの電気代は月に8ドル程度になっている。 さらに、STBとHDTVのコンビは21平方フィートの冷蔵庫より7%多くの電力を使う。DVR機能が使われる事で、STBがスリープしている時間が減り、電力消費が増える。NRDCは2040年にはDVRが使う電力は現在より29%増えると予測している。