加入者減少はコードカッティングではない

調査会社のLeichtman Research Group(LRG)によるとTV世帯における多チャンネルサービスへの加入率は2011年の87%から82%に減っている。82%の加入率は2005年のレベルである。多チャンネルサービス加入者が減少しているのはサービス脱退(コードカッティング)が増えているからと言われている。しかし、LRGの調査では昨年は多チャンネルサービスに加入していたが、今年は加入していない世帯は2.6%で、10年前の2006年は2%と大差はない。これに対して、多チャンネルサービスへの新規加入者は2016年は1%で、2006年では3.5%であった。10年前と比べ新規加入者は3分の1に減っている。

Netflix: オリジナル率50%が目標

Netflixはオリジナルコンテンツが占める率を50%にする事が目標だと発表した。難しいゴールの様だが、同社によるとすでに目標の3分の1に達しており、数年中に達成可能だとしている。目標に近づくのは単にオリジナルコンテンツの増加だけでなく、ライブラリー全体の減少も貢献する。ニュースサイトのExstreamistによると、現在のNetflixライブラリーのタイトル数は5,302で、4年前から半減している。また、海外市場で提供されているコンテンツはアメリカ制作が80%、ローカルコンテンツは20%と現地調達の比率は低いが、アメリカ製作コンテンツの需要は海外でも多く、この比率は問題では無いとしている。

CBS All Accessのオリジナル番組

Twitterは今年、NFLの木曜の10試合をインターネットで配信する。最初の配信となった9月14日の試合はテレビ放送(CBS)での視聴者は平均1540万人(一分間)、合計4800万人であったのに対して、Twitterでの配信の視聴者は平均23.3万人、合計230万人であった。テレビでの視聴は昨年の木曜の試合の平均より20%高かったので、Twitterでの配信が放送から視聴者を奪った形跡は無い。昨年のYahooによるNFL試合の配信のユニーク視聴者の1520万より遥かに低いが、Yahooは独占配信で、テレビ中継はなかった。

CBS All Accessのオリジナル番組

CBSによると月額$6(広告無しは$10)のSVODサービスのCBS All Accessは加入者100万人を超え、9月にその最初のオリジナル番組の「Big Brother: Over The Top」の配信を開始した。Big Brotherは18シーズン続いているリアリティー番組。1月から開始予定であった話題の「Star Trek: Discovery」は5月開始に延期されたが、1月にはCBSで2009年から2016年まで続いたドラマ「Good Wife」のスピンオフ版の配信が始まる。CBSによるとCBSネットワークの中間年齢は59歳であるのに対して、CBS All Access加入者の65%は18~49歳の年齢層となっている。

ビデオ広告ブロッカーの利用

TVネットワークのサイト、YouTube、Crackle等広告モデルでのOTTサービス(AVOD)は多くあるが、インターネット広告におけるビデオ広告の規模は全体の7%と少ない。その理由の1つに広告ブロッカーの利用がある。広告エージェンシーのAnatomy Mediaが2700人の18~24歳を対象に行なった調査によると64%は広告ブロッカーを使い、ビデオのプリロール広告をブロックしている。サービス提供者は広告ブロッカーを感知し、無効にするまで配信をしないことも出来る。しかし、それをするとそのサイトは利用されなくなる。広告収入も欲しいが、プロモーションも目的であるTVネットワークには広告ブロック対策は不向きである。Anatomy Mediaが調べた17のTVネットワークの内、広告をブロックするとビデオ視聴を不可能にしているのはサービスを有料で提供し、広告付きと広告無しの2つの料金を持っているCBS(CBS All Access)だけであった。