コンテンツへの投資が衰える

大手ネットワークのDirect-to-Consumer(DTC)サービスの開始により、コンテンツへの投資が増えてきた。MoffetNathansonによるとAMC、Amazon、Apple、Disney、Fox、NBCU、Netflix、Paramount、それにWBDの9社の2022年のコンテンツ投資額は2020年の$970億から31%増えた1371億に達した。しかし、2023年には8%減少し、$1262億であった。これは脚本家と俳優のストライキの提供もあるが、DTCサービスの黒字化の為に投資を減らし始めたことも原因している。

MoffetNathansonはこのドレンドは2024年以後も続くと予想している。2024年の投資額は2023年から5%アップするが、2022年を下回る$1327億になる。スポーツへの投資は2022年から11%増えるが、スポーツ以外のコンテンツは7%の減少となる。投資を減らしているのは既存メディアであり、ニューメディア系の3社が占める割合は2022年の23%から2024年は26%に増える。


MoffetNathanson

オスカー視聴者数は4%の増加

グラミー賞授賞式の視聴者数が34%の増加をしたことで、オスカー授賞式に対して大きな期待があったが、視聴者数は1950万人で、昨年の1880万人から4%しか増えなかった。重要な18~49歳の人たちの視聴は5%減少した。放送はABCが行い、ストリーミングで視聴するにはHulu with Live TV、YouTube TV等のvMVPDに加入する必要があった。

TruTVのスポーツネットワーク化

ドラマ、リアリティー番組等の視聴はストリーミング・サービスに奪われ、多チャンネルサービスはスポーツ主体になっている。リアリティーとコメディー系の番組を専門としていたWarner Bros. Discovery(WBD)のTruTVはスポーツ主体のチャンネルに変身する。WBDはこれまで総合チャンネルのTNTとTBSでスポーツを放送してきた。TruTVはTNTとTBSでは放送されない試合、あるいは放送される試合の別解説版、スポーツニュース、スポーツ・ドキュメンタリー等をプライムタイムに放送する。

ParamountがインドのViacom18株を売る

Paramount Globaは同社が所有するインドの放送事業者のViacom18の13%の株を筆頭株主のReliance Industriesに$3.17億で売却した。Reliance IndustriesはViacom18とDisney Starを合併させており、インド最大の放送/ストリーミング事業者になっている。インドの大手メディア会社のZee EntertainmentとSony Pictures Networks Indiaの合併は中止になっており、Reliance Industriesの勢力が増している。

ATSC 3.0はHDRに注力

放送局所有会社のコンソーシアムのPearl TVは、ATSC 3.0での放送をしている放送の多くはHDRでの放送を始めたか、あるいは2024年中に開始予定で、今年は「HDR放送の年」になると語っている。ATSC 3.0では1つのチャンネル帯域を複数局が共有しているため、4K放送をすることは出来ていない。しかし、HDRでのコンテツ提供は可能である。Sinclairはすでにいくつかの番組をHDRで放送しており、2024年中にはテニス専門チャンネルのT2をHDR化し、43のATSC 3.0地域で放送開始する。

Sinclaireはまた、同社の局がASTC 3.0での放送をしている地域では、無料で非営利放送のPBS局の放送もホストすることを発表した。SinclairはPBSの放送もHDR化するとも発表している。